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「ゆとり世代」で括るのはNG!ゆとり世代の特徴10選と部下との付き合う5つのポイント

U-NOTE編集部

2018/09/06(最終更新日:2021/03/09)


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ゆとり世代に対する世間のイメージは、「受動的」「ストレス耐性がない」など、マイナスな意見が多くみられます。

しかし、ゆとり世代の若者を一括にして語るのはNG。「ゆとり世代の部下とどう付き合ったらいいのかわからない……」という方は、ゆとり世代の特徴を掴み、行動を俯瞰してみることで、上手く付き合う方法を学びましょう。

本記事の内容をざっくり説明
  • そもそもゆとり世代の定義とは?
  • ゆとり世代の特徴
  • ゆとり世代の新入社員や部下を教育する・付き合う方法

 

「ゆとり世代」の定義

「ゆとり世代」「ゆとり」などは、よく使われる言葉ではありますが、そもそも「ゆとり世代」とはどのような世代のことを指すのかご存知でしょうか。

まずは、「ゆとり世代」の定義から確認していきましょう。

 

「ゆとり世代」の意味

ゆとり世代とは、一般的に「ゆとり教育」を受けた世代のことを指す言葉です。

これまでの知識を重視する「つめこみ型」教育が批判され始めたのをきっかけに誕生したのが「ゆとり教育」です。2002年度から施行され、土曜授業の廃止(週5日制)、学習内容の3割削減など、学習内容を必要最低限の範囲に留めたカリキュラムとなりました。

ゆとり教育が2010年代初期まで実施されていたことを踏まえると、ゆとり世代とは「2002年度〜2014年度(高等教育を含む)」の教育を受けていた世代ということになります。

 

なぜ「ゆとり教育」が導入されたの?

「つめこみ型」から「ゆとり教育」に教育方針をシフトした日本。今となっては批判されることも多いゆとり教育ですが、当時はどのような趣旨で実施されたのでしょうか。

ゆとり教育を実施した目的
  • 無理のない学習環境で子どもたちが自ら学び、考える力を育てる
  • 偏差値重視の教育を廃止し、生きる力を育成する
  • 総合的な授業など、各学校の教員が考えた個性ある教育を行う

土曜授業もあり、自主学習をする時間が限られていたつめこみ教育に対し、ゆとり教育では自主学習できるような自由時間が増えました。

その結果、自主学習を行う学生とそうでない学生の間で学力の差が開いてしまったともいわれています。

他にも「人と比べない」「ナンバーワンより、オンリーワン志向」などによって、競争意識が低下し、自主的に学習をする意欲が薄れてしまったともいわれています。

 

いつからいつまでがゆとり世代?現在の年齢は何歳?

2002年から2010年代初期まで実施されていた「ゆとり教育」。「ゆとり教育期間に1年間でもゆとり教育を受けた人=ゆとり世代」とすると、下記の世代がゆとり世代にあたります。

「ゆとり世代」の年齢
  • 1987年4月2日生まれ〜2008年4月1日生まれ
  • 12歳〜33歳(2020年度時点)

ゆとり教育を受けていた年数は異なりますが、思っていたよりも幅広い年代が「ゆとり世代」に当てはまるのではないでしょうか。

 

「ゆとり世代」の次は「さとり世代」

「ゆとり世代」の他にも、現代の10代〜20代を指す言葉として「さとり世代」という言葉も使われているのをご存知でしょうか。

山岡拓氏の著書『欲しがらない若者たち』(日本経済新聞出版社・2009)について語る、2ちゃんねるのスレッドで誕生した言葉だといわれています。

「さとり世代」とは、バブル後の1990年代に生まれ、いわゆる「失われた10年」の間に幼少期を過ごした、現在の20代から30代前半までの若年層の世代的な特徴を表す言葉です。

出典:『日本の人事部』 - 日本最大のHRネットワーク

上記のサイトでは、さとりきった価値観をもつ、1990年代生まれ(現在の20〜30歳)の若者を指す言葉として紹介されている。

しかし実際には、「さとり世代」が何歳〜何歳までという明確な定義はないため、大まかには「ゆとり世代=さとり世代」とも考えて問題ありません。

 

