1. 30代から考える老後の生活設計:65歳の年金受給までにできること

30代から考える老後の生活設計:65歳の年金受給までにできること

 30代にとって老後はまだまだ先の話かもしれない。とはいえ、将来の年金額などを考えると今のうちから準備しておいた方が安心だろう。

 今日は、30代から考えておくべき老後の生活設計についてのコラムだ。

老後も続けられる生きがいや趣味を探しておこう

 「どんな老後生活を送りたいのか?」と考えると、やはり日々楽しく過ごす生活を過ごしたいものだ。30代に入ると、自分自身のライフスタイルや生活レベルも理解できてきたはず。仕事以外で、お金や時間をかけていること、かけたいことはどんなことなのか? が見えてくるだろう。 

 若い時しかできないことであれば関係ないかもしれないが、一生涯続けたいことであれば時間に余裕がある老後にこそ重要といえるだろう。老後になり、ある種「毎日が日曜日」の状態になった際に、そうした生きがいや趣味が日々の生活にとって重要になることは想像ができるだろう。

 筆者でいうと、海外旅行だ。学生時代から毎年海外旅行に行っている。当然若いころと旅行の楽しみ方は変わるだろうが老後も同じように楽しみたいと考えている。皆様にも、老後も続けたい趣味や生きがいはあるだろうか? 

 残念ながら、ある程度の経済的余裕がないと、趣味や生きがいを楽しむことは難しいのが現実だ。そういった意味からも、今のうちに少しずつ老後に向けて資金準備をしていくことが重要なのだ。

金銭的な準備

 金銭的な準備をするうえで、意識しておくことはどんなことだろうか? 少額でも構わないので、毎月一定額をしっかり準備することだ。所謂「積立をする」ということだ。

 そして、少しでも早く始めることが重要である。例えば、65歳の年金受給までに毎月10,000円ずつ積立をすることを考えてみよう。

65歳の年金受給までに毎月10,000円ずつを積立ると

  • 30歳から開始した場合、10,000円×12カ月×35年⇒4,200,000円
  • 35歳から開始した場合、10,000円×12カ月×30年⇒3,600,000円
  • 40歳から開始した場合、10,000円×12カ月×25年⇒3,000,000円
 当然だが、少しでも早く始めた方がたくさん資金準備ができる。そして、もう一つ意識したいことが「しっかり運用する」ということだ。

 例えば、上記の積立を銀行預金や会社の財形で準備した場合どうなるか? 現在の金利(0.001%)では、ほとんど利息は期待できない。仮に10,000円/月を、30年間積立をした場合、現在の金利では運用総額:10,000円×12カ月×30年⇒3,600,000円に対し、リターンは、3,600,539円だ。

 3%で運用できた場合、同じ運用総額にも関わらずリターンは5,827,369円。5%で運用できた場合は、8,322,586円となり、銀行や財形の積立の倍以上の資金が準備できたことになる。 

 日々の生活の中で、老後の資産形成のために多額の資金を割くのは容易ではない。そんな現実があるからこそ、資産運用を意識することが重要なのだ。生命保険会社の個人年金の様な、元本確保型の商品では、高い利回りを期待することはできない。 

 とはいえ、株式一辺倒で運用していくのもリスクが高い。そういう意味では、分散投資ができる投資信託などを積立していくのがいいだろう。投資信託を選ぶ際には、より高い利回りが期待できる新興国へ投資している商品を選ぶのもいいだろう。 

 30代にとって、老後の資産形成は何十年も時間をかけることができる。そのため、将来的な発展の余地が多い新興国への投資は合理的といえるからだ。30代のうちから是非、一日でも早く積立投資を始めることをおすすめしたい。


執筆者:平原直樹
ブロードマインド株式会社のファイナンシャルプランナー。
第一種証券外務員を保有するお金のプロ!  難しいお金の話を分かりやすく解説します。

  くらしとお金の相談メディア「Sodan(ソダン)」でも、役立つ多数のマネー情報を発信中。その他の記事はこちら

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