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これからは「予約の二次流通」が流行る?ホリエモン「ぶっちゃけ転売規制いらないよね」

野口直希

2017/07/17(最終更新日:2017/07/17)


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 ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。

 『堀江貴文のQ&A「二次流通市場がアツイ!?」〜vol.839〜』では、ホリエモンがメルカリなどの登場で注目を集める二次流通市場と、そこで問題視される転売について独自の見解を語った。

 今回取り上げたのは「以前ビジネスモデル塾でご紹介されていた『予約の売買サイト』に興味があります。飲食店の場合、売却目的での予約を防ぐための仕組みが必要かと思いましたが、どのようなものが考えられるでしょうか?  

 それともはじめからキャンセル料がかかり、売却目的の予約が入らないものに特化すべきでしょうか?(ホテル等の予約売買では既に競合も出てきてしまっているようですが)どうすれば勝てるか、お知恵を頂ければ幸いです」という質問。    

ホリエモン「転売対策はしなくてもいいんじゃない?」

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 ホリエモンは、「売却目的もアリでいいでしょ」と回答。

 直前に行けなくなってしまった飲食店の予約を売買するサービスの運営について、転売目的での売却の対策法を尋ねた今回の質問。

 ところがホリエモンは、転売の対策を取らないのもアリだと提案している。

 今回のゲストのCansell株式会社代表取締役の山下恭平氏は、宿泊予約の権利を売買できるWebサービス「Cansell」を運営しており、まさにうってつけの相談相手だ。「Cansell」では購入時より高値での売却はできず、基本的に転売できないようになっている。
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 しかしこの姿勢に対してホリエモンは、「転売目的の人が入ってこないとサービスが活性化しないんじゃない?」とぶっちゃけた疑問を提示した。

 昔はヤフーオークションの独壇場だったネット転売だが、最近はメルカリの登場でますます多様化。

 ホリエモンによれば、転売ヤーが値段を比較するためのアプリすらあるのだとか。ライブチケットの転売などが度々問題になるが、逆に言えば転売はそれだけ大きな市場を誇っているということでもあるのだ。
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ホリエモン「転売の歴史は米取引にまで遡れるんだよ」

 山下氏もホリエモンの発言に同意しつつも、Cansellで扱っているホテルの予約はGWなど一時期くらいしか転売の対象にならないし、こうした時期は元の宿泊価格も値上がりするので、転売を規制してもそこまで売上に影響しないと推測している。
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 ホリエモンはこの説明を聞いてもイマイチ納得しない様子。例えば、花見シーズンのリッツ・カールトンホテルは中国人富裕層がいくら払ってでも止まろうとする。つまり、チケットの転売価格は場合によってはとんでもない価格になることがあるのだ。

 また、そもそもホリエモンは転売をそこまで間違った行為だとは考えていない。需給のバランスに合わせて価格を変動させるのは、株式とほぼ同じ仕組み。長期的に見れば、これは価格の安定や流動生の強化につながるということだってできる。

 転売ヤーは海外では「アビトラージャ」と呼ばれるが、その起源は大阪・堂島の米取引にまで遡れるとホリエモン。

 それが様々に拡大してきたのが近代だったが、近年では実物や金融商品に限られていた取引対象がチケットサービスのようなサービスにまで広がっただけだということもできる。

 もちろん公的には問題なものの、成り立ちや効果を考えると一概に禁止すればいいという訳でもない転売。仮想通貨などと併せて、今後の経済基盤を揺るがすデリケートな問題として注目されていきそうだ。

  ホリエモンが転売について語った『堀江貴文のQ&A「二次流通市場がアツイ!?」〜vol.839〜』。動画が観たい方はコチラからどうぞ!


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