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ウェディングドレスのC2Cレンタルは儲かる?ホリエモンが買取サービスの盲点を解説

野口直希

2017/08/10(最終更新日:2017/08/10)


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 ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。

 『堀江貴文のQ&A「買取ビジネスの仕組み!?」〜vol.858〜』では、ホリエモンがいくつかのビジネスに触れながら意外と見落としてしまう買取サービス運営時にかかる費用について解説。

 今回取り上げたのは、「現在、ウェディングドレスをレンタルするC2Cアプリの作成を検討しております。『ウェディングドレスをオーダーしたけど式の後、使わずに保管しているものを貸したい人』と『オーダードレスをレンタルしたい人』をマッチングさせるアプリです。レンタル料から手数料を1割程度もらい売上にしたいと考えています。

メリット

  • 結婚式にかける費用を抑えられる
  • オーダーしているドレスなので高い品質のものが着られる
  • 数回着用の美品が着られる

デメリット

  • 試着ができない試着するとしても一度はドレスを送る必要がある
  • オーダードレスなので誰でも着れるとは限らない
  • 試着したい人はターゲットにならない
 問題が山積みですが、オーダーしたものの式の後も使わずに保管しているウェディングドレスは何か利用できると思ったのですが、堀江さんはどう思われますか?」という質問。

 ホリエモン「ウェディングドレスのC2Cは現実的じゃないんじゃない?」

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 ホリエモンは「すでに中古のウェディングドレスを扱っている業者がいるので、みんなはそこに売るなりしているんじゃないかな。だって二度と使わないと思うし」と回答。

 ウェディングドレスをC2Cでレンタルするサービスを始めたいという質問者。オーダードレスを作ったものの家で保管している人と、オーダードレスを安くで手に入れたい人を結ぶのが狙いだが、ホリエモンはこのサービスは成立しないと判断する。

 そもそも(大抵は)一度しか使わないウェディングドレスは、あまりこだわらない人ならレンタルで済ませることも多い。

 もちろんオーダーメイドを購入する人もいるが、ホリエモンの観測範囲ではそういう人は離婚しない限りは記念としてドレスを手元に置いておく人が多い。
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 よって家に置いてあるドレスを売買するサービスは成立しにくいというのがホリエモンの結論。

 どちらかといえば中古業者に出回っているドレスを集めて、中古ドレスを安く売るサービスの方が現実的かもしれない。 

ブクマの強みは売値の高さ?

 今回のゲストで本のフリマアプリ「ブクマ」を運営する株式会社Labit代表取締役の鶴田浩之氏も、同じく中古品売買サービスという点で今回の質問者と共通する。

 現在はアプリ上での売買成約、つまりはマッチングのみを扱っているブクマだが、ホリエモンは「自分で買取に行ったりはしないの?」と質問。

 出張買取で在庫を増やし大々的に売買する業態は、ブックオフなどの大手が行なっている手法だが、鶴田氏はいまのところブクマではここに手を出すつもりはないのだとか。

 なぜならこれを既存のサービスと接合すれば、受け取りと配送で二重に交通費がかかってしまうからだ。
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 ブクマ最大の強みは、例えば大手古本屋なら70円で買い取って700円で売っているような商品を、ユーザー同士をマッチングさせることで売値も700円に近い値段で成立可能な点。

 交通費や倉庫代などの負担がかからないため、本を売りたい人からすればブクマなら10倍近い値段で出品できるのだ。

 中古本市場で他に有力なのはアマゾンのマーケットプレイスだが、こちらも結局は各中古品屋が場所を構えるなどしているため、「あまりアマゾンの強みが生かされていないシステムだよね」とホリエモン。

 例えばアマゾンがその巨大なネットワークを使って古本を買い取るなどのビジネスも可能かもしれないが、前述の交通費などが原因でそこまで旨味がないのだ。

 こうした構造から、ユーザー同士をつなぐブクマというシステムが後発ながらも市場に食い込めているのだ。

 まだまだ満足していない人も多そうな中古本の売買。ブクマは市場のかゆいところを見事についたサービスなのかもしれない。

  ホリエモンが買取サービスについて語った『堀江貴文のQ&A「買取ビジネスの仕組み!?」〜vol.858〜』。動画が観たい方はコチラからどうぞ!


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