1. 【書き起こし】「ジェネレーションY世代を惹きつける職場環境」若き起業家キービン・オールクが提唱

【書き起こし】「ジェネレーションY世代を惹きつける職場環境」若き起業家キービン・オールクが提唱

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 “仕事に熱中しない世代、飲み会に参加しない世代、実践に弱い世代、指示待ち世代、責任感のない世代”――これらすべての言葉がいわゆる“ゆとり世代”の人間を指す。この世代を象徴する“ゆとり”という言葉は、いつの間にか批判的な言葉と化した。

 しかし、裏を返せば現在の職場環境がゆとり世代及びジェネレーションY世代に適応していないだけ、とも言えないだろうか。

 TEDスピーチによると、2020年には労働者の50%をジェネレーションY世代が占めるそうだ。

 もしそれが本当なら、ジェネレーションY世代が魅力を感じないような職場環境の上にあぐらをかいていると、新入社員は減る一方なのは一目瞭然。したがってジェネレーションY世代に合わせた職場環境作りは今後避けられない。

 今回のスピーカーは起業家キービン・オールク氏。在学中に彼はMonday Creationsという会社を起業している。彼は『ジェネレーションY世代を魅了する職場環境を作るには?』にて、ジェネレーションY世代が必要としている職場の特徴を語った。

『ジェネレーションY世代を魅了する職版環境を作るには?』

オールク氏:やあ、僕の名前はキービン・オールク。自己中心的で無関心、やる気のない、甘やかされた、すねかじりのナルシスト――それが僕さ。要するに、僕はジェネレーションY世代。

僕の世代を表す言葉はたくさんある。そのうちのいくつかはさきほど僕が自己紹介で述べた通り。

正直言って、上の世代がこういう印象を持っているのは仕方がない。リンジー・ローハン、『Jersey Shore(テレビドラマ)』、そして最も顕著で、遺憾なことにトワーク文化(過激なヒップダンス)を生んだのは僕たちだしね。

たしかに僕らは当時、愚かだった。しかしこれらの事実があったとしても、僕はジェネレーションY世代が至極不当な評価を下されているように感じてならない。

2020年には労働人口のおよそ50%がジェネレーションY世代で構成される、という論文を読んだ。これは5年という短期間で、その“ろくでなしたち”がみなさんに雇用されるか、同僚になることを意味している。

僕はみなさんを早期退職に追い込みたいわけではないよ。大丈夫、うまくいくよ。

ジェネレーションY世代の現状

興味深いのは、僕らは階級による特典や地位をあまり重要視していないこと。フォーブス誌がジェネレーションYを調査したところ、「この世代の67%の人間が起業願望を持つ反面、CEOや社長になる出世願望があるのがたった13%」だということがわかった。

この調査はジェネレーションYについて、僕がとりわけ気に入っているフレーズを思い起こさせる。

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それは「ミレ二アル(ジェネレーションY)世代は職に就くのが億劫で、起業しているだけだ」というもの。

(中略)

ジェネレーションY世代が職に求めていること

オールク氏:さて「ジェネレーションY世代は怠け者だから起業し、だから職につかない」というフレーズで興味深いのは僕たちがなぜ職につきたくないか、という部分。

誰かの下に働きたくないという理由だけで、経済的な幸せも、社会的な幸せを賭けてしまうほど、従来の職場に欠けているものはなんだろうか。起業した経験から、誰かのために働いても得られないであろう重大な要素を発見したんだ。

本日、僕はジェネレーションYが職場で最も重要とする2つの主要素と、どうしたら彼らがあなたの企業を愛せるかを説明するためにここにいる。

主要素1

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まず何よりも、「マイクロマネジメント(上司が部下の業務に深く干渉すること)と自主性」。

自主性というと、みんなは僕が個人主義のみに言及していると思うかもしれない。しかし、そうではないんだ。

この世代は、むしろチームを好み、その中で成長する。僕たちはつながりを重んじるんだ。

作家ダニエル・ピンク氏は『モチベーション3.0(2010)』という本を執筆した。作中、彼が説明したのが我々が職場で自主性を切望する4つの分野――「何を?」「いつ?」「どうやって?」と驚くべきことに、「誰と働く?」。

従業員として、これらを1つでも満たしてくれる雇用主に出会えたら幸せだ。ましてや4つも満たしてくれたらね。

ジェネレーションY世代を惹きつけ、彼らに働き続けてほしいのであれば、職に自主性を与えることから始めたらいい。単純な話さ。

主要素2

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お次は「給与vs有意性」。昔ながらの議論だ。

まず知ってほしいのは、僕はなにもジェネレーションY世代が給与にまったく重きを置かない、とまでは言っていないこと。それは事実ではないからね。

僕が言いたいのは、ジェネレーションY世代は「義務」よりも、「熱意」で職を考えている、ということ。例をシェアしよう。

僕たちが起業したとき、今のビジネスパートナーに「この会社を一緒に起こさない?」という大きな質問を投げかけなければならなかった。

このような質問をしたのは、彼に起業精神があると確信していた反面、アイオワ州、シーダーラピッズの一流企業で彼がアプリ開発者として働いていることを知っていたから。

僕が知る大学生の中で、彼は一番稼いでいた。それを知っていてもなお、僕はずうずうしくも、「まだ顧客も資金もなく、たぶんシーダーフォールズに引っ越してもらうことになる上に3ヵ月後この企業が残っているか見当もつかないけど、一緒に起業しないかい?」と彼に聞いたんだ。

彼はなんて返事したと思う? 「もちろんさ」だ。

彼はなにも職場の業務を嫌っていたわけではない。その企業でした業務と僕たちの企業で行っている内容は大差ないからね。

決め手は、彼がプログラミングとアプリ開発を愛しているにも関わらず、誰かの夢のためにコーディングを命じられていた、ということ。彼には創造的な自由が与えられず、これが彼に有意性を感じさせなかった。

もう少しわかりやすい例を挙げよう。芸術、歴史、音楽を専攻する人が、「それで将来どうするの?」「就職の見通しはあまりよくないね」というフレーズを何度耳にしたことだろう。

最終的に、彼らにとってそんなことはどうでもいいんだ。なぜなら、自分自身が愛していることを探求するのだから。

僕は先述したビジネスパートナーや大学生たちが実際的な選択をしたかどうか論じるために、ここにいるわけではない。そういうのはディベートに任せればいいさ。

しかしその事実は、僕の世代が仕事から得る満足感にかなりの重点を置いていることを明確に示している。僕たちは人生の3分の1を好きでもないことに費やしたくないんだ。別に変な考えでもないと思う。

これは僕たちが熱意のある仕事を求めていて、熱意を持てる人と働きたい、ということを意味しているんだ。我々が充足感を味わうには、どちらも欠けてはならない。

雇用主がすべきこと

オールク氏:では、これが雇用主に何を暗示しているか。ジェネレーションY世代の職場への参入に絶望しているかい? いいや、まったくその必要はない。

これが暗示しているのは、従業員の新たな波に適応し、変化しなければならない、ということ。正直なところ、大体いい方向に向くと思う。

僕が今日述べた主要素に習わなければ、他の誰かがするだろう。その誰かがしないなら、ジェネレーションY世代が彼らの偉大なる精神を支持し、あなた方と競争する会社を起業するかもしれない。

僕の主張を聞いた今一度、ジェネレーションY世代を描いてみよう。

やあ、僕はキービン・オールク。独創的で、自立した、幸福になりたいだけの、意欲的で独自の考えを持つ人物――それが僕さ。要するに、僕はジェネレーションY世代。

ご清聴ありがとうございました。

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