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ヒット作連発!ホリエモンが「書店で売れるため」に取った戦略を公開

野口直希

2017/11/15(最終更新日:2017/11/15)


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 ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。

 『堀江貴文のQ&A「◯◯業界は遅れてる!?」〜vol.901〜』では、ホリエモンが書店で本を売るために取った意外な戦術を紹介。

 今回取り上げたのは、「中堅出版社で書籍の編集者をしています。相談したいのはプロモーションの方法です。書店への営業などの従来の方法に加え、インフルエンサーへの献本やネットメディアに取材してもらうなどのPRをしています。

 そこそこの効果はありますが、何か新しいPR方法などはありますか。ちなみに、直近で発売を控えているのは、20~30代向けの自己啓発書です」という質問。

ホリエモン「基本的な書店周りをきちんとやれば?」

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 ホリエモンは「従来の方法とか言いながら、ちゃんと書店営業をやっている出版社なんてほとんどないでしょ。全国にあるそこそこの規模の書店をちゃんと著者と回るだけでも、相当効果があるよ。まずはそこから。

 今度『本を売る本』をHIUから発売予定だから、参考にしてみて。このメルマガもHIUなどで編集チームを編成してインタビューや編集に関わり、PR用に事前にゲラチェックがてら読んでもらって書評を書いてもらっているよ」と回答。

 本の新たなPR方法を教えて欲しいという中堅出版社の編集者からの質問。しかし『多動力』『ゼロ』などヒットを連発するホリエモンが注力したのは、従来の書店周りをしっかり行ったこと。つまり新たな方法を探す前に、既存の手法をしっかりやるのが大切だということだ。

 一部の大手出版社にはPRをメインとした部署があるが、大抵は本を手がけた編集者がそのまま営業も任されるため、なかなか時間を割くことができないのだ。

ホリエモン「僕はわざと多めに書籍を発行したよ」

 例えばホリエモンの『多動力』は大手の幻冬社から出したにも関わらず、品川駅の新幹線ホーム前の本屋で彼が確認したときには在庫を切らしていたのだとか。つまり、これだけ重要な店であっても出版社の営業では管理が行き届かないのが現実。派手な策を講じる前に、現実を見据えた手を打った方がよさそうだ。

 一方、今回のゲストで本の要約サイト「flier」を運営する株式会社フライヤー取締役CFO/COOの苅田明史氏が出版社でPR担当経験者から聞いた話によれば、彼らが重視するのは新聞などのメディアで広告が打たれるタイミングにきちんと店頭でも目立つよう平積みしてもらうこと。書店では平積みされているかどうかが、売り上げにも大きく関わるのだ。

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 これはホリエモンが本を売るときにかなり注意している点でもある。彼は3万部とかなり多めに本を発注することで書店にたくさん本を送り、平積みになるよう仕向けたという。そうやって初速が少しでも増せば売り上げランキングで上位になり、その効果でさらに売れるようになる。結果は近年のホリエモンの書籍人気を見れば一目瞭然だ。

 AmazonなどECが猛威を振るっているとはいえ、紙の本の売り上げの9割は書店が担っている。本を売りたいのなら、書店の仕組みを理解してそこで勝つための戦略を打たなければならないのだ。

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  ホリエモンが書店での販売について語った『堀江貴文のQ&A「◯◯業界は遅れてる!?」〜vol.901〜』。動画が観たい方はコチラからどうぞ!


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