1. 「所存です」の意味・使い方|「所存」「次第」の違いとは?

「所存です」の意味・使い方|「所存」「次第」の違いとは?

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 「〜という所存です」など、ビジネスシーンで聞くことの多い言葉「所存」。

 今回は「所存」の意味と正しい使い方、「所存」と「次第」の違いについて解説していきたい。  

「所存」の意味とは?

 ビジネスシーンで耳にすることの多い「所存」という言葉だが、改めて意味を説明しようとすると難しいもの。

 「所存」の意味を再度確認して、ビジネスシーンで正しく「所存」を使おう。

「所存」の正しい意味

しょぞん【所存】
〔改まった場合や書簡文で用いる言葉〕
心に思っていること。考え。意見。 「御-を伺いたい」 「品質向上のため努力いたす-でございます」

出典:所存(ショゾン)とは - コトバンク

 大辞林の解説の通り、「所存」とは改まった場面や書簡文などに用いる言葉で、「心に思っていること」「考え」「意見」という意味がある。

正しい「所存」の使い方

 「考え」「意見」といった意味のある「所存」だが、ビジネスシーンにおいてどのように使うのが正しいのだろうか?

ビジネスシーンにおける「所存」の使い方

 目上の人や取引先相手に自分の考え・意志を伝える際、「〜という所存です」「〜という所存でございます」などのような使い方をする。

 「〜と考えています」「〜と思っています」「〜という考えです」など、自分の考えを伝えるシーンでは「所存」という言葉を使おう。

 また、上司に意見を訊ねる際にも「ご所存を伺いたいです」という言い方もできる。

 「所存」は下記のようなビジネスシーンで使ってほしい。

「所存」を使う場面

  • 目上の人や取引先の相手に自分の考え・意志を伝えるとき
    (使い方の例)〜という所存です、〜という所存でございます
  • 上司に意見を訊ねるとき
    (使い方の例)ご所存を伺いたいです

「所存」を使う際の注意点

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 「所存」の使い方を説明したところで、「所存」という言葉を使う際の注意点について見ていきたい。

要注意! 「所存」は「謙譲語」ではない

 「所存」と検索した際に上位表示される記事たちには「所存=謙譲語」という記述があるが、これは誤りだ。

 謙譲語とは自らの立場を下げて相手を立てる、へりくだった表現のことだが、「所存」にそういった意味合いは含まれていない。

 もしも自分の考えをへりくだった表現で伝えるのであれば「愚考」などという言葉を使うのが適切である。

 とはいえ、「愚考」という言葉は一般的ではないだろう。まずは「所存」という言葉には謙譲の意味がないということを覚えてもらいたい。

「〜という所存でございます」は二重敬語ではない

 上述したように「所存≠謙譲語」であるため、「〜という所存でございます」は二重敬語にはならない

 他メディアで「“所存でございます”は二重敬語だから誤り」という記載を散見するが、これは正しくない。

 「〜という所存でございます」といっている部下に対して、「二重敬語だよ」と指摘するのは誤りになってしまうため気をつけてほしい。

「二重敬語」ではなく「二重表現」に注意!

 「所存」を使う際、二重敬語を気にする必要はないが、「二重表現」には注意が必要だ。

 「所存」には「思う」という意味があるため、「〜と思う所存です」「〜と考えていく所存です」などという使い方をしてしまうと「二重表現」になってしまう。

 日本語の間違いを指摘されないためにも「所存」を使う際には、二重表現にならないように気をつけてほしい。








「所存」と「次第」の意味・使い方の違いとは?

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 「所存」と似た言葉に「次第」がある。

 「所存」と「次第」を混同して使わないように、それぞれの言葉の意味の違い・使い方を見ていこう。

「所存」と「次第」の意味の違い

 ビジネスシーンにおいて「次第」という言葉は、「〜した次第です」「〜のような次第です」「そんな次第で〜」などという使い方をすることが多いだろう。

 上記のように「次第」を使う場合、「次第」は「物事がそうなるに至った理由、わけ、事情」という意味を指す。

 「所存」に「思い、考え」という意味があるのに対し、「次第」には「事の成り行き、事情」という意味があるのだ。

「所存」と「次第」の意味の違いは?

  • 「次第」:物事がそうなるに至った理由、わけ、事情
  • 「所存」:思い、考え

「所存」と「次第」の使い分け方

 そもそも「所存」と「次第」では、使う場面が異なる。

 「所存です」は、自分の考えや意志を表明する場面で使うのに対して、「次第です」は説明・報告の際に使う言葉だ。

【例文】「所存」と「次第」の使い分け方

  • 「所存」:本件について、わたしは〜という所存です
  • 「次第」:本件について、わたしは下記のように考える次第です

 「所存」の意味と正しい使い方、「所存」と「次第」の違いについて解説してきた。

 ビジネスシーンで頻繁に使う言葉だからこそ、「所存」の意味は正しく理解しておきたいところだ。

 本記事で「所存」の正しい意味・正しい使い方を復習し、明日からの仕事に挑んでもらいたい。

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