1. 【書き起こし】Facebookの創設者:マーク・ザッカーバーグが語る起業家へのアドバイス(後編)

【書き起こし】Facebookの創設者:マーク・ザッカーバーグが語る起業家へのアドバイス(後編)

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by Robert Scoble
 2016年にFacebookの創業者、マーク・ザッカ―バーグ氏がYコンビネータからインタビューを受けた。ザッカ―バーグ氏は弱冠19歳でFacebookを作ったのだ。彼の若い起業家への影響力は未だに大きい。

 前編でザッカ―バーグ氏は、インタビューでFacebookの歴史、起業論、Facebookでの困難について語った。彼は若い企業家に向けて、他に何を語るのだろうか。以下が書き起こし後編である。

一番のリスクは、リスクを取らないこと

会社全体の学習文化

——私が思うにFacebookが驚くほど上手に行ったことの1つに「何を作るのか決めたこと」と、「循環するイノベーション文化を作り出した」ことです。あなたはどう実現させて、他の人に同じことができるようにアドバイスしますか?

ザッカーバーグ:僕が思うに鍵は、可能な限り早く学習できることに特化した会社を作ることだよ。会社というのは学習する有機的組織体で、その学習を遅くしたり、早くする決断をすることができる。たくさんの意味で会社を作ることは、科学的方法に従うことに似ているんだ。

たくさんの種類の仮説を試すし、上手に実験を組み立てれば、何をすればいいか学べる――そしてこれは大事な視点だと思う。そう、会社の中でも色々な決断があるんだ。それは、本当に個人のエンジニアに権限を与えるかどうかにまでだよ。僕らは、この巨大で実験的な骨組みに投資をしている。

どんな時でも、世界中にるFacebookはたったの一種類のみではないんだ。この会社のエンジニアは、アイディアを試し、それを1万から10万の人に届ける権限を与えられているから、恐らく何万もの種類がある。その後に、彼らがより良いNews Feedのコンテンツの開示、UIの変化や何かの新しい機能にしろ、そのバージョンがどうだったかの読み出しを受け取る。

つまり、彼らは我々が関心のあることすべてを含んでいる基準のバージョンであるFacebookと比べて、人がどれだけ繋がっているか、どれだけの人がシェアしているか、どれだけの人が有意義なコンテンツを発見したと言っているか、ビジネスメトリクス、どれだけの収入を得られているか、コミュニティー全体の関与の読み出しを受け取ります。

そして、何万もの実験をし、色々なことを試す権限を与えることによって、全ての変更が僕の承認がなければならなかったり、全てのアイディアが経営陣から与えられるよりよっぽど発達ができるということが想像できる。だから、僕は学習文化を作ることと、それに早く向かうことには、重要な何かがあると思う。それは、時間と共に前方に進む手助けをしてくれるんだ。

大きな決断

——他のより大きな賭け、例えば大きな買収取引やNews Feedの公開などです。そういった決断はどうなっているんですか?

ザッカーバーグ:実際、僕は上手く物事を行っている時、馬鹿げたことをやるべきではないと思っているんだ。そうだろう? だって自分のコミュニティーと一緒に働け、前進し、学習するように進化したいからね。例えば、News Feedを取ってみよう。それには大きな変動があったけど、それは実際そのサービスを人々がどう使うかを観察して、何年かかけて製造されたんだ。

だから、最初始めた時、人々が共有していることをアップデートするNews Feedのような機能は存在しなく、プロフィールしかなかったんだ。もともとそこで発見した大きな行動の1つは、人々が他人のプロフィール欄を巡るということだ。

友達が何を変えたか見るためや友達の1日についてのアップデートを見るために、彼らは何百もの他人のプロフィールをクリックするんだ。僕らはそこから、人々は検索してその人のことを知ることに興味あるだけではなく、日々の変化にも興味があることを学んだんだ。

だから、最初、僕らは(ユーザーに)せめてどのプロフィールをクリックすればいいか教える、どの友達がプロフィールをアップデートしたかを順に示す製品を作ったんだ。そして、News Feedの第一号機はとてもシンプルなものだった。それは、人々が貼ったコンテンツをユーザーのページに順番のっけることしかしなかった。

