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【和訳・書き起こし】ユナイテッド航空、オーバーブッキングでアジア人医師を引きずり降ろす

森澤

2017/04/12(最終更新日:2017/04/12)


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【和訳・書き起こし】ユナイテッド航空、オーバーブッキングでアジア人医師を引きずり降ろす 1番目の画像
 事件は9日夜(現地時間)、アメリカ中西部シカゴのオヘア国際航空にて起きた。ユナイテッド航空はケンタッキー州ルイビル行き3411便のオーバーブッキング(過剰予約)により、4人分の席が足りなくなり、乗客に補償金を支払う代わりに搭乗変更を求める。

 しかし、誰も名乗りでない様子を見たフライトアテンダントは、自社のルール則って4人を無差別に選び降機してもらうことにした。3名の乗客はそれに従ったが、1人の医師は、その飛行機に乗らないと患者を診れないと猛反発したのである。

 加えて、猛反発した乗客は、自分の国籍(彼は自分を「中国人」と言ったとのこと)が理由で降機させられるのだと責めた。それを見かねたフライトアテンダントは、警察を呼ぶ。警察は彼の抵抗を見ると力づくで彼を連れ出そうとしたのだ。

 その中で、彼は席のアームレストに顔をぶつけ、口から血が出てしまった。多くの人々は、この件でユナイテッド航空を大批判。レギンスを履いた少女を搭乗拒否したとして、一時話題になったこの航空会社は、この件についてどのようなコメントをするのだろうか。

 更に、その目撃者らは何と語るのだろう。本稿は、ユナイテッド航空CEOであるオスカー・ミュノツ氏の声明とビデオの撮影者タイラー・ブリッジ氏によるツイート、乗客ジェイス・アンスパック氏のCNNによるインタビューにてのコメントの書き起こしする。

仕事がある医師をこのように扱うのはよくない

ユナイテッドCEOのユナイテッド・エクスプレス3411便を受けての声明

これはユナイテッド社にいる全員にとって残念な一件です。お客様を再搭乗させたことに対しお詫びを申し上げます。我々は警察と協力し、この出来事について独自の詳細調査を早急に行うように動いております。また我々は、このお客様(アジア人医師)に連絡し、直接お会いしてこの一件を更に対処し、解決しようと思っております。
                ーオスカー・ミュノツ、CEO、ユナイテッド航空

 この声明の特筆すべき点は、彼が被害にあったアジア人医師へ直接的な謝罪はしていないことである。

撮影者タイラー・ブリッジ氏によるコメント

 彼は、ユナイテッド社、FOXニュース、CNNの公式アカウントをタグ付けて、この出来事の動画を挿入し、このようなツイートをした。

自分らがオーバーブッキングしたからって、仕事に行こうとしている医者をこのように扱うのは良くない。

 なお、このビデオでは、女性がその医師が受けている不当な扱いを激しく非難している声も聞こえる。このツイートに対し、ケンタッキー州ルイビルの地方メディア、WHAS 11ニュースは更に詳細を尋ねた。すると、彼はこのようなリプライを送った。
子供たちは泣いていて、人々は動揺していた。また、連れ出された後に、流血した男性(アジア人医師を指す)がどういうわけか走って戻ってきた「家に帰らなければならない」と言って。

乗客者ジェイス・アンスパック氏のインタビューの要約と書き起こし

 彼は大手メディアCNNによりインタビューされ、その時の状況を説明した。概ねは、上記の通りである。しかし、「彼は医者だったため、その降機には応じれなかったのですね?」と尋ねられた時、アンス・パック氏は「ええ。そうです」と答えた後に新事実が発覚した。

ところが実は、彼と彼の妻は最初の補償金に応じようとしたのです。ですが、次のフライトがその日の14:30と知った時に、「仕事があるから、それはできないな」と言って席に戻りました。これが、彼がユナイテッドに選ばれた理由かもしれません。

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