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日本酒で起業希望者にホリエモンがキレた理由「1000億儲けたいとか言う奴が一番嫌い!」

野口直希

2017/08/17(最終更新日:2017/08/17)


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日本酒で起業希望者にホリエモンがキレた理由「1000億儲けたいとか言う奴が一番嫌い!」  1番目の画像
 ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。

 『堀江貴文のQ&A「熱意を見せろ!!」〜vol.865〜』では、ホリエモンが日本酒を世界に広めたいと語る質問者にホリエモンがガチギレ。

 今回取り上げたのは、「三重県と秋田県の蔵元を知っていて日本酒の輸出業を始めようと思ってます。

 過去の質問で、『世界中に日本の酒造を紹介するビジネスは、まだまだ小さいので伸びると思う』と回答されていましたが、参考までにどこの国で日本酒の需要を実感されたのか知りたいです。

 また酒造を紹介するとは、海外向けに物販で日本酒を輸出するという意味なのか、それとも専門ECサイトを立ち上げ海外ユーザーに直販するということなのかも気になります。

 私は20代前半の若者で、孫正義社長のように『30代で1000億の軍資金を』と考えています。日本酒の輸出市場にそのレベルの可能性はあると思いますか?」という質問。

ホリエモン「『30代で1000億儲けたい』みたいな奴が一番嫌いなんだよね!」

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 ホリエモンは「BtoCで直接消費者に日本酒を届けるにはまだ認知度が足りないので、基本は飲食店や小売店への営業になるね。小規模の酒造は独力で海外に行って拡販する力がないから、そこがビジネスチャンスになる。

 どの国に行って云々ではなく、そもそも日本食レストランに日本酒があまり置いていないという問題意識。イタリアンレストランに行ったら普通はイタリアンワインを飲むよね? 日本人の感覚はさておき、外国人のマインドから考えたら日本食レストランに行ったら日本酒を飲みたくなるのが普通だよ。

 なのに、大手メーカーの大して美味しくない日本酒しか置いていない。バブルの頃のイタリアンレストランみたいに。

 小売業なのでビジネスも小規模になるため、孫さんみたいになるのは無理じゃないかな。日本酒を広める意欲が高くないんだったら、多分うまくいかない」と回答。

 日本酒を世界に広めるビジネスをやりたいという質問だが、ホリエモンは開口一番で「俺はこういう奴が大嫌いなんだよね」と大ブーイング。

 質問者の「孫正義氏のように30代で1000億円を手にしたい」という意気込みが、ホリエモンには単なる拝金主義にしか見えないからだ。

 「日本酒で1000億は無理だと思うし、そもそも好きじゃなきゃ成功なんてできないよ」と厳しいコメント。

 質問者はたまたま酒蔵と知り合いらしいが、ちょっとしたコネやノウハウではなく、ビジネスで突き抜けるためにはいくらでも時間をかけることができるくらいの愛が最低条件なのだ。

ホリエモン「パスタ屋でワインが頼まれるように、ラーメン屋で日本酒が頼まれるようになればいいんじゃないかな」

 質問者はホリエモンがどの国で日本酒の可能性を感じたのかを尋ねているが、国や地域はそこまで関係ないとホリエモンは考えている。今や世界中にあるラーメン屋ですら絶好の販売拠点になりうるからだ。

 元々は中華料理だが、今では立派な日本食として世界で人気を博しているラーメン。とはいえ日本人ですらラーメン屋で日本酒を飲むのはそこまで一般的ではない。

 しかし、例えばイタリアンレストランで食事をすれば、多くの人は同時にイタリアのワインを飲みたいと思うはず。これと同じことがラーメン屋でも考えられるというのがホリエモンのアイデアだ。

 日本食として広く流通し、国内とは異なりそこまでファストフード的なイメージが少ない世界のラーメン屋でなら、自然な付け合わせとして日本酒が提供されてもおかしくはない。

 言ってみれば、パスタとワインをセットで頼むのと同じ感覚でラーメンと日本酒が注文されるようにしてしまえばいいのだ。
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 日持ちするためプレミア感が少ないという印象など、性質としてもワインとは異なる点もある日本酒だが、ホリエモンは歴史も長くバリエーションも幅広い割に世界での日本酒の知名度はあまり高くないため、これから人気になるチャンスがあると考えている。

 そのためには、それこそはじめは儲けを度外視するほどに「日本酒を世界に広めたい!」という強い情熱が必須だろう。

 ちょっとしたアイデアが大きな稼ぎを生むこともあるのが企業だが、他の人がやってこなかったことをやり遂げるには胆力とそれを下支えするだけの愛情が不可欠。

 儲けたいと思うのは自然な感情だが、それだけで茨の道を突き進むのはそう簡単ではないだろう。

 ホリエモンが世界での日本酒の位置を語った『堀江貴文のQ&A「熱意を見せろ!!」〜vol.865〜』。動画が観たい方はコチラからどうぞ!

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