1. 【Houzz】猫と人の幸せな暮らし:イラストレーター石川三千花さん、愛猫ネコゾーと暮らす日々

【Houzz】猫と人の幸せな暮らし:イラストレーター石川三千花さん、愛猫ネコゾーと暮らす日々

 映画やファッションにまつわる、ユーモアあふれる辛口イラストエッセイが人気の石川三千花さん。昨年から家族に加わった「ネコゾー」との暮らしを語ってくれました。

 イラストレーターでエッセイストの石川三千花さん一家は、揃って大の猫好きだ。結婚する前から三千花さんが飼っていた先代猫のハーポちゃんを見送ったのは、現在高校2年生の双子の息子さんが保育園児のときだった。「もうハーポには会えないんだよってどうしても子供たちに言えなくて、ずっと入院していることにしていたの」と三千花さん。すぐに次の子を飼う気にはなれず、10年以上猫のいない暮らしを続けていた。昨年の夏、そんなファミリーの一員に加わったのが、千葉で野良猫の保護をしている方から譲り受けた子猫、ネコゾー。愛嬌のある顔立ちをした、この小さないきものが来てから、三千花さんたちの毎日は、さらににぎやかで笑いと幸せに満ちあふれるものとなった。

この家の猫ちゃん  

名前:ネコゾー
年齢:1歳10カ月
種類:雑種
性格:社交的で甘えん坊
おうち:石川三千花さんとご主人の沢田正史さん、高2の息子さんが暮らす東京都内のマンション

ネコゾーとの出会い


 双子の息子さんのうちの一人が一昨年秋から、アメリカの高校に留学。「一人いなくなったので欠員補充という感じ(笑)。前からまた猫を飼いたいと思っていたから、いいチャンスだったの」と三千花さん。保護猫を引き取ろうと決めて、いくつかの団体に連絡を取ったり、譲渡会に行ったりした。そして出会ったのが、インターネットを通じて保護猫の家族を探す活動をしている、30代の女性だった。面接や家庭訪問を通じ、きちんと面倒をみてくれる家を見極めて譲渡する姿勢が徹底していたという。保護した野良猫が子猫を6匹生んだと聞いて見に行き、鼻のまわりが菱形に黒い、おもしろい顔をした一匹が目に留まる。まだ生後2カ月のネコゾーだった。そしてその2カ月後、彼は晴れて三千花さんの家族として迎えられた。

どうして「ネコゾー」?


 さっそくみんなで名前の候補を出し合ったが、なかなか家族の意見が一致しない。「いっそのこと、ハーポジュニアにする?」と三千花さんが提案したら、息子さんたちが口を揃えて「ハーポはハーちゃんだけの名前にしておこう」ときっぱり。どの名前もいまひとつピンとこず、名づけ問題はしばらく宙に浮いた。

 普段の何気ない会話の中に、その家族独特の共通語のような言葉が使われることがある。三千花さんたちの場合は、道を歩いていて犬に会うと「あのイヌゾー、可愛いね」、猫がいると「見て、あそこにネコゾーがいる」、鳥が飛んでいると「あっ、トリゾーだ」……という具合に、動物名に「ゾー」をつけて呼ぶのが、家族の間でなんとなく合言葉のようになっていた。そしてある日「なかなか決まらないから、まぁネコゾーでいいんじゃない?」ということになったのだとか。

おしゃれな家具が遊び場所


 三千花さんのご主人の沢田正史さんは、イタリア・ミラノのドムス・アカデミーでデザインを学び、家具工房で修業後独立した家具デザイナー兼職人。家には沢田さん作のカラフルでユニークなデザインの家具がいろいろ置かれている。赤いマットをくるりと巻いた形のポップなこの椅子は、沢田さんがミラノ・サローネに出品したMAKIという作品。今はネコゾーの大好きな遊び場所のひとつだ。

猫ドアは3つ


 黄色にペイントされたトイレのドアには、ネコゾーの出入り口も。「この猫用ドアは、通販で買った優れもの。ドアにがっつり穴を開ける必要があるけれど、本当に便利で、私の仕事部屋とリビングのドアにも同じものをつけています」。この程度のDIYはお手のものの沢田さんが取り付けてくれた。写真はネコゾーが来たばかりの小さな頃。トイレはすぐに覚えた。

キッチンのキャットタワー


 料理や食器洗いをする三千花さんを眺めるのが好きなネコゾー。以前はシンクに乗っかって見ていたが、カウンターに猫の毛がつくのが気になっていた。「キャットタワーがあるといいな、と思ったけど、いかにもな猫グッズはちょっと。通販でシンプルな白木のつっぱり棒式のものを見つけて注文しました」。シンクのすぐ隣に取り付けて以来、三千花さんがキッチンにいる間は、ここがネコゾーの定位置に。

