1. 高円寺、アルコールコール。高円寺の定番、41年愛され続けるやきとり大衆酒場「大将」

高円寺、アルコールコール。高円寺の定番、41年愛され続けるやきとり大衆酒場「大将」

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 王道のものを人に薦めるのはとても難しいことです。

「B'zの稲葉は高音がでる」とか「ドリカムの吉田美和の声量がすごくて」とか、あえて言わんでもわかることを人様にお話しするのは、知っていますよね……と、ちょっと気が引けてしまう。

 今回はまさにそんな感じ。ここでは、高円寺の好きな場所をゆるりと紹介しておりますが、

 高円寺は「大将」に来ました。

やきとり大衆酒場「大将」本店

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1977年創業。

「大将」は高円寺好きにとっては、定番中の定番、ランドマーク的な存在である。

「高円寺の居酒屋を紹介しますね!」と言って、この店を紹介するのは、タモリさんの誕生日にサングラスをプレゼントするようなもの。そんな店です。

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 初めてこの店に来たのは、6年前。高円寺で最初にお酒を飲んだのもここ「大将」です。私に高円寺飲みの魅力を教えてくれた恩を感じつつ、今でもそっと足を運んでいる。

 本店、二号店、三号店とあり、どれも駅から近い。駅を囲うように位置された3店舗は、その立地ですでに街に信頼されている感がある。

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 メニューも店舗で少し違いがあり、常連客の年齢層もまた違う気がする。本店はおじさま世代、二号店はさらに上のおじさま世代、三号店は少し若い世代。と、思っているが、私調べなので、あまり信用しないでその目で確認してみてほしい。

 とにかく夏の「大将」は最強だ。

 ビールケースとベニヤ板で作られたテーブルで冷たいビールを飲めば愉快、世界がちょっと平和に近づく。

 どの店舗も外飲みができるので、心が荒んだときは、ここで夏の空気を浴びながらビールを飲みましょう。

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生ビール、480円。ジョッキには大将マークと“高円寺”の文字。

 料理は特別変わったものがあるわけではないけれど、なんとなーく大将であれ食べたいな、みたいなことがちょくちょく起こる。

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スタミナ漬け、150円。

 席につくと同時に、酒と「スタミナ漬け」を注文する。ひたひたのぽん酢に茹で砂肝。「スタミナ」の字面に反して、味はとてもさっぱりしている。

 6年間、スタミナの文字に疑問を持ち続けていたけど、分からないことは分からないままの方がいいという美学もあるので、尋ねずにいた。

 この間ついに「なんでスタミナなんですか?」と店員さんに聞くと、「漬けるときに、にんにくを入れるんですよ」と教えてくれた。それを聞いて食べても変わらず爽やかな味をしているので、これはテーブルに常備して、箸休めにするといい。

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大将本店肉豆腐、580円。

 だしの染み込んだ豆腐やら野菜やらが厚めの豚ばら肉に被われている。

 味も食感もやわらかい豆腐を、甘みのあるだしでぐつぐつ煮込む肉豆腐は、豆腐をボリューミーに、ごきげんに食べる最適解だと思う。

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 たまごも一緒に出してくれる。湯気が立つ肉や豆腐を、すき焼きのようにたまごにくぐらせたり。 

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豚バラトマトチーズ焼き、480円。

 火が通ったとろとろのトマトとぷりぷりの豚肉をチーズに絡めていただく。にんにくが効いて、意外とパンチがある。昭和時代に田舎街のおじさんがイタリア料理を想像して作ったら、たぶんこんな感じ。古い喫茶店で食べたい。

 串が名物ですが、私は一品料理をバイキングのように注文して食べるのが好きです。スタミナ漬け、スタミナ豆腐、スタミナ胡瓜、とにかく大将で「スタミナ」という字を見つけたら注文する。これで間違いありません。

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 串の持ち帰りは年中無休。外に香ばしい煙を漂わせながら、店前を通れば「はい、らっしゃい!」と声をかけてくれる。

 暖かい季節は、ここのやきとりを買って、高円寺駅のロータリーやら公園やらで缶ビールを開けている人も見えます。

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 高円寺はサブカルチャーが栄える街でもある。41年間、バンドマンに、作家に、役者に、夢みる若者たちがこのやきとりを手に語ったのではないかな、と思う。

 街全体が大きな居酒屋のような高円寺に着いたら、まずは「大将」で、物語を感じながらひと酔っ払いしよう。

やきとり大衆酒場「大将」本店
電話:03-3312-1047
住所: 東京都杉並区高円寺南4丁目27-10

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