さとり世代の特徴

さとり世代には以下のような特徴があります。

「さとり世代」6つの特徴
  • 高級車やブランドもの、高級腕時計などへの興味が薄い。ステータスとして考えない
  • コストパフォーマンスを重視する
  • 節約志向で無駄遣いはしないが、趣味にはお金を惜しまない
  • 恋愛に淡白
  • シーンに合わせて友だちを選び、気の合わない人とは付き合わない
  • 過程よりも結果を重視する

ゆとり世代の特徴にも似ているけれど、より現代の若者に近い感覚を覚える方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

ゆとり世代の10の特徴・あるある

マイナスイメージが強いゆとり世代ですが、彼らには一体どんな特徴があるのでしょうか。

まずは、世間一般が抱いている「ゆとり世代の特徴」について確認してみましょう。

なお、以下で紹介する特徴は当然、ゆとり世代と呼称されるすべての若者たちに当てはまるものではありません。

あくまでも「世間的にゆとり世代とはこんなイメージだよね」とされている、ゆとり世代のよくある特徴としてチェックしてください。

 

特徴1.今までの労働形式を重んじない

ゆとり世代の1つ目の特徴は「今までの労働形式を重んじない」ということです。

ゆとり世代の多くは、ビジネスマナーや会社の慣習など、理由のない労働形式や文化などに縛られない人が多いことが挙げられます。

例えば、「決められた服装」「決められた勤務時間」「必要のない会議」「出社文化」「朝礼や終礼」「手書き作業」「ハンコ」「誰も見ていない報告書」……。

上記のような古くからある労働形式に対して「非合理的だ」「意味がない」と感じると、ゆとり世代はそれらの慣習を疎かにする傾向があります。

「決められていることだからやらなければいけない」と従うよりも「そもそも行う意味があるのか」「なぜそれをしないといけないのか」と本質を考えていることが特徴だといえるでしょう。

また、ゆとり世代は「終身雇用制度」が崩壊しているところを間近にみている世代でもあります。そのため、「大企業で一生勤め上げる」というよりは「転職をすることが一般的」といった考え方を持っている人も多いのです。今までの労働形式を重んじず、時代にあった働き方を選んでいることも特徴だといえるでしょう。

 

特徴2.効率よく成果・結果を出したい

ゆとり世代の2つ目の特徴は「効率よく成果・結果を出したい」と思っていることです。

学生時代にすでにインターネットが普及していたゆとり世代は、スマホやパソコンなどのツールを使えば、すぐに答えを探し出すことができました。

このような背景から、インターネットのように便利なツールを利用し、楽に、効率的に成果を出そうと考える人が多いともいわれています。

また、検索をしてすぐに答えを手に入れてきたため、「正解がない」「すぐに成果が出ない」といった仕事を避ける傾向もあるといわれています。明確な正解をすぐに得たいため、「答えがない問題を考え続ける」「正解がわからないことを推測して進める」ことが苦手なのかもしれません。

 

特徴3.言われたこと以外やらない

ゆとり世代の3つ目の特徴は「言われたこと以外やらない」ことです。

「指示を出したことや、言われたことはきっちりやるけど、それ以外は自分で考えて動かない」という部下はこれに当てはまるのではないでしょうか。

自主学習による学力向上を図ったゆとり教育でしたが、自由時間の使い方は人それぞれ。「興味あること」に対しては自主的に動き、勉強などの「興味のないこと」に対しては受動的になってしまったのかもしれません。

ゆとり世代全員が自主性が低いわけではありませんが、ビジネスシーンにおける自主性の低さには、頭を抱える上司も少なからずいるでしょう。

 

特徴4.プライベート重視

ゆとり世代の4つ目の特徴は「仕事よりもプライベートを重視する」ことです。

昨今では「ワークライフバランス」という言葉が常識となり、仕事を人生の目的としない生き方が浸透してきました。

それでも、ゆとり世代よりも上の世代からすると、ゆとり世代のプライベート重視の思考にはついていけないという人も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

ゆとり世代がプライベートを重要視する理由として、「バブルを経験していないから」「生まれてこの方ずっと不況」などが挙げられることが多いでしょう。しかし、ゆとり世代はバブル時代をまったく知らないため、もはや自分の生きてきた時代とバブル時代を比較することもないはずです。

そのため、ゆとり世代がプライベートを重視するようになったのは、余暇時間が多い学生時代を過ごしてきたという背景が関連しているようにも思えます。

基本的に自分の興味があることに集中できる時間が多かったため、興味や関心が薄い仕事よりも、自分の興味があることをしたい。家でゆっくりと過ごす時間が欲しい、と考えるようになったのではないでしょうか。