水玉のソックスを履いた猫


 前足と後ろ足にある、独特のごま塩模様もネコゾーのチャームポイント。おしゃれな水玉模様の手袋とソックスを身につけているかのようだ。「子猫のときはこの水玉模様はまだなかったし、背中の黒い部分もちょっとまだらだったの。お母さんは黒猫だったけど、お父さんが虎猫だったのかもしれない。雑種はこういうところも楽しいよね」。

返事をする社交的な猫


 「ネコゾー!」「ニャァ!」「ネコゾー!」「ニャオ!」。ネコゾーは、呼ぶと必ず返事をする猫だ。食べることと寝ることが大好きで、甘え上手で素直な性格。親兄弟に囲まれて育ったせいか社交的で物怖じせず、お客さんが来てもどこかに隠れたりしない。カメラを向ければ、ばっちり堂々のカメラ目線。中目黒のGALLUPで買った、写真のオーバル形のバスケットは、お昼寝や毛づくろいのための場所。体をなめるときに寄りかかる高さがちょうどいいようで、よくこのバスケットの中に入っている。

2代目「相棒」との日課


 お気に入りの犬のぬいぐるみは、ネコゾーに似ているということで買ってきたもの。他のぬいぐるみには見向きもしないのにこの黒犬だけは大好きで、友達だと思っているらしい。今でも毎日、この子を見せると興奮してニャオニャオと叫びながら取っ組み合い。今日もそろそろ一戦交えますか……と、遠くから狙っている。
 

 口にくわえたり爪を立てたり、毎回コテンパンにやっつけるので、すぐにボロボロに。実はすでに2代目だという。

息子さんとの友情


 一時期、ちょっと難しい年頃を迎えていた息子さん。いつも自室のドアを閉めていて、三千花さんが用事があって部屋に入ろうとすると怒るようなこともあったのだそう。でもネコゾーが来てからは、部屋のドアをいつも少しだけ開けておくようになった。ネコゾーの仕草を見て大笑いし、学校に行く前には「ネコゾー、行ってくるよ」と必ず挨拶。「ネコゾーがいちばんの友達なんじゃない?」と三千花さんが冗談半分で言うと、「うん、そうとも言える」と真顔で答えた息子さん。笑顔も増え、家族みんなで「もっと早く飼えばよかったね」と話している。

いつもネコゾーの奪い合い


 「ちょっとくらい悪さをされても、動物だと寛大になれちゃうのよね」と三千花さん。ネコゾー、段ボールをボロボロにするのがマイブームだった頃。

 「みんなネコゾーのことがとにかく好きで、毎日奪い合うようにして可愛がってる。夫のマサシちゃんは子供たちが小さかったとき、いつも彼らをぎゅーっと抱きしめていたけれど、今は大きくなってそういうこともできなくなったので、あり余る愛情をネコゾーに向けているのよ(笑)」。

でも、いちばん好きなのは


 「みんなに可愛がられているネコゾーだけど、彼は私のことが本当に好きでねー。お母さんだと思っているんでしょうね。どこに行くにもついてくるのよ」。仕事部屋でイラストを描いているときはたいてい、デスクの足元で寝ているネコゾー、ときには描きかけのイラストを置いた机の上で寝入ってしまうことも……。

仕事場でもお風呂でも、眠るときも


 三千花さんがトイレに立てばトコトコと一緒に。「私がお風呂に入っている間は、足拭きマットの上でずっと待っているの。ドアの外に、ちんまり座っている黒いシルエットが見えて、本当に可愛くてさー」。眠るときももちろん一緒。ネコゾーは毎晩、布団にもぐってきてくるっと向きを変え、顔だけ出して前足を三千花さんの首の下に差し入れ、腕枕で寝る。三千花さんは寝返りが打てなくて困ることもある。まるで蜜月カップルのようだ。

猫と暮らす幸せ


 家に帰ったらネコゾーがいる、と思うから早く帰りたくなるし、いつも家じゅうが愛情にあふれていて、あったかい感じがする……と、三千花さんのネコゾー語りは止まらない。「猫って抱き心地がなんというか “ぬめっ” としていてしなやかで、その感触もまた幸せなのよね。夫のマサシちゃんは、ネコゾーが私としか一緒に寝ないのが不満で、朝、ネコゾーが寝ぼけている間にさっと抱き上げて自分のところに連れて行こうとするんだけど、この間もシャーって顔を引っ掻かれて血まみれになってた(笑)。愛情の持って行き場がないみたいで、最近は、もう一匹飼おうよ〜、って言ってます」。


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文:Atsuko Tamura
記事提供:Houzz(ハウズ)

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