1. 質量ともに前作を凌駕!! キアヌ・リーヴスの殺し屋、ジョン・ウィックが返って来る!

質量ともに前作を凌駕!! キアヌ・リーヴスの殺し屋、ジョン・ウィックが返って来る!

 絶対にくたばらない不死身の殺し屋、ジョン・ウィックが2年ぶりに降臨!! それも、前作より数段アップデートされて! 

 キアヌ・リーヴスが久々にアクションのフィールドに戻って来たヒット作の続編は、観客を一瞬たりとも退屈させないというキアヌも含めた作り手側の弛まぬ献身が、全編に漲っている!

ニューヨーク→ローマ→ニューヨーク

 そう、待望の「ジョン・ウィック:チャプター2」は、冒頭から車に体当たりを食らって地面に叩きつけられたジョン=キアヌが、打撲して傷む体を2代目の愛犬(先代が前作で殺されたことがジョンを殺し屋稼業に逆戻りさせた理由だった)と共に癒やす間もなく、新たに受けた非情なミッションを拒否するところから始まる。

 相手はジョンが堅気に戻る際、恩義があるイタリアン・マフィアのNO.2、サンティーノ。サンティーノは断られた腹いせにジョンを豪邸ごと爆破するという暴挙に出た。勿論、爆死するほどジョンは柔じゃない。

 こうして、不死身の殺し屋の怒りが再び発火点に達し、物語の舞台はニューヨーク→ローマ→ニューヨークと転換してロケーション映画の醍醐味を満喫させつつ、アクション、ファッション、ガジェットの要素をふんだんに取り入れて突き進んでいく。

車を武器に使う“カー・フー”登場?

 前作で度肝を抜いたカンフーとガンファイトを合体させた人呼んで“ガン・フー”は変わらず健在だし、車を武器として扱う“カー・フー”、ナイフと格闘技の融合術“ナイ・フー”(便宜上です)なども要所要所で炸裂し、アクションそれ自体がストーリーの一角として機能。

 ローマに到着したジョンが組織のワインセラーならぬガンセラーに赴き、ガン・ソムリエのススメに従い、拳銃を“テイスティング”した後、テーラーに移動してスーツをオーダーする際、裏地を実戦用(つまり防弾仕様)にするよう指示する等、エスプリが効いた演出は前作にはなかったものだ。 

旅好きには堪えられない景色の美しさ

 高解像度カメラで写し出されるマンハッタンの5番街、リンカーン・センター、映画には初登場のワールド・トレードセンター駅、そして、サンピエトロ寺院、ヴィットリオ・エマニュエーレ2世記念堂、ナボーナ広場と続く、旅好きには堪えられないニューヨークとローマの町巡りも見逃せない。

 改めて美しいと思えるそれらの風景は、終始血生臭い物語に彩りを添えて観客の目を楽しませる。

キアヌの周りに集結した勝手知ったる仲間たち

 続編に備えて体を鍛え直したというキアヌ・リーヴスは、冒頭の“カー・フー”と中盤に用意された“階段落ちinローマ”(←キアヌ本人であろうがなかろうが凄いです)以外の全編のほぼ90%をスタントダブルなしで実演していると言われる。

 それが可能だったのは、監督が「マトリックス・リローデッド/レボリューションズ」(03)でスタントコーディネーターを務めたチャド・スタエルスキ、エグゼキュティブ・プロデューサーが同じくスタントコーディネーターでもあるデヴィッド・リーチ(「デッドプール2」の監督に決定)、格闘シーンの振付をジョナサン・エウゼビオという、前作からの続投組が彼の周辺を固めているからだ。

そして、シリーズは続く?

 歴史に残る「マトリックス」シリーズでハリウッド・アクションに新風を吹き込み、俳優としての高いステイタスと、同時に充分過ぎる報酬を得たであろうキアヌ・リーヴスが、決して燃え尽きることなく、再びこうしてアクションスターとして機能していることの幸運を、間違いなく世界中のファンも共有しているはず。

 キアヌ本人がシリーズ化を計画していると聞く「ジョン・ウィック」の未来に、大いに期待したいと思う。

【作品情報】
ジョン・ウィック:チャプター2
7月7日(金)TOHOシネマズみゆき座ほか全国公開
配給:ポニーキャニオン
©︎2017 Summit Entertainment, LLC.All Right Reserved.
©︎Niko Tavernise

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