1. “ゆとり世代”で括るのはNG!ゆとり世代の特徴10選と部下との付き合い方

“ゆとり世代”で括るのはNG!ゆとり世代の特徴10選と部下との付き合い方

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 ゆとり世代に対する世間のイメージといえば「何事も受動的」「ストレス耐性がない」など、マイナスなものが多い。

 そんなゆとり世代について、今一度「ゆとり世代の意味」「ゆとり世代の特徴」などを考えていきたい。

 ゆとり世代の特徴を掴み、自分や部下の行動を俯瞰してみよう。

目次
+ + ゆとり世代とは?
+ + ゆとり世代の特徴10選
+ + ゆとり世代の新入社員・部下との付き合い方
+ + 柔軟な働き方ができる企業へ転職! 

ゆとり世代とは?

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 そもそも「ゆとり世代」とは、一般的にどんな世代のことを指すのだろうか?

ゆとり世代の意味

 ゆとり世代とは、一般的に「ゆとり教育」を受けた世代のことを指す言葉である。

 知識を重視する「つめこみ型」教育が批判され始めたのをきっかけに誕生したのが「ゆとり教育」だ。

 2002年度から施行されたゆとり教育は、土曜授業の廃止(週5日制)、学習内容の3割削減など、学習内容を必要最低限の範囲に留めるものであった。

 ゆとり教育が2010年代初期まで実施されていたことを踏まえると、ゆとり世代とは「2002年度〜2014年度(高等教育を含む)」の教育を受けていた世代ということになる。

 「ゆとり教育期間に1年間でもゆとり教育を受けた人=ゆとり世代」とすると、下記の世代がゆとり世代にあたる。

「ゆとり世代」の年齢

  • 1987年4月2日生まれ〜2008年4月1日生まれ
  • 10歳〜31歳(2018年度時点)

そもそも何故「ゆとり教育」が導入されたのか

 「つめこみ型」から「ゆとり教育」に教育方針をシフトした日本だが、ゆとり教育はいくつかの趣旨をもってして実施された。

ゆとり教育を実施した目的

  • 無理のない学習環境で子どもたちが自ら学び、考える力を育てる
  • 偏差値重視の教育を廃止し、生きる力を育成する
  • 総合的な授業など、各学校の教員が考えた個性ある教育を行う

 土曜授業もあり、自主学習をする時間が限られていたつめこみ教育に対し、ゆとり教育では自主学習できるような自由時間が増加。

 その結果、自主学習を行う学生とそうでない学生の間で学力の差が開いてしまったといわれている。

 他にも「人と比べない」「ナンバーワン<オンリーワン志向」などによって、競争意識が低下し、自主的に学習をする意欲が薄れてしまったという話もあるようだ。

「ゆとり世代」と「さとり世代」に違いはある?

 「ゆとり世代」の他にも、現代の10代〜20代を指す言葉として「さとり世代」という言葉も使われる。

 山岡拓氏の著書『欲しがらない若者たち』(日本経済新聞出版社・2009)を語る2ちゃんねるのスレッドで誕生した言葉だそうだ。

「さとり世代」とは、バブル後の1990年代に生まれ、いわゆる「失われた10年」の間に幼少期を過ごした、現在の10代から20代前半までの若年層の世代的な特徴を表す言葉です。

出典:『日本の人事部』 - 日本最大のHRネットワーク

 こちらのサイトでは、さとりきった価値観をもつ、1990年代生まれの若者を指す言葉として紹介されている。

 しかし実際には、「さとり世代」が何歳〜何歳までという明確な定義はないため、大まかには「ゆとり世代=さとり世代」と考えていいだろう。

 さとり世代の特徴としては、以下のようなものが挙げられる。

「さとり世代」5つの特徴

  • 高級車やブランドもの、高級腕時計などへの興味が薄い。ステータスとして考えない
  • コストパフォーマンスを重視する
  • 節約志向で無駄遣いはしないが、趣味にはお金を惜しまない
  • 恋愛に淡白
  • シーンに合わせて友だちを選び、気の合わない人とは付き合わない
  • 過程よりも結果を重視する

ゆとり世代の特徴10選

 マイナスイメージが強いゆとり世代だが、彼らには一体どんな特徴があるのだろうか?

 世間一般が抱いている「ゆとり世代の特徴」について見てみよう。

 なお、以下に紹介する特徴は、ゆとり世代と呼称されるすべての若者たちに当てはまるものではない。

 あくまで世間的なイメージとしてのゆとり世代の特徴としてチェックしてもらいたい。

ゆとり世代の特徴①:今までの労働形式を重んじない

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 ゆとり世代の特徴1つ目は「今までの労働形式を重んじない」という点である。

 ビジネスマナーや会社の慣習など、理由のない労働形式や文化などに縛られない人が多いようだ。

 「決められた服装」「決められた勤務時間」「必要のない会議」「出社文化」「朝礼や終礼」「手書き作業」「ハンコ」「誰も見ていない報告書」……。

 上記のような古くからある労働形式に対して「非合理的だ」「意味がない」と感じると、ゆとり世代はそれらの慣習を疎かにする傾向があるようだ。

ゆとり世代の特徴②:効率よく成果・結果を出したい

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 ゆとり世代の特徴2つ目は「効率よく成果・結果を出したい」

