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音楽業界の収益源であるライブを変えるためには?ホリエモンが「稼げるライブ」を提案

野口直希

2017/12/06(最終更新日:2017/12/06)


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音楽業界の収益源であるライブを変えるためには?ホリエモンが「稼げるライブ」を提案 1番目の画像

 ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。

 『堀江貴文のQ&A「お金の集め方!?」〜vol.910〜』では、ホリエモンがいまやミュージシャンの重要な収益源になっているライブについての改革案を披露。

 今回取り上げたのは、「アーティストのライブツアーの全公演映像を視聴できるような配信サブスクリプションサービスを作れないかと考えております。多くのミュージシャンは未だにライブ映像をDVDやブルーレイで売り出していますが、そこで見られるのは長いツアーの中の1つの公演だけ。多ければ数十箇所で公演をしているにもかかわらず、それらの公演の模様が楽しめるのは現場に居合わせた人だけと言うのはもったいない気がしております。

 一方、映像作品にするほどのクオリティではないにせよ関係者向けの資料として映像は残っているものだと思うのですが、音楽事務所やアーティストに営業をかけ、こういった動画を配信できるサブスクリプションモデルを作っていくことは可能だと思いますか?」という質問。

ホリエモン「ライブの映像のためだけに5000万円かけることだってあるんだよ!」

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 ホリエモンは「可能か不可能かでいえば可能だろうね。大変だろうけど」と回答。

 アーティストのライブを視聴できる配信サブスクリプションサービスを作りたいという今回の質問者。既存のソフトでは一部会場での公演しかパッケージ化されていないため、全ての公演を配信することで差別化するつもりだが、ホリエモンはあまり乗り気ではないよう。

 どうやら「可能ではあるだろうけどかなり大変だし、商売になれば何でもいいわけじゃないからね」というのがホリエモンの素直な感想だ。ライブではそのためのスタッフをたくさん雇い、会場ごとの演出をこらしている。

 会場で流すことのみを想定した映像を他所で流すのを拒む人もいるだろう。ものによっては数千万円もするような演出を用意している場合もあるが、これらは全てライブに来てくれた人のために作られているのだ。

ホリエモン「ライブでお金を払ってもらう必要があるよね」

 近年はCDの売り上げが低迷する一方で、ライブなどの体験型のコンテンツがアーティストの大きな収入源。この「体験」を少しでも豊かにするために、多くのクリエイターが工夫を凝らしている。

 もちろん質問者が考えるライブの配信サービスも新たな収入源になるが、それは会場だけの体験という限定性を弱めてしまうことにもつながる。そこでホリエモンは、むしろもっとお金を払ってもいいと思っているファンにライブで出費してもらうのがベストだと話す。

 例えば公演前日まではライブが近づくにつれてチケットの値段が上がるが、開演時にも余っているチケットは値段が下がる変動制を取り入れたり、握手サービスがつくがその分値段が高いVIP席を用意したりするなどだ。

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 今回のゲストで八王子PR特使でもあるバンドのフラチナリズムも、アフターパーティ参加権がついた最前列席を3万円で販売したところ、かなり好評。そもそもこうした手法は、海外では普通に行われていることだ。

 アーティストの収益構造がライブ重視に変わっている現在、彼らが生計を立てるためにはここからどうやって利益を得るのかが最重要課題。彼らを応援するためなら金額を問わないという人も多いのだから、そうした人向けに高額かつ充実したサービスを提供するというのは、かなり有効な手段になりそうだ。

 ホリエモンが体験型コンテンツの売り出し方について語った『堀江貴文のQ&A「お金の集め方!?」〜vol.910〜』。動画が観たい方はコチラからどうぞ!


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