1. 新たな資源“シェールガス”が初上陸:日本にもたらす恩恵と今後の課題

新たな資源“シェールガス”が初上陸:日本にもたらす恩恵と今後の課題

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 アメリカで生産が本格化しているシェールガスが1月6日、日本に初上陸し新たなエネルギーとして期待されている。シェールガスとは、そしてそれが日本にもたらすであろうメリットを紹介する。

2000年代に入り注目度が高い“シェールガス”を解説

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出典:www.jogmec.go.jp
 シェールガスとは、泥岩の一種である頁岩(けつがん)から採取される天然ガス(主成分は9割以上メタン)のこと。

 地中深くの硬い岩層に含まれる天然ガスのため2000年代ごろまで、技術的に採掘費用が高く付き取り出すのが難しいとされていた。

 しかし2000年代に入り、技術革新が進み新たな一次資源として注目されている。

 開発が盛んに行われている北米では、2020年ごろには天然ガスの約半分がシェールガスによって賄われるのではと言われている。

 メタンハイドレートや石炭層に含まれるコールベッドメタンと同じく、非在来型天然ガスの一種。

シェールガス資産量トップ5 eia調べ 1バレル ≒ 6,000cf

  • 中国:1,115兆cf
  • アルゼンチン:802兆cf
  • アルジェリア:707兆cf
  • アメリカ:665兆cf
  • カナダ::573兆cf
 今回、アメリカから日本に輸入されたシェールガスは約7万トン、およそ2週間分の量と言われている。

新エネルギーが日本にもたらすメリット

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 1:エネルギーの選択肢が増える

 従来までの資源エネルギーに加え、シェールガスという選択肢が新たに生まれることで安定したエネルギー供給に繋がる。

 シェールガスの価格は、輸入先のアメリカ国内での需給で決まるため仮に原油が高騰したとしても、比較的安定かつ安価な価格で調達できる。

2:光熱費やガソリン代の料金引き下げ

 石油や石炭のような在来型資源に加え、シェールガスのように非在来型と言われる資源の供給が増せば、必然的に世界のエネルギー価格が見直され輸入価格の下落が期待される。

 エネルギーの輸入価格が下がれば、光熱費、ガソリン代は今より安価に供給されることだろう。

3:重厚長大産業にも好影響

 液化天然ガス関連企業(日揮など)への直接的恩恵を始めとして、石油やガスプラント、その輸送に携わる海運や商社など、多くの関連企業に好影響をもたらす。

しかし課題も 

 日本に直接影響はしていないがシェールガスにも問題点もある。採掘に用いるハイドロ・フラッキングという方法は、水圧によって人工的に地層に割れ目を作りガスを抽出するというものだ。
 
 ハイドロ・フラッキングを行うとき、化学物質を含む大量の水を高圧で地層に流し込む。流し込んだ化学物質が地中に堆積し、周辺地域の地下水が汚染されてしまうこともあるようだ。

 さらに地下深くに注入する水によって断層が滑りやすくなり、注水誘発地震の発生源とないているとも一部に示唆されている。

 今後さらに開発を進めるためには、これらの公害に対して適切な打開策が求められる。


 今回は日本に初上陸を果たしたシェールガスについて取り上げた。シェールガス
は重油より燃料費がおよそ3割近く抑えられることから、自動車運搬船などへの適用も期待されている。

 環境への配慮や供給のためのインフラ整備など課題もあるが、需要は今後ますます増加することだろう。

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