そのため、物事が上手く運んでいるとき、自分のコミュニティーにどう自分の製品を使っているかを聞くことによって得られるデータや定性フィードバックを使って、解消するべき問題を教えてもらう。その後に、その問題の解決策がどのようなものかを見つけるために、基本的に直感を使って、その仮説を公表することによってテストして、より多くのデータとフィードバックを得て、それがどうすればいいか教えてくれるんだ。

Oculusチームを多額なお金で買収したようなことを見てみよう。実は僕は、もし僕らがOculusチームがしているようなことが内部の人間でできるように専門技術をもっと上手に築き上げれていれば、そのようなことをする必要はなかったと思うんだ。だけど、僕らはそれをしなかった。

そして、Oculusチームはその問題に取り組む、断然最も才能のあるチームだったから、この大変化を起こすのはとても理に適っていた。でも、僕はCEOとして自分がそういった大規模なことをしなければいけないような居場所に立たせないことが仕事のうちのような気がするんだ。もちろん、全てを見越すのは不可能で、ある時はそういうことをするのを避けられない。

だから、プライドを持って大きな行動をせず、過去にもっとよいことができたということをいつまでも認めないより、大きな行動をして、そうする意思を持っていた方がいい。でも、上手く物事が行っている時、人は徐々に学び、そういう風に成長できると思うんだ。

製品が伝達する仕組み

——成長と言えば、あなたが何年も前に言っていたことは、Facebookが実現したことの中で最も良かったことの1つは、製品が勝手に伝達する仕組みのアイディアを作ったことです。これを未だ会社を経営する人にそうすることを勧めますか? また、初期のFacebookはどう機能していたかお伺いしてもよろしいでしょうか?

ザッカーバーグ:僕が思うにFacebookのために作った一番大切な製品特性は、早く成長するように作ったことだね。そして発達とマーケッティングへの伝統的なアプローチは、コミュニケーショングループやマーケットチームを持って、広告を買って使うことだ。特に何かを伝えて、伝言する時にはこれは必要だと思う。

でも、もし製品を発達させることをちゃんと考えているなら、一番良い手段は製品そのものにあって、自分のコミュニティーで自分の製品を楽しんでくれる人に、そのことを友人に伝道するようにし、それを可能な限り効率的に実現することだ。

だから、僕らが発足したこの仕組みについて、他の人が真似できないような特別なことはないよ。それはデータにとても精力的になって、色々な実験を処理して人々が言おうととしていることを学ぶためにデータインフラに投資して、多くのネットワークに大事な特徴であると思うからエンジニアリングに投資して本当にコミュニティーを大きくしようとするだけだよ。

——その仕組みがFacebookの成長率にどれくらいの影響を与えたのでしょうか?

ザッカーバーグ:うん。全体的に、とても大きいと思うよ。詳しい数字は思い浮かばないけど、僕らが作ったいくつかの特定の機能を見ても、そう言える。例えば「People You May Know(知り合いかも機能のこと)」もそうだよ。それは、一番大切な機能の1つなんだ。

SNSは自分が使っている時に他人と繋がれなければ意味ない。だから、Facebookに登録することから、一番大切な人と繋がれるようにサポートをするのは、恐らく僕らができる一番大事なことの1つだよ。

雇用方法

——Facebookがしたもう1つの素晴らしい点は、雇用面だと思います。そして、これは私は常々起業家にこれを上手にならなければいけないことだと伝えています。あなたは自分のチームの人をどう採用して、そのような場面で何を求めますか?

ザッカーバーグ:考えてみれば、僕がこの会社を始めた時、19歳だったんだ。だから、その経験がそこまで大切なことというか、制度的に思えないんだ。じゃなかったら、僕は自分と会社を一致させるのに苦悩していたはずだ。

だから、僕らはもしその人に経験がなくても、本当に才能があると思う人に投資をするよ。そして、これは大学から出たての人にも、そのような経験がないのに会社の株式を公開したCFO(最高経営責任者)のような人々にも言える。だから、本当に才能のある人に集中するだけだ。

——では、探した経験がないなら、どうやってその人の生まれ持った才能を評価するんですか?

