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ホリエモンが考える最大のアーティストへの支援方法は「わかりやすい価値基準はやっぱりお金だよね」

野口直希

2017/07/12(最終更新日:2017/07/12)


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 ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。

 『堀江貴文のQ&A「価値はお金で判断!?」〜vol.834〜』では、ホリエモンがアーティストの支援方法についての質問に意外なアドバイス。

 今回取り上げたのは、「画家の広報担当をしています。その画家は、順調にエリートコースを歩むも司法試験に落ち、路上からキャリアをスタートしてNYで個展を成功させるという画家としては特異な人生を歩んでいます。

 その生き様が魅力だと感じ、そこにスポットを当てた記事を書きました。すると、某ニュースサイトに掲載していただけることになりました。

 他にも、TwitterやFacebook、note、ブログなどSNSで広報していますが、そもそも画家に対する世間の関心が薄いせいか、ごく一部の人を除いて反応がありません。

 もしも堀江さんが画家をプロデュースするとしたら、どのようなやり方でプロデュースしますか?」という質問。    

ホリエモン「二次流通で作品を1億円くらいで買ってみれば?」

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 ホリエモンは、「まあ知らない画家の生き様なんかぶっちゃけどうでもいいよね、多くの人にとっては。まずは、その画家の作品をアピールするのが王道なんじゃないかな。
 
 Instagramとかは使わないの? あとはアート系の面白いイベントを開催してみるとか。著名人と絡んだ作品をプロデュースするといいと思うんだけど」と回答。

 画家の広報手段を尋ねた今回の質問。質問者はSNSでの拡散が意外と反響を呼ばないことに驚いているが、ホリエモンがいうように世間一般では知らない画家が何をしていようと興味がないというのが現実だろう。ここをどうやって動かすのかが、広報のキモだ。

 ホリエモン曰く、アーティストに大切なのはやはりパトロン。大抵のアーティストには稼ぐ力がないので、やはり誰かが金銭面で援助してあげる必要があるのだ。

 今回の事例で言えば、質問者がパトロンになるか、パトロンを見つけてあげるのが望ましいだろう。

 一方でホリエモンは作品価値を上げる具体的な手段として「セカンダリーマーケットでその画家の作品を1億円くらいで買ってみれば?」と提案。自分で作品を買うことで、一体どのような効果があるのだろうか?

ホリエモン「やっぱり一番わかりやすい価値指標はお金だよね」

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 そこで参考になるのは、ZOZOTOWNなどで知られる株式会社スタートトゥデイ創立者の前澤友作氏が2016年にジャン=ミシェル・バスキアの『Umlimited』を約60億円で落札した事例。

 前澤氏の落札価格はバスキア作品の中でも最高値で、アート界に限らない広い分野で関心を集めた。

 話題になるほどの高値で作品を落札すれば、ちょっとした話題を作ることができる。さらに芸術に疎い一部の人は、それが適正価格だと捉えることもあるだろう。

 つまり、一度高値で取引されることでその後の商品価値が大きく上がることがある。
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 誤解を恐れずに言ってしまえば、ほとんどの人には芸術品の適正な価値はわからない。だからアート業界ではその価値を測るキュレーターや目利きが重視される。

 一方で、特に金銭に換算するに当たって100%正しい価値は存在しない。だから一部の熱狂的なコレクターの法外的な価格での買取が、作家の価値を決定的に高めてしまうことも少なくない。

 客観的な指標が存在しない以上、誰かがつけた金銭的価値に多くの人が従うことは十分ありうるのだ。こうした状況を、「やっぱり価値の指標で一番わかりやすいのはお金だよ」とホリエモンは考える。

 二次流通での利益がアーティストに入ることはないが、一度高値で取引されることでその後のアーティストの評価に大きな影響を与えることも可能なのだ。

 また、芸術には金銭的な価値が容易につけられないからこそ、アーティストにはそうした面でサポートしてくれるパトロンの存在が重要になる。

 「大衆を説得して価値を上げるのは大変だけど、『この人の言うことなら信じられる』と評価されている1人を説得することはもしかしたら可能だよね」とホリエモンが言うように、アーティストを支援したいなら、何らかの形で金銭的な価値と結びつけてあげる存在を確保することがかなり重要なのだ。

  ホリエモンがアートの価値基準について語った『堀江貴文のQ&A「価値はお金で判断!?」〜vol.834〜』。動画が観たい方はコチラからどうぞ!

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