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ホリエモンが教えるツタヤの強さ「実はTSUTAYAとDMMがほとんど同じ業態って知ってた?」

野口直希

2017/06/19(最終更新日:2017/06/19)


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 ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「本屋はメディア!?」〜vol.823〜』では、ホリエモンがTSUTAYAを運営し、新規事業を次々始めるカルチュア・コンビニエンス・クラブの強さの秘密を話した。

 今回取り上げたのは、「地方創生と言われてますが、楽しみたい人は東京にいけばいいので田舎は成長しなくていいと思っています。ですが最近、活性化という点ではなく、田舎で面白いことやってほんとに変われるのかの体験をしたいので、倒産した田舎の個人の本屋を購入しました。堀江さんならどんなふうに楽しみますか?」という質問。  

ホリエモン「本屋は“メディア”なんだよ!」

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 ホリエモンは、「田舎の本屋の旅館とかをやってみたら? 何でもいいけど、いろいろ試してみると良いよね」と回答。

 田舎の本屋を購入したため、面白い使い方という今回の質問者。回答で提案した旅館は実際に池袋にある本屋に泊まれる施設を参考にしたものだが、ホリエモンは本屋という場所にかなりの価値があると考えている。
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  今回のゲストでNewsPicks編集長を勤め、最近は『日本3.0』を執筆した佐々木紀彦氏は「本屋は人を集客する装置としてかなり強力」というが、ホリエモンはさらにそれを言い換えて「本屋はメディアなんだよ」と発言。

 それがよくわかるのが、最近は蔦屋書店などで有名なTSUTAYAを経営するカルチュア・コンビニエンス・クラブとアダルトメディアなど多様なサービスで知られるDMM.com。一見あまり関係のない両者の比較から見えてくるものとは、一体何だろうか?

ホリエモン「TSUTAYAとDMM.comのイメージの違い、何かわかる?」

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 実は上場前のTSUTAYAは売り上げの半分以上がアダルト関連で、それが原因で上場審査で揉めたことがあるとホリエモンは言う。おそらくこの際にアダルト以外の売り上げ比率を高めるなどの施策を打ったはずだが、現状でもTAUTAYAとDMMの売り上げにおけるアダルト比率はそこまで差がないと予想している。

 しかし、裏側の事情を全く知らなければ、TSUTAYAとDMM.comを同じアダルト企業を展開しているとは考えることはほとんどないだろう。

 たしかに多様なサービスを展開しているとはいえ、アダルト作品のネット配信で利益を上げるDMM.comと、レンタルビデオ店としてアダルト作品を多く貸し出すTSUTAYAが近い収益源を持っていることは冷静に考えればわかるだろう。

 しかし、多くの人はTSUTAYAというと蔦屋書店や図書館事業といった文化的事業の担い手というイメージが強いはずだ。
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 図書館事業をきっかけに、TSUTAYAの新卒応募もかなり増えていると佐々木氏。高評価の裏には、本屋という「なんとなくアートで文化なインテリ、教養っぽい」イメージ戦略があるというのがホリエモンの持論だ。

 言ってしまえばTSUTAYAとDMMのイメージの違いは、そのまま本屋という場所のイメージの有無だ。実はホリエモンも「SHIBUYA PUBLISH IN & BOOKSELLER」という蔦屋書店に似た業態の子会社を持っているのだが、書店事業は赤字だが雑貨屋イベントスペース、シェアオフィスなどで結果的に成功しているのだという。

 このような「文化の集積地」というイメージを持たせるのに、本屋はぴったりなのだ。だから今回の質問者もこのようなイメージをうまく活かしていろいろ発展可能性がありそう。本屋を単なる書籍売り場ではなく「文化が集まるメディア」と考えれば、いろいろアイデアが湧いてきそうだ。

  ホリエモンがtSUTAYAから見る本屋のあり方を語った『堀江貴文のQ&A「本屋はメディア!?」〜vol.823〜』。動画が観たい方はコチラからどうぞ!


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