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ドン・キホーテが満を持して参入! Amazonなど配送サービス大手3社を徹底比較

日置泰治

2017/02/13(最終更新日:2017/02/13)


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 Amazon(アマゾン)や楽天が行っている短時間配送サービスにドン・キホーテも参戦することが決まった。2017年2月22日(水)からMEGAドン・キホーテ大森山王店(東京都大田区)でサービスを開始し、対象店舗および対象商品を順次拡大していく予定だ。

 本記事ではドン・キホーテの新たな配達サービス開始を受け、その概要を紹介するとともに、既にサービスを展開しているAmazon及び楽天との比較検討を行っていきたい。

配送サービス大手3社を徹底比較!

 まずはドン・キホーテ、Amazon、楽天それぞれの配送サービスの概要を簡潔に紹介する。

「majica Premium Now」(マジカプレミアムナウ)

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出典:www.donki.com
 「majica Premium Now」(マジカプレミアムナウ)は、ドン・キホーテのオリジナル電子マネー「majica(マジカ)」会員向けのサービスである。

 詳細は以下の表にある通り。食品や飲料、日用消耗品など約2,500のアイテムが最短58分で届けられる。
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出典:www.donki.com

Prime Now(プライム ナウ)

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出典:www.amazon.co.jp
 Amazonが展開する短時間配達サービスが「Prime Now」(プライム ナウ)である。年会費がかかるプライム会員向けの同サービス。

 1時間配送(注文から1時間以内に配送)の利用は890円の配送料がかかる。2時間便(2時間ごとの配送枠を指定)は、無料で利用できる。対象エリアは東京都・神奈川県・千葉県・大阪府・兵庫県の各一部地域となる。

楽びん!

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出典:rakubin.rakuten.co.jp
 最短20分を謳う楽天の即時配送サービスが「楽びん!」。「楽びん!」には、フードデリバリーに対応している「レストラン」約500店舗、24時間営業で日用雑貨などを取り扱う「楽びん! ショップ」の2種類のショップがある。

 購入者が受取指定場所に到着した配送車の脇で受け取る場合は、配送料390円(税込)。スタッフが購入者の手元まで商品を届ける場合は、770円(税込)。また、対象エリアは渋谷区、目黒区、世田谷区、港区の一部となっている。

3社のサービスを徹底比較する

 3社のサービスにはそれぞれ特徴があり、一概にどれがよいとはいえない。そこで、次は各種利便性の点から各社の比較をしていきたい。

品揃えはAmazonが圧倒的

 ドン・キホーテの約2,500点、楽天の約450点(2015年8月のプレスリリース時)に対し、Amazonは最大65,000点以上の品揃えを誇る。他2つと異なり年会費がかかるということを差し置いても、この圧倒的な品揃えは魅力的といえるだろう。

 ただ、短時間で手に入れたいものは何かということを考えると、実際に注文する商品は限られてくる。他で品揃えが必要十分であると感じるなら、「Prime Now」だけのために年会費を払うことはないかもしれない。

気軽に利用できるのは楽天

 注文の内容にもよるが、最も気軽に短時間配達を利用できるという点では楽天に軍配が上がる。ドン・キホーテとAmazonは2時間毎の配達でなければ配送料がかかってしまうが、「楽びん!」は、2,500円(税込)以上の購入の場合、配送車脇での商品受取を選択すれば配送料は無料となる。

 対象エリアが「Prime Now」に比べて狭いのはネックになるが、既にエリア内にいる人にとっては、短時間配送の頼みやすさは重要なポイントではないだろうか。

ドン・キホーテは今後に期待

 まだサービスが始まってもいないが、「majica Premium Now」に関しては、対象店舗、エリアの早期拡大が望まれるところではある。品揃えに関しては恐らくAmazonには敵わないだろうが、店舗網が広い分、利用者の伸びしろは最も大きいのではないだろうか。


 「majica Premium Now」という名前からして、ドン・キホーテのAmazonへの対抗意識は凄まじいものが感じられる。

 ヨドバシカメラも2016年9月から、ネットで注文した商品を最短2時間半で届ける「ヨドバシエクストリーム」を開始しており、ネット通販は戦国時代の様相を呈している。

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