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コーヒー好きなら知ってて当然! “動物のフン”からできる高級コーヒー豆が新たなトレンドに?

Mariko Idehara

2017/03/29(最終更新日:2017/03/29)


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 多くの人に愛飲されるコーヒー。近年では、お店独自で厳選した豆を提供するカフェが多くなり、コーヒー豆の定番であったキリマンジャロなどとはまた違うフレーバーのコーヒー豆が店頭に並ぶようになった。

 中でも面白い逸話を持つものや、特徴的な味わいを持つものは話題を呼び、その希少性から高値で取引が行われている。今回は、動物のフンから作られるコーヒー豆を紹介する。

一躍有名になったネコから獲れる「コピ・アルク」

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 モーガン・フリーマン主演映画『最高の人生の見つけ方』で取り上げられ世界的に話題となった「コピ・アルク」。「コピ」はインドネシア語でコーヒーを意味し、「アルク」はインドネシアのジャウネコ科の動物を指す。

 「コピ・アルク」は、その名の通りジャウネコから生まれるコーヒー豆だ。ジャウネコは熟した果実のみを選んで食べる。ジャウネコの体内で実の外側は消化され、コーヒー豆にあたる部分がフンとして排泄される。そのフンから取り出した豆を洗浄し、乾燥させ高温で焙煎させると「コピ・アルク」が完成する。

 「コピ・アルク」は、ジャウネコの体内で幾分か発酵される為に独特な香りが生まれる。苦みが少なく、すっきりしたやわらかい味わいが特徴だ。現在ではジャウネコの減少などの影響で、希少価値が高いコーヒー豆として売買されている。

仰天! 動物たちが、コーヒー豆の美味しさを増す

 コピ・アルクの他にも、動物がおいしさを倍増するコーヒー豆が世界には存在する。意外な動物から採れるものもあるので興味深い。

ゾウ:ブラックアイボリー

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 タイで作られる「ブラック・アイボリー」。ゾウのフンから採取されるこのコーヒー豆は、大量の豆をゾウに食べさせても少量しか採れないため高額な値段で取引される。

 バナナやサトウキビと一緒にゾウの体内で消化されるので、長時間熟成されフルーツフレーバーを感じる味わいになる。また、消化されることでコーヒー豆の苦みがなくなるといわれており、マイルドな口当たりが良いのも特徴だ。

サル:モンキーコーヒー

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 コピ・アルク、タヌキコーヒーと三大珍コーヒーに並ぶ「モンキーコーヒー」。アフリカでサルの糞から採取される。

 コピ・アルクのサル版と言われ、コピ・アルクとは風味の異なる味わいが楽しめる。

タヌキ:タヌキコーヒー

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 世界三大珍コーヒー豆の1つである「タヌキコーヒー」。ベトナムのタヌキの糞からできる。ベトナムのコーヒーの歴史は古く、コーヒー豆は完熟させたものが上質とされた。

 昔、その地方では豆を完熟させていたある農家にタヌキが現れ、その豆全てを食べられてしまったという事件が起こった。

 仕方なくタヌキが出したフンを洗ってコーヒーを作ったところ、とてもおいしかったことから「タヌキコーヒー」が生まれたという誕生秘話が残っている。

番外編:パンダのフンから作られる茶葉

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 これは、コーヒー豆ではなく中国のパンダのフンから茶葉を作る緑茶である。その名も「パンダのフン茶葉」。パンダのフンを肥料に使うことによりオーガニックな茶葉の生産を目指している。

 パンダの大好物である笹の葉は、体内で半分も吸収されず体外に排泄されてしまう。その栄養たっぷりのフンが養分として含まれる茶葉は栄養価が非常に高いと言われ、高額な商品として販売されている。


 フンから採れると言うとあまり聞こえはよくないが、動物の体内で豆が熟成されると分かると旨みが出てよりおいしさが増すイメージがつく。動物によっては生産量が安定しないため、もし飲めるチャンスがあれば飲んでおきたいものだ。

 飲みやすさが売りのコーヒーも多く市場に出回り、女性のコーヒー好きも増えた印象を受ける。ちょっとした休憩や談話の席で、話の種にもおすすめしたい。

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