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ユニクロはファストファッションの王者じゃない?ホリエモンが語る新たなスタイリストの役割

野口直希

2017/06/25(最終更新日:2017/06/25)


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 ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「早いことが付加価値!?」〜vol.827〜』では、ホリエモンが考えたファッション提案系のクラウドソーシングサービスを紹介。

 今回取り上げたのは、「昨年ビジネスモデル塾でご提案されていた『インターネット経由のワンコインスタイリストビジネス』で、クラウドソーシングの部分は1から自分たちで作り上げるべきでしょうか? それとも既存のシュフティやランサーズなどのクラウドソーシングサービスを利用すべきでしょうか? 

 後者だと自分達の付加価値がつけづらいイメージがあったので、質問させて頂きました(結局服選びを依頼する人が直接クラウドソーシングに依頼すればそれで解決してしまう?)」という質問。  

ホリエモン「個人に合ったファッションを教えてあげるサービスを考えているんだよね」

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 ホリエモンは「既存のクラウドソーシングも使えば良いのでは? 早いのが付加価値だよ」と回答。

 ホリエモンがアドバイスしたファッションスタイリストのクラウドソーシングの運営形態についての質問。これはスタイリストに当たる人物が、ユーザーに似合いそうな服のURLを送ってあげるというサービスなのだが、ホリエモンは既存のクラウドソーシングを使ってでもとにかく早くサービス運用することを勧めている。

 実はこのサービスにかなり近いのが、今回のゲストでロープライスファッションをおしゃれに着こなす方法を紹介した『最速でおしゃれに見せる方法』などで知られるファッションバイヤーのMB氏の運営しているメルマガサービス。

 身近な服の着こなし術なども紹介する一方で、MB氏のメルマガでは彼が最近見つけたおすすめアイテムをURL付きで配信している。彼一押しのアイテムを知ることができ、これを目当てにメルマガを購読している人もいるのだとか。

 MB氏のメルマガはセンスがある配信者がマスに向けておすすめアイテムを紹介する形だが、ホリエモンがいうサービスはあくまで個人に向けたアイテム紹介。そのためユーザーの好みや体型にあったアイテムをセレクトできるのが強みだしかし、MB氏によればこのサービスもすでに行われているのだとか。

 現状で行われているパーソナルスタイリストは、例えば簡単な着こなし記事などで名を馳せたブロガーが読者から月額料金をもらって、メールやLINEでその人ごとにファッションアドバイスをするサービス。MB氏によれば月額料金は3,000円程度だが、10人顧客を抱えれば副業として十分成り立つし、返信を週1ペースくらいにすれば負担も大した量にならないだろう。

ユニクロが世界最大のファストファッションではない理由は?

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 このように誰もが着こなしに迷う時代になった原因の1つは、服の量自体が増えていることにあるのかもしれない。10年前に比べて流通している服の量は3倍に膨れ上がっているとMB氏は語る。そしてこれを助長しているのが、最近ではすっかり定着したファストファッションの存在だ。

 ホリエモンの感覚ではまず通常価格で売ったアイテムをセール品にし、さらに残ったものをファミリーセールなどで売却するという、小さなブランドアイテムの手法を常にセール状態にしたものがファストファッション。MB氏はこのイメージでそう間違ってはいないが、ファストファッションのポイントは巨大な生産基盤を整えた上での大量生産によって、単価をとにかく安くしたことにある。

 ブランド品というと本来は少数生産で高いイメージだが、それを大量生産で極限まで安くしたのがファストファッション。だから、現在ファストファッションの頂点はH&MやZARAなどの世界展開したブランドとなる。意外なことに、まだ世界規模での展開に至っていないUNIQLOはあまりファストファッション的ではないとMB氏は語っている。
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 また、UNIQLOは型数がそこまで多くなく、長年かけて1つのシリーズを作って長期にわたって売るクオリティ重視が特徴。数年前に登場したヒートテックが未だに人気なことを考えれば、この傾向がよくわかるはず。流行に乗ったアイテムをとにかく大量に短いスパンで売り切るH&Mなどのファストファッションとは、根本的に戦略が異なるのだ。

 このようにますます多様化するファッション環境で、最近ではパーソナルスタイリストやネット上のスタイリストも増えてきている。そこでMB氏がおすすめするのは、こうしたスタイリストが集まるプラットフォームを作ってしまうこと。それぞれの得意分野などを載せておけば、アドバイスが欲しいユーザーも自分にぴったりなスタイリストに相談できるようになるはずだ。
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 細分化したファッション業界に対して、近年は流行に乗るのではなく「自分に合ったファッション」が追い求められている。個人ごとのファッションにフォーカスしたパーソナルスタイリストに関わるサービスは、まだまだ成長可能性がありそうだ。

 ホリエモンがパーソナルスタイリストの可能性を語った『堀江貴文のQ&A「早いことが付加価値!?」〜vol.827〜』。動画が観たい方はコチラからどうぞ!


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