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【書き起こし】トランプ大統領、フェイクニュースを報じるメディアを記者会見で痛烈に批判

森澤

2017/02/22(最終更新日:2017/02/22)


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【書き起こし】トランプ大統領、フェイクニュースを報じるメディアを記者会見で痛烈に批判 1番目の画像
by Michael Vadon
 2017年2月16日、米大統領ドナルド・トランプ氏は記者会見を行った。彼は1月の記者会見で、大手メディア、主にCNNをフェイクニュースと批判した。この会見で彼は今一度「フェイクニュースのメディア」について発言をし、その翌日ツイッターでこのようなツイートをした。
 ここには、「フェイクニュースのメディア(The New York Times、NBC News、ABC News、CBS、CNN)は私の敵ではなく、アメリカの人々の敵なのだ!」とある。この前日に、CNN記者、ジム・アコスタ氏は記者会見にて、トランプ氏に質問を投げかけた。以下がその書き起こしである。

メディアは、良い出来事を悪いように改ざんする



CNN記者:あなたは先ほど、WikiLeaksが選挙周期中にヒラリー・クリントン氏について暴露していて、それを歓迎して、愛していると仰いました。そして、他の記者会見にて、あなたはロシアに30,000通のメールを探すように要求しました。

情報漏洩に関して言えば、それを選挙活動で助長したのであれば、あなたには信ぴょう性がないように聞こえるのですが――(ここで更なることを言おうとした記者に対し、トランプ氏は割って入った。)

ドナルド・トランプ(以下トランプ):1つ1つ答えさせてくれ。1つのケースでは君は極秘情報について話している。一方で、John Podesta(ジョン・ポデスタ:クリントン氏の選挙事務長)が自分のボス(クリントン氏のこと)に酷いことを言ったことを言っている。

こうしよう。もしジョン・ポデスタが私の下で働いていて、悪口を言っていたら、君が混乱するほど早く彼をクビにしていただろう。彼は彼女について酷いことを言ったが、それは極秘情報ではなかった。しかし、君は極秘情報について話している。RNC(共和党全国委員会)に注目を置くと、私の薦めで、――私は世の中のことについて知っていることがあるから――ハッキングされたくないから、とても強い装置が欲しいと言ったにもかかわらずにだ。

我々はそのようにした。そして君も見たけど、彼らは我々をハッキングしようとしたが、失敗した。DNC(民主党全国委員会)はそうしなかった。彼らがそうしていれば、ハッキングされることはなかっただろうに、ハッキングされて酷いことが入ってきた。

私が不公平だと思った唯一のことは、これらのことを聞いた時、次の朝新聞の第一面にあると思ったのに、それが書いてさえいなかったことだ。もう一度言うが、もしそれが私に起きていたら、それは歴代の出版や新聞表紙の一番の記事になって、私は全新聞の一面に載っていただろう。

考えてみてくれ。クリントン氏は討論会で聞かれる質問を事前に受け取っていたのだから、自首するべきだった。何故ヒラリー・クリントン氏は「申し訳ないけど、タウンホール形式の対話会で聞かれる質問を受け取ったが、私はこれを不適切だと思ったため、CNNに届け出たい」と言わなかったのか。

CNN記者:もしそれを追求してもよろしいのでしたら、ジョナサン・カール(ABC Newsのホワイトハウス主任担当記者)が聞いていましたが、情報漏洩が真実で、ニュースが虚偽、そこには不一致があるような気がします。もし情報漏洩からのものが真実なら、記事はどう虚偽になるのですか?

トランプ:報道が捏造なんだ。つまりこういうことなんだ。公衆は新聞を読んだり、テレビを見たりするが、彼らはそれが本当か嘘かわからない。何故なら彼らは内側にいないからだ。私はいる。このようなことには長い間、関わっている。

だから、私はメディアが本当のことを言ってる時と言ってない時がわかるんだ。私は本当に多くの事実に反する情報を目にする。他にも目にすることを言ってやろう。私は報道の論調を見る。論調という言葉を知っているだろう。論調が憎悪に包まれている。ついでながら、私は本当に悪い人間ではない。私が良い評価を得ていることなのだから、君は認めなければならないだろう。

しかし、論調がこの憎悪に包まれている。今朝、私はいくつかの番組を見ていたが、Fox&Friendsは本当に立派な方々と言わずにはいれない。彼らは、私にとって良いからというわけではない。それは、私が間違えたことをした時に彼らがバッシングをすることから伺える。しかし、彼らは最も誠実なモーニングショーを放映している。それしか言えない――彼らは一番正直なのだ。