 

特徴5.意義を感じない仕事には興味がない

ゆとり世代の5つ目の特徴は「意義を感じない仕事には興味ない」ことです。

自分が成長しない仕事、自分にとって意味がない仕事には興味を持たないといわれるゆとり世代。

「新卒1年目で希望部署に配属されないから辞職する」「自分が意義を感じない仕事を雑にこなす」といった行動をとることもあるようです。

「入社した会社で一生勤め上げるわけではない」という考えがベースにあるため、「一見すると意味のない仕事でも後々で役に立つから、今は修行期間だと思って下積みとして努力する」という考え方をする人が少ないようです。

「ムダな回り道をせず、本当に意味のあることをしたい」と考えている結果といえるのではないでしょうか。

 

特徴6.忍耐力がない・打たれ弱い

ゆとり世代の6つ目の特徴は「忍耐力がない」ことです。

「上司が叱ったら翌日から出社しなくなった」「入社4日目で会社を辞めた」など、新卒入社したゆとり世代の退職について、「ゆとり世代には忍耐力がない」という一言で片付けるケースが多々みられます。

「ゆとり世代はまともに怒られたことがないから……」という意見も散見しますが、学生生活は十人十色です。所属していた部活動や学校、教師のタイプによっては、怒鳴り散らかされた経験・理不尽を受けた経験も当然あります。

「まともに怒られたことがない=忍耐力がない→すぐに退職する」と断定してしまうのは、少々早計かもしれません。

怒られたことがないから忍耐力がないのではなく、「自分が納得できない理由で感情的に怒られた」「この上司のもとで働いても成長できるとは思えないから辞めよう」というように、自分にメリットがない、ネガティブだと判断したものに対してムリに我慢をすることはない。よりよい選択肢を選んでいるとも考えられるでしょう。

往々にして、ゆとり世代は効率的で合理的な判断を好む傾向にあるのです。

 

特徴7.メモをとらない

ゆとり世代の7つ目の特徴は「メモをとらない」ことです。

勤務初日にメモ帳とペンを持参することを「常識」と考える人にとって、「頭に記憶しているので」といってメモをとらない新入社員や若者の行動は信じがたいものかもしれません。

「大事なことはメモをするつもり」「どうせマニュアルにまとまっているから、忘れてしまったらマニュアルを見ればいい」と考えているゆとり世代ですが、「すべての内容をメモしておく」「一度説明したものを後から先輩に尋ねるなんて……」と考えている人にとっては、横着にも思える行動ですよね。

しかし、「メモをとる」行為にどんな意味があるのかをきちんと指導すれば、しっかりとメモをとるようになるのもゆとり世代の特徴です。

また、ゆとり世代がスマホやパソコンなどの電子機器にメモをとる行為についても、賛否両論があるようです。

ゆとり世代からすると「なぜメモ帳とペンでメモをとらないといけないんだろう」「普段から持ち歩くスマホにメモをしておいたほうがいい」「データとして残せないメモ帳は非効。メモ帳をなくしたらどうするんだろう」「スマホにメモをしていたら、検索機能もついているのに……」など思うところはあるものです。

常にスマホを使う生活をしてなかった世代からすると「スマホをいじって話を聞くなんて……!」と思うかもしれませんが、彼らの生活スタイルや、合理的な面もあることを理解してあげるといいでしょう。

 

特徴8.会社の飲み会に参加しない

ゆとり世代の8つ目の特徴は「会社の飲み会に参加しない」ことです。

会社では親睦を深めるためにも、定期的に飲み会を行っていることも多いでしょう。業務時間ではなくとも、会社の行事として参加している方も多い中、ゆとり世代は、飲み会に参加せずプライベートを重視することも多いのです。

社内の人間関係よりも、社外の人間関係を重んじるタイプの場合、社内の飲み会は拘束時間、業務時間ではないのに付き合いたくない、と考えてしまうとのこと。

とはいえ、内心では会社の飲み会を面倒くさがりながらも「付き合い」と考えて参加するゆとり世代の新入社員たちも多くいます。「ゆとり世代だから誘ってもこないだろう」と考えるのではなく、個人のスタイルを考慮して誘うといいでしょう。

 

