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ホリエモン「クラウドファンディングの強みは『参加している感覚』」資金集めの枠を超えた魅力を解説

野口直希

2017/07/31(最終更新日:2017/07/31)


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 ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。

 『堀江貴文のQ&A「これからは参加型が主流!?」〜vol.848〜』では、ホリエモンが幅広く認知されたクラウドファンディングについて、資金集めの枠を超えた強みを解説。

 今回取り上げたのは「以前『29歳独身、映画を作りながら生計を立てられたらいいと思っています』と言った者です。それにたいして堀江さんは『映画でなくアニメですけど、うちのサロンメンバーが企画したのはクラファンで結構お金集めていた』と答えられました。もちろんクラファンも手段の一つだと思います。

 他にもYoutubeやAmazonビデオで有料配信したり、小さい映画館なら、無名の映画監督でも放映してくれるのではないかととか考えています。TwitterやFacebookをどう活用したらいいのかも教えてほしいです。先週の答えでは、内容が少なすぎてあまりにも不満足でした。わがままかもしれませんが、もう少し映画で生計を立てるための手段について助言をください」という質問。   

 ホリエモン「映画監督なら『ドリパス』にも注目してみたら?」

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 ホリエモンは、「あなたの状況を鑑みてベストな手段を提示しただけだけど……。たくさん提示したところで無名監督の作品はAmazonビデオの有料配信やら小さい映画館での放映で生計を立てられるほど稼げないけど……。

 意味のないことに時間を費やすくらいなら、より良い作品を作るのに時間を使うべきだよ。渾身のトレーラーを作ってクラファンで募集したら意外に集まるかもしれない。クラファン的な仕組みでいうと、『ドリパス』は希望者が集まれば貸切上映できる仕組みだよ」と回答。

 映画制作の手段として以前ホリエモンにクラウドファンディングを勧められたものの、他の手段を尋ねた今回の質問。

 Amazonビデオでの有料放映や単館上映などが考えられるものの、これらは無名の監督が手を出しても確実な収益を生む確率はあまり高くないだろう。
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 クラウドファンディングの一例としてホリエモンが消化しているのは、TOHOシネマズのドリパスというサービス。これは映画館で見たい映画作品に館を埋めるくらいの賛同者が集まれば、TOHOシネマズ系列の映画館で放映されるというもの。

 賛同者は高確率で劇場に足を運ぶため映画館側からすれば事前に席を埋めることができるし、観客は好きな作品を大スクリーンで鑑賞できる。無名監督であっても支持さえ集めれば、このように大きなハコでの公開だって夢じゃないのが現在の映画業界なのだ。

ホリエモン「クラファン最大の強みは『一緒に参加している感覚』」

 かなり世に浸透してきており質問者も他の選択肢を要求するほどになったクラウドファンディングだが、ホリエモンは「クラウドファンディングをバカにしない方がいいよ」と釘をさす。

 彼によれば、その最大の強みは単に資金が集まるだけでなくファンに「一緒に参加している感覚」を与えること。

 最近クラウドファンディングで大成功した映画といえば片渕須直監督『この世界の片隅に』だが、同作のエンドロールにクラウドファンディング支援者がずらっと表示されたことでさらに感銘を受けた人も少なくないはず。クラファン出資者からすれば、大作に自分も参加していると思うことができ、さらに熱が高まっただろう。
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 自分も出資しているのだからこのようなファンは劇場に足を運んでくれるだろうし、思い入れも深いため継続的なファンにもなってくれるはず。つまり、出資という行為で参加してもらうことで、金銭的な支援だけでなく心理的にも同調してもらえるというのが、単に資金を集めるだけの融資とは違ったクラウドファンディングの大きな強みなのだ。
 
 こうした側面は、特に無名のクリエイターにとっては大きな手助けになるはず。特に最近はあらゆるところでクラファンの話題が出回るようになったが、それはサービスが信頼されている証。喰わず嫌いせずに試してみれば、新たな活路になるような人はまだまだ存在しそうだ。

  ホリエモンがクラウドファンディングについて語った『堀江貴文のQ&A「これからは参加型が主流!?」〜vol.848〜』。動画が観たい方はコチラからどうぞ!

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