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ホリエモン「田舎は不便だから良いんじゃない?」現行の地方創生にホリエモンが物申す!

野口直希

2017/11/19(最終更新日:2017/11/19)


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ホリエモン「田舎は不便だから良いんじゃない?」現行の地方創生にホリエモンが物申す! 1番目の画像

 ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。

 『堀江貴文のQ&A「地方創生は上手くいく!?」〜vol.895〜』では、ホリエモンが現在各地で行われている地方創生についての違和感を表明。

 今回取り上げたのは、「近年、地方創生が叫ばれておりますが、本来の目的である東京一極集中を是正し、地方の人口減少への歯止めを多くの地域は実現できておりません。うまくいっていそうな地域も産業としての規模は小さいです。

 どうすれば、地方単体で100億円規模の産業を生み出し、地方の雇用創出、人口減少を食い止められるか、堀江さんの見解をお聞かせください。また地方創生がうまくいかない本質的な問題教えてください」という質問。

地方が便利になる必要はない?

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 ホリエモンは「僕は、別に人口が減ってもいいと思っている派。田舎は不便が当たり前だよ」と回答。

 地方創生が叫ばれる一方で、東京の一極集中にまで至っていない現状についてホリエモンの意見を求めた今回の質問。これに対してホリエモンは、そもそも地方を豊かにする必要がそこまでないと考えている。

 今回のゲストで日本維新の会代表の松井一郎氏が解説するように、そもそも地方創生は人口減少で成り立たなくなっている地方を盛り上げると同時に、都市機能が東京に集中するリスクを分散させる働きを持っている。

 東京のみにあらゆる中枢が集中していたら、東京がダメになった瞬間に日本のあらゆる機能がダウンしてしまうからだ。

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 だから東京以外の地域にもある程度の都市機能を持たせるのが理想だが、現実には大阪や名古屋など、そうした役割を担える地域は限られている。

 そこで、現状では多くの都市では規制緩和などを通して、せめてそれぞれの地域の産業を活発にする活動が進んでいるのだ。

ホリエモン「田舎は不便だから良いんじゃない?」

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 こうした背景は理解しながらも、ホリエモンはそもそも地方が無理に豊かになる必要はないと考えている。なぜなら、地方の資源はある意味「不便であること」だからだ。

 例えばホリエモンが先日訪れたニュージーランドのノースアイランドの田舎町は、資源も豊かでジェームズ・キャメロンなど世界的な著名人のラグジュアリーなコテージもある。田舎ではあるのだが、そこに投資する人々の平均年収が極めて高いのだ。

 ホリエモンはひとつのケースとして、こうした田舎のあり方が理想だと考えている。少しでも便利になろうとした結果、日本の地方はどこもイオンモールやマクドナルドが占拠する違いのない風景になってしまった。

 こうした画一的な「便利さ」では、個性を求める富豪が投資することはないだろう。無理に便利にするのではなく、田舎ならではのオリジナルな「不便さ」をウリにするというのが、ホリエモンの考える地方創生論なのだ。

 ホリエモンが地方創生について語った『堀江貴文のQ&A「地方創生は上手くいく!?」〜vol.895〜』。動画が観たい方はコチラからどうぞ!


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