ザッカーバーグ:まぁ、よくその人がしてきた独特なことで判断できるよ。言うまでもなく、誰しもが何かしらやってきたよね。19歳だとしても、サイドプロジェクトや興味深いことを行っているはずだ。大事だと思うことは、その仕事を上手くこなすためにはその仕事を過去にやってある必要があると考えないことだ。

僕らが上手にしたことの1つは会社にいる人にたくさんのチャンスを与えたということだ。今となっては僕はこの大きな会社を経営しているけど、19歳で始めたのは僕だけではないんだ。参加した何人かの人はハーバードで一緒に問題集を解いた人らや、スタンフォードを中退した人や、この長い期間の内にこの会社と共に成長した違うプログラムの人らなんだ。

そして、僕が誇りを持っていることの1つは、会社には12種類の製品グループがあって、それを管理している全員は、1名を除いて、この会社に製品管理者として入社しておらず、僕の直属ではなかった。

——それは凄いことですね。

ザッカーバーグ:そしてその例外の人というのは、150億ドルの株式会社のCFOだったディビッド・マーカスだ。僕は彼が参加して、僕が大成功だと思う製品グループを管理しているのは嬉しいよ。でも、文字通り、誰も初めから僕に直属していたわけではないんだ。彼らは全員違う役目から始めたんだ。

あるものはエンジニア、あるものは、データ分析者だった。そして、あるものはプロダクトマネージャーだった。でもみんな成長したんだ。何が起こったかっていうと、人々は機会を与えられていることに気付いていると思うんだ。そして、彼らは「僕もそういうチャンスを手に入れるんだ」と感じる。それが優れている人々を従事させ、優れた人々が入社させたくしていると思うんだ。
 
——良いですね。

ザッカーバーグ:うん。

今後20年先に期待すること

——20年先のことで、一番楽しみなことは何ですか? 多いな変化は何だと思いますか?
Facebookはどう変わりますか? 世界中はどう変わると思いますか?

ザッカーバーグ:僕らには10年越しの計画表があって、そこには世界に求める3つの大きな変化があって、僕らはその3つに注目している。コネクティビティ――世界全員をインターネットに繋げることだ。現在、世界の半分の人はインターネットには接続していない。これは、シリコンバレー在住の多くの人が当たり前だと思っていると思うんだけど、インターネットは全く一様に利用できるものではないし、現代の大きな問題を解決するのには、1つの組織や、1つの国でさえ解決できないんだ。

そういった問題は、本当に人が一体となって、1人1人にその問題を解決する機会を与えることを意味する。だから、みんなをインターネットに繋がるようにするのは本当に必須だと思う。そしてそれは、世界中の人のためになる。

次はAIだ。僕はこの技術が多くの分野の可能性を広げると思うんだ。僕らはFacebookで、これを多くの場面で使っている――人々がより満足するコンテンツを見せることや、Facebookでちゃんと関心のある人と繋がれることを確実にしたりだ。でも、僕らが根本的な技術水準を進化させるためにAIを使ってしていることは、多くの点で、正確に病気の診断をしたり、よりよい薬を処方したりする技術や、様々な会社が自動運転車を作るシステムに埋め込まれるものと全く一緒なんだ。そしてこれらは、多くの命を救うことになる。

最近会議で、皮膚の傷の写真を撮って世界最高峰の皮膚病学者や医者の精密さで瞬時にそれが皮膚がんかどうかを検出する機械学習アプリケーションを開発したと聞いたんだ。これを欲しくないと言う人がいると思うかい? 

今に医者にその力を与えて、その分野で最高の医者にすることができるようになる。みんなが最高峰の医者になるんだ、そしてそれはとても根本的なことなんだよ。人々がAIの悪い噂を流して、どのように人を傷つけることになるかもしれないかを語る時、僕は少しイライラするよ。

この技術は病気や安全運転にまつわる多くの現実的な観点で、人々を救って、前に突き進ませると思うからだ。だからこれは、今後10年くらいは一大事だと思う。

次に大きな変化をもたらすと思うのは――毎10年から15年に、人々にそれまでとは全く別のことをさせてくれる新しい主流のプラットフォーム(コンピューターのOSやハードウェアのこと)が現れるだろう? 