 学生時代にインターネットが普及していたゆとり世代は、ツールさえ使えばすぐに一瞬で答えを知ることができた。

 そういった背景から、インターネットのように便利なツールを利用し、楽に、効率的に成果を出そうと考える人が多いとのこと。

 また、すぐに答えを手に入れてきたため、「正解がない」「すぐに成果が出ない」といった仕事を避ける傾向もあるそうだ。

ゆとり世代の特徴③:言われたこと以外やらない

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 ゆとり世代の特徴3つ目は「言われたこと以外やらない」

 「言われたことはきっちりやるけど、それ以外はやらない」という部下はこれに当てはまるのではないだろうか。

 自主学習による学力向上を図ったゆとり教育だったが、自由時間の使い方は人それぞれ。

 「興味あること」に対しては自主的に動き、勉強などの「興味のないこと」に対しては受動的になってしまったのかもしれない。

 ゆとり世代のビジネスシーンにおける自主性の低さには、頭を抱える上司も少なからずいるだろう。

ゆとり世代の特徴④:プライベート重視

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 ゆとり世代の特徴4つ目は「プライベート重視」という点。

 昨今では「ワークライフバランス」という言葉が常識となり、仕事を人生の目的としない生き方が随分と浸透してきた。

 それでも、ゆとり世代のプライベート重視の思考にはついていけないという人も多くいるのは確かである。

 ゆとり世代がライフ、プライベートを重要視する理由としては、「バブルを経験していないから」「生まれてこの方ずっと不況」などが挙げられることが多い。

 しかしながら、ゆとり世代はバブル時代を全く知らないため、もはや自分の生きてきた時代とバブル時代を比較することもないはずだ。

 ゆとり世代がプライベートを重視するようになったのは、余暇時間が多い学生時代を過ごしてきたという背景が関連しているようにも思える。

ゆとり世代の特徴⑤:意義を感じない仕事には興味がない

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 ゆとり世代の特徴5つ目は「意義を感じない仕事には興味ない」

 自分が成長しない仕事、自分にとって意味がない仕事には興味がないといわれるゆとり世代。

 「新卒1年目で希望部署に配属されないから辞職する」「自分が意義を感じない仕事を雑にこなす」といった行動をとることがあるそうだ。

 一見すると意味のない仕事でも後々で役に立つから、今は修行期間だと思って下積みとして努力するという考え方をする人が少ないようである。

ゆとり世代の特徴⑥:忍耐力がない

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 ゆとり世代の特徴6つ目は「忍耐力がない」

 「上司が叱ったら翌日から出社しなくなった」「入社4日目で会社を辞めた」など、新卒入社したゆとり世代の退職について、"ゆとり世代には忍耐力がない”という一言で片付けるケースが多々ある。

 「ゆとり世代はまともに怒られたことがないから……」という意見も散見するが、学生生活は十人十色である。

 所属していた部活動や学校、教師のタイプによっては、怒鳴り散らかされた経験・理不尽を受けた経験もあるだろう。

 「まともに怒られたことがない=忍耐力がない→すぐに退職する」と断定してしまうのは、少々早計かもしれない。

ゆとり世代の特徴⑦:メモをとらない

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 ゆとり世代の特徴7つ目は「メモをとらない」

 勤務初日にメモ帳とペンを持参することを“常識”とする人にとって、「頭に記憶しているので」といってメモをとらない新入社員や若者の行動は信じがたいものかもしれない。

 しかし、「メモをとる」行為にどんな意味があるのかをきちんと指導すれば、しっかりとメモをとるようになるのもゆとり世代の特徴の一つである。

 また、ゆとり世代が電子機器(スマホ、PC)にメモをとる行為についても、賛否両論があるようだ。

ゆとり世代の特徴⑧:会社の飲み会に参加しない

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 ゆとり世代の特徴8つ目は「会社の飲み会に参加しない」

 月1回など、定期的で行われる会社の飲み会に参加しないという人もいるようである。

 社内の人間関係よりも、社外の人間関係を重んじるタイプの場合、社内の飲み会を拘束時間として考えるそうだ。

 とはいえ、内心では会社の飲み会を面倒くさがりながらも「付き合い」と考えて参加するゆとり世代の新入社員たちも多くいる。

 したたかなゆとり世代もいるということを忘れないでほしい。

ゆとり世代の特徴⑨:恋愛に淡白

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 ゆとり世代の特徴9つ目は「恋愛に淡白」

 ゆとり世代が恋愛に淡白というイメージを持たれたのは「草食系」という言葉が出回ったからであるとも考えられる。

 交際経験がないという男女の割合も増加しているというデータによる裏付けも、「ゆとり世代=恋愛に淡白」というイメージ浸透に拍車をかけているようだ。

 実際にゆとり世代たちを見ると、「全く恋愛に興味がない」という人は限りなく少ない。

 「交際経験がない=恋愛に淡白」という式は成立しないため、ゆとり世代の特徴として認識されているのには疑問を感じる。

ゆとり世代の特徴⑩:ステータス重視しない・上昇志向が低い

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 ゆとり世代の特徴10つ目は「ステータス重視しない・上昇志向が低い」

