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「日本のサラリーマンは自分の給料分働けてないじゃん!」ホリエモン&ひろゆきが語る日本の労働生産性

野口直希

2017/06/04(最終更新日:2017/06/04)


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 ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「働かないのは"悪"!?」〜vol.810〜』では、ホリエモンとひろゆきが労働生産性の口上に関する質問に厳しく切り込んだ。

 今回取り上げたのは、「最近日本の労働生産性が韓国に抜かれたというニュースが話題になりました。現状を改善るするためには、国・企業がそれぞれどんな施策を打てば良いと思いますか? 私の考えとしては、ITの導入による生産性の向上というより、古くから染み付いた『努力至上主義』な考えを直さない限り改善されないのではないかと思います。
・結果より努力を評価する日本の風土を是正する教育方法の提案
・『イシューから始めよ』を高校の教科書にする
企業の施策では
・残業前提の仕事量の改善
・長いコアタイムの短縮
・年俸制の積極的な導入
などが挙げられると考えています」という質問。

ひろゆき「労働生産性を上げたければ、最低時給を3,000円にすれば良いよね」

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 ホリエモンは、「教育改革しかないのでは?」と回答。

 日本の労働生産性が韓国に追い抜かれたとのニュースから、労働生産性の向上法を尋ねた今回の質問。ホリエモンの回答は教育改革一択とかなりシンプルだが、今回のゲストで匿名掲示板「2ちゃんねる」の開設者として有名な「ひろゆき」こと西村博之氏は、「そもそも労働生産性を上げるべきかどうかもよくわからない」と質問の根底に疑問を呈した。
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 そこでひろゆき氏が提案する労働生産性向上策は、最低時給を3,000円に底上げするというかなりラディカルなアイデア。最低時給が上がればそれに満たない働きしかできない人は、そもそも仕事に就くことができなくなる。

 労働生産性の母数は就業者に限られるため、最低時給3,000円以上の人しか働かなければ、労働生産性は飛躍的に高まるだろう。その分失業率も高まるだろうが、労働生産性という指標にのみ注目すればたしかにこの策はかなり効率的だろう。労働生産性の向上だけを優先した時に生まれる落とし穴を、皮肉な形で露呈させたのがひろゆき氏の提案なのだ。

ホリエモン「自分の給料分働いている人って、あまりいないよね」

 皮肉の面も強かったひろゆき氏の提案だが、「俺はそのアイデアを実行するのも意外と良いと思うよ」とホリエモン。失業した人をベーシックインカムで保障し、効率よく働ける人だけが働く社会だ。
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 こうした意見の根拠をホリエモンは、「現状だと会社で働いている人のほとんどは、自分の給料分のパフォーマンスを発揮していなくない?」と語る。

 例えば、非正規社員と正社員が同じ仕事をしているのに、給料は正社員の方がかなり高額なケースは少なくないが、これは言ってみれば適正な能力のない正社員を会社が世話している状態。

 会社が優秀でない人の生活費を負担しているのなら、それがベーシックインカムという形で政府が負担してもいいというのがホリエモンの意見だ。会社単位で不平等が生まれるのなら、それを社会が一括して引き受けた方が、たしかに色々とスッキリするかもしれない。
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 しかし、現実的にはこうした労働生産性の向上策はおそらく実行されないだろう。その理由をひろゆき氏は、政治家の体質にあると考える。生産性が悪い人の首を切ればたしかに労働生産性は上がるが、今度は失業率の増加に対する文句が国民から紛糾するはず。国民からのクレームを恐れる政治家は、結果としてこのような議論をすることすらなくなるのだ。

 労働生産性という数値を改善するためには、たしかにひろゆき氏がいうような生産性が悪い人の首切りは最善だろう。しかし、氏も指摘しているように労働生産性の改善と実際に社会が良くなるかどうかはイコールではない。理論的な数値の改善策を考えた上で、それをどう現実に対応させるかを考えるのが、今の政治に求められていることなのかもしれない。

  ホリエモンが日本人の労働を語った『堀江貴文のQ&A「働かないのは"悪"!?」〜vol.810〜』。動画が観たい方はコチラからどうぞ!

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