1. 来年こそメガヒットが出る!2018年ハリウッド映画、傾向と対策!!

来年こそメガヒットが出る!2018年ハリウッド映画、傾向と対策!!

 全世界でほぼ同時公開された「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」がすでに興収6億ドルを突破したというニュースが飛び込んできた同じ頃、宣伝部から一通のファクスが届いた。

 何と、来年6月29日の日本公開が早くも決定している「スター・ウォーズ」のスピンオフ映画、「ハン・ソロ╱スター・ウォーズ・ストーリー」の告知ではないか!

若き日のハン・ソロはファンを満足させられるか?

 若き日のハン・ソロの秘密とチューバッカとの出会いを描く新プロジェクトで、主役を演じるオールデン・エアエンライクがハンソン・フォードにちっとも似ていないとファンから先走ったクレームが付いている2018年最大の話題作が「ハン・ソロ~」だ。

 勿論、来年は他にも観ないわけにはいかない話題作が、当然、他にもいっぱいある。ここで、めぼしい作品と全体的な動向を記してみたい。

変わらず大量生産されるフランチャイズ映画

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ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生

 まずはハリウッドのメインストリームであるフランチャイズ映画、つまり大ヒットシリーズの続編だ。

 その筆頭は「ハリー・ポッター」シリーズの原作者、J・K・ローリングが魔法そのもののマジカルな魅力にフォーカスした「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」の続編で、今度は本場ロンドンを舞台にエディ・レッドメイン演じるニュートが悪と対峙する「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」(冬公開)。

 続編では「ハリー・ポッター」とリンクさせる演出もあるらしく、期待値は早くも上昇気味だ。

 アイアンマン、キャプテン・アメリカたち常連組に“ガーディアンズ〜”チームが新加入する「アベンジャーズ╱インフィニティ・ウォー」(4.27公開)、シリーズ最多の怪獣が登場するという「ジュラシック・ワールド 炎の王国」(4.6公開)、トム・クルーズがスタントで怪我をするほど命を張った「ミッション・インポッシブル6」(来夏公開)。

 そして、ビデオゲーム内に閉じ込められた高校生たちが現実への回帰に挑む20年ぶりのリブート「ジュマンジ╱ウェルカム・トゥ・ジャングル」(4.6公開)、オスカー女優アリシア・ヴィカンダーが新生ララ・クロフトを演じる「トゥームレイダー ファースト・ミッション」、さらに、自虐ネタを垂れ流しながら悪を駆逐する異色のスーパーヒーローが帰還する「デッドプール2」(6月公開)と、メガヒット確実映画は枚挙に暇がない。

女性の時代を象徴する「オーシャンズ8」

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オーシャンズ8

 中でもイチオシは、ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピットを筆頭にハリウッドきっての男前が勢揃いしたケイパー(泥棒)ムービーを、女優に置き換えて再始動する「オーシャンズ8」(来夏公開)。揃ったメンツはサンドラ・ブロック、ケイト・ブランシェット、アン・ハサウェイなど、いずれ劣らぬ主役級ばかり。女の時代にこの企画は遅すぎたくらいだ。

 今も視覚的進歩が続くアニメ映画、及びアニメと実写の合成映画も控えている。イギリスの国民的キャラクターである赤い帽子にダッフルコートがトレードマークのモフモフ熊が、とげとげしい社会に潤いをもたらすヒット作の続編「パディントン2」(1.19公開)は、新年早々、凍り付いた体を温めてくれるはず。

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リメンバー・ミー

 ディズニー╱ピクサーの最新作「リメンバー・ミー」(3.16公開)は、現実世界と死の世界を“三途の川”が繋ぐ日本人の死生観にも通じる発想をビジュアル化していて、いつも以上に馴染みやすい。世界的ベストセラーを初めて実写化した「ピーターラビット」(5月公開)の合成技術にも期待しよう。



賞レースの行方と来年度の注目点

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スリー・ビルボード

 しかしとりあえず、春先からは本年度の賞レースを賑わせている秀作が相次いで公開される。3月4日に発表される第90回アカデミー賞の行方を占いながら、各作品の見どころを紹介しよう。

 オスカーに最も近いと言われているのが、娘を惨殺された母親が遅々として進まない警察の捜査に業を煮やし、自ら真犯人探しとリベンジに着手する「スリー・ビルボート」(2.1公開)。それに続くのが、声を発することができないヒロインが、特殊兵器として捕獲された海獣と恋に落ちるファンタジー映画「シェイプ・オブ・ウォーター」(3.1公開)だ。

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君の名前で僕を呼んで

 また、ゲイ同士の恋を夏のイタリア、ロンバルディア地方の美しい自然を背景に綴る「君の名前で僕を呼んで」(4月公開)は、今年の賞レースで異色の存在。主役の少年を演じるティモシー・シャラメ(21歳!)にはアカデミー主演男優賞の期待がかかる。

 ゲイリー・オールドマンがイギリスの伝説的宰相を実物そっくりに熱演する「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」(3月公開)、スティーヴン・スピルバーグが1970年代に政府の圧力から報道の自由を死守しようとしたワシントン・ポストの記者にスポットを当てる「ペンタゴン・ペーパーズ╱最高機密文書」(3月公開)、ライバル襲撃事件で世界中を震撼させた実在のフィギュアスケート選手、トーニャ・ハーディングをマーゴット・ロビーが演じる「アイ、トーニャ」(18年公開)と、相変わらず実録ものも健在だ。

 年末になってディズニーによる20世紀フォックスの買収が正式に報道され、今後1年以内にハリウッドメジャーの勢力図が書き換えられることになった。

 そんな混乱の時代にこそ、市場を活気づかせるメガヒットが必要不可欠だ。と同時に、ヒットや話題性よりもクオリティ重視で製作される小品が、脇に追いやられることがないように願うばかりだ。果たして、来る年は映画にとってどんな1年になるのか?

「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」
©2017 Warner Bros. Ent.  All Rights Reserved.
Harry Potter and Fantastic Beasts Publishing Rights ©JKR.
J.K. ROWLING’S WIZARDING WORLD is a trademark of J.K. Rowling and Warner Bros. Entertainment Inc.

「オーシャンズ8」
© 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., VILLAGE ROADSHOW FILMS NORTH AMERICA INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

「リメンバー・ミー」
©2017 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

「スリー・ビルボード」
©2017 Twentieth Century Fox

「君の名前で僕を呼んで」
©Frenesy, La Cinefacture

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