 高級車や高級腕時計などがステータスとされていたのは過去の話だ。

 買い物をする場所といえばファストファッションブランドや無印良品、ユニクロなど、シンプルで身の丈に合った場所を選びがちである。

 「裕福な暮らしをしたいから、なんとしてでも高給取りになる」などという上昇志向がある人も少ないのには、ゆとり教育になり受験戦争が落ち着いたからという背景もあるようだ。

 とはいえ、一般論で語られる高い上昇志向とは「経済的に成功する」という文脈に沿ったものである。

 ゆとり世代が社会問題の解決など、別ベクトルでの「上昇志向」を持っているというのも事実なのだ。

ゆとり世代の新入社員・部下との付き合い方

 「これだからゆとり世代は……」という匙の投げ方は無責任。世代で一括りにして、仕事ができないと決めつけるのは軽率な考えである。

 さまざまなデバイスの変化を見てきた若者であるゆとり世代は、自分たちにはないアイディアを出してくれる貴重な人材だ。

 上述したゆとり世代の特徴を踏まえて、ゆとり世代の新入社員や部下との付き合い方について解説していきたい。

ゆとり世代の新入社員・部下との付き合い方①:「世代」で括らない

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 ゆとり世代の新入社員・部下との付き合い方の1つ目は「世代で括らない」ということ。

 先にも述べたように、世代で一括りにして仕事ができないと決めつけるのは早計である。

 「ゆとり世代だから、〇〇ができない」と世代のせいにするのではなく、まずは新入社員や部下に歩み寄ってみてほしい。

 ゆとり世代と向き合い、お互いの意見や考え方を聞く耳を持つことが、上司がやるべきもっとも大切で効果的な対処法である。

ゆとり世代の新入社員・部下との付き合い方②:感情的に怒らない

 ゆとり世代の新入社員・部下との付き合い方の2つ目は「感情的に怒らない」ということ。

 怒鳴ったり、私怨の入り混じった叱り方をしたりするのは非合理的だ。

 ゆとり世代が何かミスなどをした際には、業務に必要な指摘を端的に伝えるように心がけよう。

ゆとり世代の新入社員・部下との付き合い方③:仕事の意義を明確に伝える

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 ゆとり世代の新入社員・部下との付き合い方の3つ目は「仕事の意義を明確に伝える」ということ。

 ゆとり世代の新入社員や部下は、自分にとって意義を感じない仕事をしているとモチベーションが下がったり、その仕事を避けようとしたりする傾向がある。

 そのため、新入社員や部下に仕事を任せるときには「仕事の目的、意義」を明確に伝えるのが重要だ。

 「会社にとっての意義」を伝えるのか、「社会にとっての意義」を伝えるのかは、社員の性格に合わせて考えてみてほしい。

ゆとり世代の新入社員・部下との付き合い方④:失敗することの大切さを教える

 ゆとり世代の新入社員・部下との付き合い方の4つ目は「失敗することの大切さを教える」ということ。

 なんでも卒なくこなしてきた真面目な新入社員・部下は、”失敗”をあまり経験していないことがある。

 そんな新入社員・部下には早い段階で「失敗することは恥ではない。大切なこと」というのを伝えて、理解してもらうことが大切だ。

 失敗を恐れたままでは、大きなミスを隠すといった行為に繋がってしまう。

 耳にタコができるくらい「失敗することは恥ずかしいことではない」と伝え、教え込んでほしい。

ゆとり世代の新入社員・部下との付き合い方⑤:精神論や自分の意見を押し付けない

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 ゆとり世代の新入社員・部下との使い方の5つ目は「精神論や自分の意見を押し付けない」ということ。

 ゆとり世代は良くも悪くも合理的な考え方をする人が多いとされている。

 そのため、精神論や筋の通っていない非論理的な意見には、納得いかないという人も多くいるだろう。

 精神論や自分の意見を押し付けずに相手のアイディアを求めるなどして、相互コミュニケーションを図ってほしい。


 ゆとり世代とはいつからいつまでを指すのか?という定義から、ゆとり世代の特徴や特徴に合わせた付き合い方を紹介してきた。

 記事内で何度も伝えてきたが、「ゆとり世代」と一括りにするのは非常に軽率である。

 ゆとり世代の部下たちを受け持つ上司たちは「ゆとり世代だから」と決めつけずに、お互いが歩み寄るという姿勢をとってみよう。

 ゆとり世代にあたる若手ビジネスパーソンはゆとり世代の長所と短所を知った上で、ぜひ自分たちの特性を生かしてみてほしい。



柔軟な働き方ができる企業へ転職! 

  「これだからゆとり世代は……」などと世代で括って考え方や行動を決めつける行為は、「ジェネレーションハラスメント」といわれる立派な嫌がらせ行為だ。

 若者の意見を聞かず、一向に働き方改革が進まない企業にいても不満が募る一方……。

 今の会社に嫌気がさしてきたという人は、転職を検討してもいいだろう。

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