20年前、大多数の人はデスクトップパソコンを使っていた。あれは中々不格好だったよね。仕事を生産的なものにしていたから仕事で使っていたけれど、ほとんどの人が娯楽で使っていなかった。

今、僕らにはお互いを繋がらせてくれる携帯電話があって、これらはより人間味のある機械だ。でも、その後に別のプラットフォームが現れるんだ。それらはバーチャルリアリティと拡張現実なんだよ。

そしてそれは、今あるビデオみたいなもの以上に人をより創造的にして、他人の感じた体験をよりリアルにすると思う。だから、僕は本当にこのトレンドが楽しみなんだ。

若い起業家へのメッセージ

——あなたはFacebookを創業したのは19歳の時ですよね。Yコンビネータでよく聞く質問の1つが「僕はいま19歳で、世界を良くできるなら何でもしたいです。何をすればいいのでしょう?」です。今19歳で、あなたがしたように世界に影響を与えたいという人にどんなアドバイスをしますか?

ザッカーバーグ:僕が起業家がするべき一番大事なことだとよく思うのは、関心があることを選んで、努力をして、でも軌道に乗るまで会社にすることを誓うべきではないということだね。最高峰の会社たちのデータを見ると、ただちに会社を始めたいと決断するよりも、そういう風にそれらの会社はできていると思う。多くの場合、長い間極大値に囚われてしまうからね。

——全く持って同意します。この点を立証するために、実際にFacebookが会社になるまでどのくらいの時間がかかりました?

ザッカーバーグ:わからないな。公式にデラウェア州の会社になったのは、6か月くらいで、ピーター・ティール(Paypalの創業者・投資家)が投資した時だね。最初にピーターに資金調達について相談したとき、僕とダスティンは学校に戻るつもりだということを明確に伝えた。

僕がFacebookを始めたとき2年生だった。僕らは夏に休暇を取ったんだ。夏以降の授業は休むつもりじゃなかった。僕らはFacebookに取り組んでいて、オフィスに座って常勤するわけではなく、秋に学校に戻ってその後に作業に戻るのが僕らの作戦計画だったんだ。それでピーターは、信じてなさそうに「そうだろうね」って感じだったんだ。彼は、僕らよりもどうなるか知っていたんだろうね。

——彼はあなたが本当に学校に戻らないと思っていたと思いますか?

ザッカーバーグ:そうに違いないよ。それは彼に確認しないとわからないけれど。

——確認します。このシリーズで彼もインタビューするので、その時に聞いてみますね。

ザッカーバーグ:そうこなくっちゃ。彼は多分僕らが学校に戻らないって知っていたと言うか、中退することは説得出来たけど、その必要がなかったって言うと思う。急速に仕事が増えていったのは明白だったけど、僕らはすぐ学校を辞めたわけではないんだ。

僕らはハーバード大学に1学期休学すると言って、次の学期も、次の年も休学して、戻らないということを決めたんだ。

——締めくくりの質問として、ティール氏と言えば、彼が言ってくれてためになったアドバイスはなんでしょうか?

ザッカーバーグ:多分ピーターがこの、とても含蓄のある言葉を言ってくれた人だと思うんだけど――「こんなにも変化が早いこの世の中で、一番のリスクはリスクを取らないと選択することだ」これは真実だと思うんだ。多くの人は、大きな変動や方向決めとかをする時、その決断の損をする可能性を指摘するんだ。ある点において、それは正しい。

どんな決断にも良い側面も悪い側面もある。でも、概して、不活発でそういう変化を起こさないなら、失敗して追いつけなくなると思う。だからある程度、「時間と共に、一番のリスクはリスクを取らないことだ」というのは本当に正しいと思う。
 
——ちょうどいいところです。ありがとうございました。

ザッカーバーグ:うん。

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