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余った土地、どうすべき? ホリエモン「よく聞かれるけど、とにかく『売れば?』って言いたい!」 

野口直希

2017/05/25(最終更新日:2017/05/25)


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余った土地、どうすべき? ホリエモン「よく聞かれるけど、とにかく『売れば?』って言いたい!」  1番目の画像
 ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「本気の人と戦う覚悟はあるか!?」〜vol.795〜』では、ホリエモンが余った土地利用の質問に厳しく回答。

 今回取り上げたのは、「車で関空から15分、大阪市内まで30分ほどの場所で、200坪ほどの土地があり、外国人観光客むけの旅館を開業したいと考えています。巨大施設は作れませんので、富裕層むけを対象としたラグジュアリーな施設のが良いと思っていますが、そもそも富裕層であれば大阪府内中心部の高級ホテルに泊まるのではないかと危惧しています。堀江さんならどのような差別化を図りますか?」という質問。

ホリエモン「余った土地の利用法を尋ねられたら、いつも『売れば?』って答えたくなるんだよね」

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 ホリエモンは、「福岡の『ウィズ・ザ・スタイル』みたいに、小規模でもおしゃれなホテルは作ることができるよ。『テイクアンドギブ・ニーズ』が開業しようとしている
『TRUNK(HOTEL)』もいい感じ。ホリエモンチャンネルで紹介しているよ」と回答。

 大阪に土地があるためラグジュアリーホテルを開こうと考える今回の質問者。差別化のための戦略としてホリエモンはいくつかのケースを紹介しているが、その前に「こういう質問には大体、『売れよ』って思うんだよね」と漏らしている。何故だろうか?

 ホリエモンの元には、遺産相続などで土地を手に入れた人からの相談がよく寄せられるのだそう。中には今回の質問者のように土地を使ってビジネスを始めようとする人もいるが、ホリエモンからすれば基本的にこんなことはやめるべきなのだ。

 その理由は、簡潔に言えばビジネスをやるための覚悟が足りていないから。例えば今回の質問者が本気でホテルをやりたいのならば、手持ちの土地を使うのはおそらくあまり良い手段ではない。

 もっとホテルの立地に適した土地があるかもしれないからだ。これは、「本気で土地選びがなされたホテルと戦って勝つことができるのか?」と言い換えることもできるだろう。

入念な下調べをしたホテルと競争する心構えはあるか?

 これによく似た例が、ホリエモンがよく槍玉に挙げる「資格」の問題。起業する人の中には、例えば「自分が持っている弁護士資格を活かすにはどんなビジネスがベストか」という視点でビジネスプランを考える人がいる。

 しかし、ホリエモンからすればこれは大きな間違い。もしも弁護士が必要なビジネスならお金で弁護士を雇えばいいだけの話で、考えるべきはそもそも市場のニーズがどこにあるか。

 ホテルの例もそれと同じで、土地を活用するためにホテルを始めるのではなく、自分が思い描くホテルのために必要な土地を探すくらいでなければ事業なんて成功しないというのがホリエモンの見解。
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 高級ホテル予約サイト「一休.com」などを運営する株式会社一休の代表取締役社長を務める榊淳氏も、宿泊ビジネスにおいて立地は一度決めたら絶対に動かすことができない、競争力を決定づける重要なポイントだと強調。

 ホリエモンが回答で紹介した「テイクアンドギブ・ニーズ」はブライダルビジネスを手がけてきた会社だが、今回満を辞してホテルビジネスを始めている。ホリエモンによれば、そのために10年近く渋谷や原宿の土地を調査していたのだという。

 どのような経緯で始めたとしても、利用者からすればどちらも同じホテルとして市場では同等に扱われる。

 榊氏がいうように、質問者は入念に選び抜かれた土地を基盤にしたホテルと競争する心構えはあるのかどうか。ビジネスを始めれば誰でも等しく市場に並ぶことになる。こうした前提に立てば、土地利用を考える多くの人に「売れば?」とアドバイスしてしまうホリエモンの気持ちがわかるのではないだろうか。

  ホリエモンが土地とビジネスの意識を語った『堀江貴文のQ&A「本気の人と戦う覚悟はあるか!?」〜vol.795〜』動画が観たい方はコチラからどうぞ!


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