論調なんだよジム(CNN記者)。午後10時にやる自社の番組を観てみなさい。あれは常に攻撃的で、パネルディスカッションはほぼいつも、反トランプだ。良い知らせは、彼(司会者のドン・レモン)は良い評価を得ていないことだ。だが、その番組は反トランプばかりで、彼の口から出る憎悪と毒舌、CNNの番組に出ている他の人たちからの憎悪が......。

これだけは言おう――私は君の番組を観るし、驚嘆もする。公衆の人々はわかっているんだ。私が集会に行く時、人は後ろを見てCNNへの批判を叫び、プラカードを投げたりする。私は心から、君らは変わることによって上手く行くと思っている。

朝でも、夜でも自社の番組を観てみなさい。もしゲストが私のことを良く言ったら、それはすごいことだ。CNNはこの記者会見を取り上げるだろう。実際、私はこの時間を大いに楽しんでいる。私が勝ったのは記者会見でだ。毎日のように彼女がスピーチをしていたように私も記者会見をしていたのを覚えているかい? 

そうやって私は勝ったのだ。私は記者会見や――もしかしたら演説で勝ったのだ。確かなのは、私は君らの視聴者によって勝ったわけではないということだ。明日、私は良い時を過ごしているのにも関わらずに、彼らは「ドナルド・トランプ氏、報道機関に怒鳴り散らす」と言うだろう。

私は怒鳴り散らしてなどおらず、ただ君らが正直ではないと言っているだけなんだ。私はこの時間を楽しんでおり、良い時間を過ごしている。だが、明日の一面は、「ドナルド・トランプ氏、怒鳴り散らす......」になるだろう。私は誰にも怒鳴ってなどいない。


※ここで記者が質問を聞こうとし、トランプ氏は記者にもう1つ質問を聞かせるべきかと他の報道陣に聞き、「フェイクニュース」を「ベリーフェイクニュース」などと冗談交じりに言った。ジョークを少し言い、会場が笑いに包まれる。


CNN記者:(笑みを浮かべながら)「リアルニュース」です、大統領閣下。ご自身が自分の好みではないニュースを虚偽と言うことは人々の、米国憲法修正第1条にある約束事、報道の自由を侵害しているということを気にかけていないのでしょうか。何故自分が好きではない記事だとそう仰らないのですか。(この文中にトランプ氏はそうしていると反論する)

あなたが「フェイクニュース」と仰る時、我々のメディアは重要ではないと、信頼を損なっているのです。

トランプ:君が言っていることはわかりますよ。そしてこのこと以外で君は正しい。私は自分がいつ良いことを言うべき、悪いことを言うべきかわかっている。時おり、私は「おお。これは良い記事になるな」と言う。私は良いことと悪いことの分別が付き、君ほどではないが、良いリポーターになると思う。

何が良くて、何が悪いかは知っている。しかし、メディアはそれを改ざんして、ポジティブであるはずのことを本当に悪いことにする。時々、メディアは本当にポジティブなことをまぁまぁに――ネガティブにさえする。私はそれを知っている。何故わかるかと言うと、私はそこにいるからだ。

そこで何を言われたか、誰が言ったか、私はそこにいるから知っている。だから私は正直な報道を見たい。私が今日、「公衆が正直な報道を受け取るのは本当に大事だ」と言ったが、公衆は君らをもう信じていないんだ。もしかしたら私が関与しているかもしれないが、それはわからない。

ハワード・コゼル(スポーツジャーナリスト)が言っていたように、もし本当に正直で、事実のままに報道すれば――これは私への批判する報道も含む、私はあなた方の一番の応援者、ファンになる。

でも、もし例えば君のCNNみたいに、記事が立て続き批判だと、私はそうしない。もう1つ、混乱についてだが、そんなことは全くない。この政権は微調整を施された機械のようだ。ライト(首席補佐官)は良い仕事をしているが、彼の仕事の半分は嘘の報道の消火活動だ。

昨日私は彼に……君らが今作り上げているロシアについては――ここでも君らは本当の問題、つまり違法情報漏えいを話さない。しかし、私は昨日彼がその話を適切で整理されたものにするのに苦労をしているのを見て、私の主席補佐官は本当にいい仕事をした(彼の実績について話す)。ライツを見てみると、私は彼は本当に火を――虚偽の情報という火を消火するのに苦労をしていて、残念だと思った。

だったら、彼はむしろ医療制度や税制改革に尽くした方がいいはずなんだ。もし君が適切に私を扱ってくれば世界一のファンになるのに。何らかの理由で私に対してバイアスがあることはわかっている。しかし、少なくとも少し公平にならなきゃいけない。公衆にはそれが見えるんだ。彼らは公平ではないのを見抜いている。

君の自社の番組を観てみると、バイアスと憎悪が見えて、公衆は頭が良くそれを見抜くんだ。

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