特徴9.恋愛に淡白

ゆとり世代の9つ目の特徴は「恋愛に淡白」なことです。

ゆとり世代が恋愛に淡白というイメージを持たれたのは「草食系」という言葉が出回ったからだとも考えられます。

また、交際経験がないという男女の割合も増加しているというデータによる裏付けも、「ゆとり世代=恋愛に淡白」というイメージ浸透に拍車をかけているようです。

実際にゆとり世代たちをみると、「全く恋愛に興味がない」という人は限りなく少なく、プライベートの時間も重視しつつも恋愛を謳歌している人もたくさんいます。

「交際経験がない=恋愛に淡白」という式は成立しないため、ゆとり世代の特徴として認識するのは少々強引だともいえるでしょう。

 

特徴10.ステータスを重視しない・上昇志向が低い

ゆとり世代の最後の特徴は「ステータスを重視しない・上昇志向が低い」ことです。

高級車や高級腕時計などがステータスとされていたのは過去の話。買い物をする場所といえばファストファッションブランドや無印良品、ユニクロなど、シンプルで身の丈に合ったブランドを選びがちなゆとり世代。

「裕福な暮らしをしたいから、なんとしてでも高給取りになる」などという上昇志向を持った人が少ないのには、ゆとり教育になり受験戦争が落ち着いたからという背景もあるようです。

とはいえ、一般論で語られる高い上昇志向とは「経済的に成功する」という文脈に沿ったもの。ゆとり世代は、社会問題の解決、自分らしく生きられる方法など、別ベクトルでの「上昇志向」を持っているというのも事実です。

誰しも同じ価値観を持っているわけではないため、何を成功とするのはゆとり世代のみにかかわらず、人によることを覚えておきましょう。

 

仕事でゆとり世代の新入社員や部下を教育する・付き合う方法

ゆとり世代の特徴として知られている特徴は、ネガティブなものが多いのも事実。ゆとり世代の部下と意見が合わなかったり、思い通りに動いてもらえなかったりした場合は「これだからゆとり世代は……」と思うこともあるかもしれません。

しかし、世代を理由にして匙を投げるのは無責任。ゆとり世代を一括りにして、仕事ができないと決めつけるのは軽率な考えです。

時代や、さまざまなデバイスの変化を見てきた若者であるゆとり世代は、自分たちにはないアイディアを出してくれる貴重な人材だといえるでしょう。

そこで、上述したゆとり世代の特徴を踏まえて、ゆとり世代の新入社員や部下との付き合い方について解説していきます。

 

ポイント1.「世代」で括らない

ゆとり世代の新入社員・部下と付き合う1つ目のポイントは「世代で括らない」ということです。

先にも述べたように、世代で一括りにして仕事ができないと決めつけるのは早計です。

「ゆとり世代だから、〇〇ができない」と世代のせいにするのではなく、まずは新入社員や部下に歩み寄りましょう。ゆとり世代ならではの考え方を持っている部分も多いかも知れませんが、「なぜそう思うのか」理由を聞いてみると、思わぬ発見があるかもしれません。また、思ってもいなかったアツい想いや信念を知れることもあるでしょう。

ゆとり世代だからと一括にして考えるのではなく、お互いの意見や考え方を聞く耳を持つことが、上司がやるべきもっとも大切で効果的な対処法だといえるでしょう。

 

ポイント2.感情的に怒らず、褒めて伸ばす

ゆとり世代の新入社員・部下と付き合う2つ目のポイントは「感情的に怒らない」ということです。

怒鳴ったり、私怨の入り混じった叱り方をしたりするのは非合理的です。合理的なことを好むゆとり世代にとって、「感情をぶつけられている」と感じた場合、「この人は信用できない」「仕事で感情的になるなんてみっともない」と感じられてしまうことも。場合によっては信頼を失うことになりかねません。

ゆとり世代が相手のときだけではありませんが、ミスを指摘したり、叱ったりするときには、決して感情的になるのではなく、業務に必要な指摘を端的に伝えるように心がけましょう。

また、悪かったことだけを指摘していると、相手は素直に聞く気持ちにはなれないものです。よかったとこを褒め、もっとよくするためにはどうしたらいいのかという文脈で、問題点を指摘することで、ネガティブなことも素直に受け取ってもらえやすくなるでしょう。

 

