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インフォグラフィックで丸わかり! 話題のシロモノ家電徹底研究【トースター編】

今西絢美

2017/02/28(最終更新日:2017/02/28)


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 「性能はそんなに変わらないから、安ければOK」。そう思ってシロモノ家電を選んでしまう人も多いのではないだろうか。選ぶ際に価格を気にするのは当然だが、頻繁に買い替えるものではないからこそ、機能面も妥協せずに選んだほうが満足のいく買い物ができるはず。

  今回取り上げるのは、シロモノ家電のなかでもここ数年盛り上がりを見せる「トースター」。ただパンを焼くだけではない高機能なトースターを各メーカーが売り出しており、一般的な製品に比べれば少し割高ではあるものの、朝食をちょっとリッチなものにしたい人たちの人気を集めている。

 そんな高級トースターのなかから3モデルをピックアップし、「テクノロジー」「操作方法」「サイズ・質量」の3つのポイントをチェックした。単に用語や数字を並べるだけではわかりづらいシロモノ家電の特徴も、インフォグラフィックならスムーズに理解できるだろう。

トースト選びで押さえておきたい人気の3モデル

BALMUDA The Toaster(2015年5月発売)

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 2010年5月に「GreenFan(グリーンファン)」で“高級扇風機”市場を作ったバルミューダが手掛けるトースター。スチームと庫内の温度を細かく制御することで、トーストをおいしく焼き上げるのが特徴だ。

  付属の専用カップで約5ccの水を計り入れることで、水がスチーム状になって庫内に充満する。また、「トーストモード」だけでなく、「チーズトーストモード」「フランスパンモード」「クロワッサンモード」といったパンの種類に応じたモードも搭載。

 さらに、2017年3月中旬にはグラタンなどの調理に使える「クラシックモード」での温度制御が可能になったリニューアルモデルが登場する。実売価格は2万2,900円(税別)。

シャープ ヘルシオ グリエ AX-H1(2016年10月発売)

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 ウォーターオーブン「ヘルシオ」を手掛けるシャープによる新モデルは、トースターサイズのコンパクトなオーブン。ヘルシオで培った「過熱水蒸気」による加熱方式を採用する。「過熱水蒸気」とは、水蒸気をさらに過熱することで100℃を超える熱源にし、その熱で食材を中心まで加熱しながら表面を焼き上げる。

 トーストだけでなく、スーパーで買った揚げ物などの加熱にも役立つ。余分な油を落とす脱油効果により、ヘルシーに仕上がるのも特徴だ。パンを焼くための焼き網と、総菜を温めるためのトレイが付属する。実売価格は3万9,880円(税別)。

アラジン グラファイトグリル&トースター AET-G13N(2015年9月発売)

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 暖房機ブランドとして80年以上の歴史を持つアラジンは、「グラファイトヒーター」に搭載される「遠赤グラファイト」の技術をトースターにも採用している。これにより0.2秒で発熱し、高温で一気に焼き上げるのが特徴だ。

 グリルパン2種類とグリルネットが付属し、トースト以外の焼く、あぶる、蒸す、温めるといった多彩な調理に対応。実売価格は1万50円(税別)。

徹底研究Part.1:加熱方式の違い

  いずれのモデルもトーストをおいしく焼き上げることで人気だが、従来のトースターのように単純に熱で焼くだけではない。まずは各モデルの加熱方式をチェックしよう。
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 焼く前に水を入れるのは、「BALMUDA The Toaster」と「ヘルシオ グリエ」に共通する。それに対し、「グラファイトグリル&トースター」は、水を加えずに短時間でパンの表面を焼き上げることで、パンの内部の水分を閉じ込めている。

 ただし、「BALMUDA The Toaster」と「ヘルシオ グリエ」にも違いがある。バルミューダは水をスチームにしてヒーターで焼くのに対し、ヘルシオ グリエは加熱水蒸気で焼く。そのため、パンだけでなく総菜の温めやノンフライ調理など汎用性が高い。

徹底研究Part.2:操作方法が簡単なモデルは?

 今回紹介する3モデルは、一度に焼けるパンの枚数が異なる。「BALMUDA The Toaster」「ヘルシオ グリエ」が最大2枚なのに対し、「グラファイトグリル&トースター」は最大4枚。家族の人数に応じて、必然的に選ぶモデルも変わってくるだろう。
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 水を使用するBALMUDA The Toasterとヘルシオ グリエは、水をセットしたらモードと時間を調整するだけ。さらに、BALMUDA The Toasterの場合はパンの種類を選んで手軽に調理できるので、直感的な操作がしやすい。

 それに対し、グラファイトグリル&トースターは温度と時間を手動で設定しなければならない。レシピブックにも目安の時間と温度が記載されているが、好みの焼き加減を見つけるには慣れが必要だ。

徹底研究Part.3:コンパクトなトースターは?

 トースターは毎日使うものだからこそ、目につく場所に置くのが一般的。「BALMUDA The Toaster」と「グラファイトグリル&トースター」はシンプルかつレトロなデザインによる人気も高い。
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 奥行や高さに関しては、3モデルとも大きな差はないものの、幅を見ると「BALMUDA The Toaster」と「グラファイトグリル&トースター」は350mm台なのに対し、「ヘルシオ グリエ」は412mmと少し大きい。

 頻繁に設置場所を動かすものではないので質量はあまり気にする必要はない。しかし、掃除をするときに動かすことを考えると、やはり過熱水蒸気を発生させるヘルシオ グリエは少し設置場所を選ぶ印象だ。

総合評価:リベイク、汎用性、サイズ感で選ぶモデルが異なる

 各メーカーがトースター市場でしのぎを削ることになったのは、「BALMUDA The Toaster」の影響が大きい。

 これまでは温度と時間を設定するだけだったトースターに水を加えて焼くだけで、店で食べるようなハイクオリティなパンが食べられる「経験」によるインパクトを与えることができたからだろう。
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 そんな「BALMUDA The Toaster」は、ベーカリーで買ったパンを温め直す「リベイク」にこだわりたい人におすすめ。また、これまでのトースターとは少し違ったものが欲しいと感じている幅広い世代が満足できるはずだ。

 トースターとしてだけでなく、調理家電としてのポテンシャルを求めるなら「ヘルシオ グリエ」をおすすめしたい。お惣菜を買う機会が多い人や、一度にパン、目玉焼き、ベーコンなどを同時調理して朝食の用意の手間を省きたい人など、手軽さ重視な人に向く。

 「グラファイトグリル&トースター」は機能は至ってシンプルだが、一度に4枚焼ける大きな庫内が強み。また、専用容器を使えばオーブンとしても使える。価格も比較的手頃なので、これまでのトースターよりも食パンをおいしく焼きたいというシンプルな願いを叶えてくれるに違いない。

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