1. 力強く生きるエネルギーを得るための3ステップ:『10年後もワクワクできる20代の未来改造計画』

力強く生きるエネルギーを得るための3ステップ:『10年後もワクワクできる20代の未来改造計画』

 未来への漠然とした「不安」というものは、恐らく誰もが抱えているものである。しかし、不安になっていたところで何かが解決するわけではない。

 しかし、いつ、どの瞬間においても、「幸福」を感じることができるのであれば、無用な心配をすることなく、人生をとことん楽しむことができる。20代のうちにそのことに気づくことで、人生は大きく変わるのだ。

 今回紹介する小山龍介氏の『10年後もワクワクできる20代の未来改造計画』は、力強く生きるエネルギーを引き出す方法を明らかにするものである。未来をワクワクするものに変える「20代の未来改造計画」がどのようなものなのかご紹介しよう。

#1st Step:<自分へのアポ>で人生を取り戻そう

 会社に入ったばかりのころは、自分の時間を確保するのは非常に難しい。しかし、20代後半になると、自分に必要な時間を自分自身で確保できるようになる。「20代の未来改造計画」の最初のステップは、自分へのアポを入れることだ。

自分の未来のための時間をもとう

 自分へのアポを入れたら、その時間は自分の未来のため、時間を費やすようにする。セミナーや勉強会に参加したり、あるいは読書をしたり。友人と食事をするのもよい。

 また、『7つの習慣』のコビー博士が第二領域と呼ぶ、緊急性はないが重要なことをこなすのもよいだろう。

主体性を取り戻し、人生のクリエイターになろう

 下積みを過ぎると、限られた人生の時間の中で「何をやって何をやらないか」を自分で判断しなければならない。他人の意見に左右されることなく、自分で決断していくことが必要になる。

 「人よりも高い給与をもらいたい」「人よりも高い地位に就きたい」といった発想は他人の価値基準に囚われている証拠であり、「自分らしく」、もっといえば「人間らしく」生きることが大切だ。

偶然起こる出来事を受け入れ、未来への可能性を広げよう

  スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授は「計画された偶然性理論」というキャリア理論を提唱した。個人のキャリアの8割は予想もしていなかった偶然から決まっていくため、豊かなキャリアを構築するためには、その偶然を計画していかなければならない、というものである。

 自分へのアポを取った際、「これは自分とは関係ない」と偶然性を排除するのではなく、むしろそうした偶然に好奇心を持って取り組むことが大切なのだ。

#2nd Step:ノマドになる覚悟をする

 「人脈を、持っている」という言い方があるが、これはあまり正確な表現とはいえない。この表現には人との関係を「所有できるモノ」として扱っている節があるからだ。

 人のつながりは<場>に属しているのであり、<場>にあるつながりに参加することによって、自分も人脈の一部になることができるのである。

 森の中にいる生き物は、動物や昆虫、植物、それから菌類や微生物に至るまで、各々がその役割を果たすことで、<場>である森を豊かにしていく。自分の役割を果たして森のような<場>を作っていくことが、人脈を豊かにするということなのである。

ノマドワーカーは<居場所>づくりの達人

 近年、企業に所属せずにフリーランスで活躍し、働く場所を選ばないノマドワークが注目されている。それに伴い、事務所などを構えずにあらゆる職種の人たちと一緒に働くコワーキングスペースも話題になっている。

 ノマドワーカーになるには、自分の<居場所>を作っていける能力が必要。会社に所属していれば<居場所>が与えられるが、ノマドワーカーには会社という<場>が存在しないからだ。

 これからの時代、いつまでも会社が個人を守ってくれるとは限らない。正社員の採用も減っていく可能性もある。「自分には合わないからノマドにはならない」という選択肢が消え、ノマドになってどのように生きていくか、という問題に直面することになるのだ。

 ノマドとして生きていける強い自分をつくるという決意と、相手の必要としているものに合わせて、自分のスキルを変化させていく柔軟性が必要になってくる時代なのである。

#3rd Step:<じぶん哲学>を発見しよう

 他人の評価基準に従って生きるのは、いわば借り物の生き方であり、主体性を放棄した生き方である。

 そうならないためには、自分の生き方の指針となる哲学、自分の生き方の土台となる大きな方針が必要だ。この<じぶん哲学>を確立することが、20代の未来改造計画の仕上げとなる

死の間際に後悔しないための5つのTo Do

 生命を脅かす疾患がある患者と、その家族のQOL改善を目指すことを緩和ケアというが、ある緩和ケアの看護師が挙げた「人が死の間際に後悔すること」に、次の5つがある。

死の間際に後悔すること

  • 他の人の期待に合わせるのではなく、自分に正直に生きる勇気が欲しかった
  • あんなに仕事ばかりするんじゃなかった
  • 自分の感情を表す勇気を持てばよかった
  • 友だちと連絡を絶やさずにいればよかった
  • もっと自分を幸せにしてあげればよかった
 プログラマーやエッセイストなど様々な顔を持つポール・グレアムは、この5つの後悔をしないよう、次のような5つのTo Doを作成した。

後悔しないための5つのTo Do

  • 夢を忘れない
  • 働きすぎない
  • 思ったことを口にする
  • 友達を大事にする
  • 幸せになる
 <じぶん哲学>は人によって異なり、決まった正解のあるものではない。1つ言えるのは、複雑な因果関係を扱っているということである。

 「こうすればお金が儲かる」「こうすれば幸せになる」といった因果関係は、限定された状況において当てはまるものだ。よい人生を送るためにはどうするか、といったように結果から考えると、結果が出なかった場合に未来へのエネルギーは失われてしまう。

 “人事を尽くして天命を待つ”という言葉にあるように、結果に対する期待ありきの行動ではなく、原因の方を充実させる行動が肝要なのである。

 筆者の小山龍介氏によれば、希望とは「自分の望み」ではなく、「誰かに必要とされる」ということであり、未来の<居場所>のことである。

 この意味での希望を持ち続けられる人は、同時に生きていく強さを持っているといえるだろう。

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