ポイント3.仕事の意義を明確に伝え、指示は具体的に出す

ゆとり世代の新入社員・部下と付き合う3つ目のポイントは「仕事の意義を明確に伝える」ということです。

ゆとり世代の新入社員や部下は、自分にとって意義を感じない仕事をしているとモチベーションが下がったり、その仕事を避けようとしたりする傾向があります。

そのため、新入社員や部下に仕事を任せるときには「仕事の目的・意義」を明確に伝えるのが重要です。

「会社にとっての意義」を伝えるのか、「社会にとっての意義」を伝えるのか、「キャリアを考えたときの意義」を伝えるのかは、社員の性格に合わせて使い分けてみてください。

また、指示を出すときには「とりあえずいい感じに」といった指示はNG。ゴールを明確にして、必ずしてもらいたい業務については特に詳細に指示を出しておくと安心です。

 

ポイント4.失敗することの大切さを教え、チャレンジさせる

ゆとり世代の新入社員・部下と付き合う4つ目のポイントは「失敗することの大切さを教える」ということです。

なんでも卒なくこなしてきた真面目な新入社員・部下は、「失敗」をあまり経験していないことがあります。

そんな新入社員・部下には早い段階で「失敗することは恥ではない。大切なこと」というのを伝えて、理解してもらうことが大切です。

失敗を恐れたままでは、チャレンジできないだけでなく、大きなミスを隠すといった行為に繋がってしまうことも。耳にタコができるくらい「失敗することは恥ずかしいことではない」「失敗してからがスタートだ」と伝え、教え込むことがポイントです。

また、もしも失敗したときに責任追及をしたり、必要以上に責めてしまうと「やっぱり失敗してもいいなんて嘘だったんだ」「もうチャレンジするのはやめておこう」「失敗しないことだけをしよう」と意欲を失ってしまいます。

会社に損失が出るような内容は事前に止めるべきですが、カバーできるような内容だった場合、わざと失敗させて、自分自身でリカバーさせることもおすすめです。

 

ポイント5.精神論や自分の意見を押し付けない

ゆとり世代の新入社員・部下と付き合う5つ目のポイントは「精神論や自分の意見を押し付けない」ということです。

ゆとり世代はよくも悪くも合理的な考え方をする人が多いとされています。

そのため、精神論や筋の通っていない非論理的な意見には、納得いかないという人も多いもの。

上の世代特有の精神論や、自分の意見を押し付けてしまうのはNG。相手のアイディアや考えを求めるなどして、相互コミュニケーションを図ることがポイントです。

 

ポイント6.全体を把握する視点を持たせる

ゆとり世代の新入社員・部下と付き合う6つ目のポイントは「全体を把握する視点を持たせる」ということです。

ゆとり世代の特徴として「自分に任された仕事はきちんとするが、それ以外のことはしない」ということがあります。そのため、チーム全体で何を行っていくのか、全体像を把握させることがポイントです。

特に少人数のチームを動かすリーダーとして任命すると、チーム全体で仕事を進めていることを認識させることができるでしょう。早い段階で広い視点を持たせることも重要です。

 

ポイント7.プライベートを尊重する

ゆとり世代の新入社員・部下と付き合う7つ目のポイントは「プライベートを尊重する」ということです。

「土日も接待をする」「先輩に誘われて断るなんてありえない」という考え方は、強制できるものではありません。時代が変わっているということを認識して、相手のプライベートな時間を尊重するようにしましょう。

また、自分自身もプライベートな時間を充実させるようにすることで、ゆとり世代の気持ちがわかるかもしれませんよ。

 

ゆとり世代の傾向を知り、社会人として上手に付き合おう

本記事のまとめ
  • 「ゆとり世代」と世代で一括にして考えず、あくまでも世代別の傾向だと考える
  • ゆとり世代の特徴を理解しながら、付き合い方を考える

ゆとり世代はネガティブなイメージで使われることが多く、ゆとり世代に該当する人が何かしらゆとり世代の特徴だとされる行動をとったときには「やっぱりゆとりだ……」などと世代のせいにしてしまいがちです。

しかし、ゆとり世代の考え方は、決してネガティブなものだけではなく、合理的でプライベートを重視する時代にあった新しい考え方だともいえます。

ゆとり世代の行動や考えを理解できない場合は、なぜそう考えるのか理由を尋ねてみましょう。案外、「そんな考え方もあったのか!」と新たな発見に繋がるかもしれません。

仕事で関わるときには、自分の考えを押し付けたり、自分たちが若いころと比較せず、相手に歩み寄って業務を遂行するようにすることで、お互いに仕事がしやすくなるのではないでしょうか。

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