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IT質屋が誕生? 写真を撮って査定→即現金化できるアプリ「CASH」

Rikaco Miyazaki

2017/06/28(最終更新日:2017/06/28)


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IT質屋が誕生? 写真を撮って査定→即現金化できるアプリ「CASH」 1番目の画像
 6月28日(水)、目の前にあるアイテムを瞬時にキャッシュ(現金)化できるアプリ「CASH(キャッシュ)」がリリースされた。

 SNSでは早くも、新たなネットサービスに対して賛否両論が飛び交っている。

撮影して数秒後には現金化!


 私物をあっという間にキャッシュにできるアプリ「CASH」。アプリを立ち上げて、査定したい私物をカメラで撮影するだけで、そのアイテムの値段が表示される。

 査定額の表示までに面倒な手続きなどは一切なし。誰でも簡単に、思い立ったときに私物を現金に変えられる。
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 キャッシュ化したアイテムは、2ヶ月以内にCASHが指定する住所に発送。発送時は、アプリを通して簡単に集荷依頼することが可能。

 2ヶ月以内であれば「キャッシュ化した現金」と「手数料」を支払えば、キャッシュ化の取引をキャンセルすることができる。

さっそくCASHを使ってみた

 U-NOTE編集部でも話題になったCASH。私もさっそく試しに使ってみたので、審査の流れについて紹介しよう。
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アプリの立ち上げると表示される画面。
 CASHアプリをApp Storeでダウンロードして、アプリを立ち上げ。電話番号を入力して、スマホに送られてくる数字を記入すれば登録完了。

 スクリーン下部の赤枠で囲んだ「キャッシュ」ボタンを押すと、キャッシュ化に必要な情報を入力する画面が表示される。
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審査したいアイテムのブランドとカテゴリを選択。
 キャッシュボタンを押した後、「ブランド」と「カテゴリ」を選択。ブランドボタンを押すと、査定可能なブランド名一覧が表示される。

 今回はCOACHのパスケースを査定するため、COACHを選択。
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カテゴリ画面は選択するブランドごとに異なる仕様。
 ブランド選択をするとカテゴリ選択の画面に遷移。ざっとカテゴリを見たところパスケースに該当する項目がなかったため、試しに「財布」を選択。
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アイテムのコンディションも自己申告。
 通常査定する場合、実際に目で見て傷やブランドロゴなどを確認するが、CASHでは状態を自己申告する。

 私のパスケースは8年以上使っているお下がりのもので、1度雨でビショビショになったこともある年季の入り具合なので「星1つ」に。

査定の結果はいかに

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 気になる査定額は「¥1,000」。妥当といえば、妥当。とはいえ思い出の詰まった自分にとっての宝物なので、「今回はキャッシュにしない」を選択。

 以上のような流れでCASHでは簡単に私物を査定できる。アプリの操作はとても簡単で、まさに「誰でも簡単に」と謳っている通りだった。

誤って「キャッシュにする」を押してしまった場合の解約方法

 アプリを試してみたい!と思った読者は安易に「キャッシュにする」ボタンを押さないように気をつけてほしい。そこで取引が成立してしまうからだ。

 もし間違えて取引を成立させてしまった場合、ウォレットからキャッシュを引き出していなければ取引を解約できる。

 アクティビティ画面からアイテムを選択して詳細画面に飛ぶと「このキャッシュを取り消す」というボタンが表示される。

“写真”ではなく“アイテム名”で判断

 革新的なアプリの「CASH」だが、SNSではすでに問題点を指摘する声も多く見られる。

 現段階ではアプリで撮影した「写真」ではなく、選択した「アイテム」で査定判断されているようだ。

iPhoneを選択して査定してみた

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iPhone SEでコンディションを星3つに設定。
 テストとしてiPhone SEで査定してみる。
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 そこで、iPhoneとは全く見た目の異なる「割り箸」を写真で撮影。査定できるかも不明だが、10円の価値でもつけば十分だ。
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 査定結果は「¥20,000」。割り箸が、¥20,000とCASHに査定されたのだ。このことから写真ではなく、選択したアイテムによって判断しているということがわかった。

 しかし、CASHの規約を確認すると「虚偽の申告をしてCASH側が損害を与えた場合は損害賠償請求することができる」と記載されている。


 新しいサービスは、賛否両論を呼ぶもの。今回のCASHについても、メルカリの現金売買のようにネットサービスを悪用する人も出てくるのでは?と懸念する声も多い。

 アプリで査定できるサービス「CASH」が、今後どのような盛り上がりを見せるのか——新サービスの行く末を注視したいところだ。

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