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石野純也のモバイル活用術:機種変の前に自分の料金プラン理解してる?NTTドコモ2つの新料金プランを解説

石野純也

2018/05/17(最終更新日:2018/05/17)


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 NTTドコモの新料金プランが、5月25日にスタートする。新たに導入されるのが、「ベーシックパック」と「ベーシックェアパック」の2つ。段階制で、使った容量に応じて料金が変わるのが特徴だ。

 また、ベーシックパック、ベーシックシェアパックでは、音声定額がつかないかわりに、基本使用料を980円に抑えた「シンプルプラン」を契約できる。毎月のデータ利用が少ないユーザーや、通話の少ないユーザーは、新料金プランで毎月の支払いを抑えることができそうだ。

 ベーシックパックは、1GBまでの料金が2900円。 1GB以降は、3GB、5GBごとに料金が上っていき、5GBを超えると最高の7000円に達する。以降、20GBまで利用でき、20GB超で速度制限がかかる仕組みだ。

ベーシックパックの料金は2900円から7000円の間で変動する

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 この最低料金に、シンプルプランの980円と、spモード使用料の300円を足すと、4180円になる。

 格安スマホと呼ばれるMVNOや、ワイモバイルなどのサブブランドと比べると割高だが、端末を購入した際に適用される「月々サポート」や「docomo with」の割引が適用されるため、見た目以上に料金は安くなる。

 例えば、一度端末を買えば、1500円の割引が永年続くdocomo withであれば、料金は1GBまで2680円になり、金額はサブブランドに対抗できる水準まで下がる。

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docomo withも対象で、1500円の割引を受けられる

 ただし、NTTドコモにはデータ容量が月20GBの「ウルトラデータLパック」があり、こちらは月額利用料が6000円と、ベーシックパックより1000円ほど安い。毎月、5GBを超えてしまうようであれば、あらかじめウルトラデータLパックを選んでおいた方が安くなる。その意味でも、ベーシックパックは利用量が少ないユーザー向けといえそうだ。

 逆に、もともとNTTドコモのデータパックは、最低容量が2GBで3500円だった。データ利用量が1GB未満のユーザーは、ベーシックパックに変えれば、月600円の節約になる。データSパックにはシンプルプランもつけられなかったため、基本使用料と合わせて考えると、さらに割安といえるだろう。

 一方で、2GBきっちり使っていた人は、3GBぶんの料金を払わなければならず、ベーシックパックは500円ほどの値上げになる。今の料金プランで合っている人が、無理に変える必要はない。

 ベーシックシェアパックも仕組みは同じで、違いはデータ容量を家族と共有できるところにある。複数人で利用することが前提になっているため、ベーシックパックよりも各容量が大きく、5GBまでが6500円、10GBまでが9000円、15GBまでが1万2000円で、15GBを超えると30GBまで1万5000円に設定されている。

 最高額まで上がってしまうと、30GBの「ウルトラシェアパック30」を契約した方が安くなる仕掛けも、ベーシックパックと同じだ。

ベーシックシェアパックは6500円から1万5000円

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 容量ごとに比べると損得出てしまう新料金プランだが、本質はそこにあるわけではない。どちらかというと、毎月、最適な料金が払える安心感を重視した方がいいだろう。データ容量は目に見えるものではなく、毎月どの程度使うのかは分かりづらい。

 変動が大きいため、最適なプランを選ぶのは難しいし、小まめに変更するのも面倒だ。このようなわずらわしさから解放されるのが、新料金プランの魅力といえる。

 NTTドコモは5月16日に夏モデルを発表したが、ショップに足を運ぶ際に料金を見直す人は多い。スマホの買い替えを考えている人は、この機会に改めて新料金プランの導入を検討してもよさそうだ。


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