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技術の進歩で語学学習は不要になる?ホリエモンが語るディープラーニングの真価

野口直希

2017/09/05(最終更新日:2017/09/05)


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 ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。

 『堀江貴文のQ&A「翻訳技術がスゴイ!?」〜vol.878〜』では、ホリエモンが近年の翻訳技術向上の立役者であるディープラーニングについて解説。

  今回取り上げたのは、「グローバル化によって、英語を低年齢のうちから学ばせたいという保護者が増えているように感じます。

 堀江さんは自動翻訳が発展していくことによって、英語を勉強しなくても簡単に世界中の人とコミュニケーションを取れるようになると思われますか? そうなると英語教育の需要は減っていくのでしょうか」という質問

ホリエモン「機械翻訳の発展が早いから予想は難しいね」

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  ホリエモンは「さあねえ。ネットの普及で手軽に安く学べるようになっているし、もちろん重要度は下がっていく。どの辺で落ち着くかは予想が難しいね」と回答。

 英語教育を重視する親が増える一方で、自動翻訳が発展してる現在。

 そんな中で英語を勉強する必要がなくなるのかを尋ねた今回の質問に今回のゲストでセブ島やフィリピンでのオンライン留学が強みの「QQEnglishu」を提供する株式会社QQEnglish代表取締役の藤岡頼光氏も興味津々。場合によっては彼の仕事がなくなってしまうからだ。

 だが、ホリエモンの回答は「正直、わからない」というもの。その大きな原因は、近年急激に普及した機械翻訳、つまりはAIの進化がこれからどうなるのか予測できないからだ。

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 最近はYouTubeの海外動画などでも見かけることがある日本語字幕。ホリエモンチャンネルアシスタントの寺田有希氏も驚いていたが、あれはAIによる自動生成なのだ。

ホリエモン「ディープラーニングはひたすらパターンを与え続けるんだよね」

 AIの翻訳は、巷でもよく聞くディープラーニングの賜物。ホリエモンによれば、音声認識も自動翻訳も基本的には同じ技術で行われているのだという。

 これまでの機械翻訳は、言ってしまえばAIに文法知識を覚えさせて翻訳させていたようなもの。

 一方でディープラーニングではそうした規則を教えるのではなく、「This is a pen.」の訳は「これはペンです」というように、文章のサンプルと答えをひたすら与え続けている。

 このようなパターンデータを何千何億と与え続けていると、文法知識がわからなくても大体の文章はなんとなくで訳せるようになってしまう。

 このように書くとなんだか人間味のある翻訳方法だが、実はこれは人間のニューラルネットワークと同じ手法なのだとか。

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 このディープラーニングの発展は翻訳に限らず、囲碁などの業界にも大きな衝撃を与えている。膨大な量のパターンの束ともいえるこれらの業界とは、特に相性が良いのだろう。

 翻訳におけるディープラーニングのさらにすごい点は、あくまで文法規則でなくあくまで多量な訳のパターンとして整理するので、英語→日本語のパターンと英語→韓国語のディープラーニングができてしまえば日本語→韓国語の翻訳もこなせてしまうこと。

 機械翻訳がもたらす影響はまだまだ計り知れなさそう。とはいえ、それで他言語の人間とコミュニケーションできる人間が不要になるかというと、それはまだわからない。機械翻訳の発展によって人間の翻訳家に新たな役割が与えられることだって、あるかもしれないのだ。 

 ホリエモンがディープラーニングについて語った『堀江貴文のQ&A「翻訳技術がスゴイ!?」〜vol.878〜』。動画が観たい方はコチラからどうぞ!


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