1. 壁や天井がディスプレイに!Cerevoがプロジェクター搭載ロボット「Tipron」を発売

壁や天井がディスプレイに!Cerevoがプロジェクター搭載ロボット「Tipron」を発売

 Cerevoは、プロジェクターを搭載する変形型のホームロボット「Tipron(ティプロン)」を発売した。

 Tipronは「宅内のあらゆる壁や床、天井をディスプレイに変える」をコンセプトに、自宅のさまざまな場所に自ら移動して、プロジェクターの映像を投影できる製品。Cerevoストアで発売されており、価格は22万9,800円(税別)。12月中に出荷を開始する。

家中のあらゆる壁や天井をディスプレイに

 家のすべての壁や天井がディスプレイになっている――SF映画のワンシーンのような光景を再現するために開発されたTipronは、Cerevoの製品のなかで「最も長い開発期間、最も高い金型代、最も多い人数」が投入されたという。

 本体上部のプロジェクターユニットは3mの距離で80インチの画面を投影可能。移動時と投影時で形状を切り替える「変形機能」を搭載しており、移動時は転倒や障害物との接触を防ぐコンパクトな形態、投影時には全高8㎝まで首を伸ばす形態に変形する。
 プロジェクターは、上部と左右それぞれに90度動かせるほか、下方向にも35度向きを変えられる。また、左右に最大90度回転させる機構も備えており、映像を縦長や斜めに投影することもできる。

 本体上部には5メガピクセルのカメラと深度センサーを搭載。カメラの映像と深度センサーの値を使って経路上のどの位置にいるかをリアルタイムで計算しながら、指定された投影場所まで移動する仕組みになっている。

変形することのメリットとは?

 Cerevoの岩佐琢磨社長は当初、変形については「やったら面白いよね」というレベルで考えていたという。しかし、実用的なメリットがあることに気づく。「顔があって高さが1メートルぐらいのロボットを部屋に置いて、深夜に見るとびっくりするが、ちょっと大きな掃除機が壁際にあるぐらいのイメージであれば違和感はない」。
 
 また、プロジェクターが下のほうにあると台形補正をかける必要が生じるが、上に移動することで、より正確な映像を投影できる。スピーカーも下から鳴らすよりも上から鳴らしたほうが耳に近いので良い音になるというメリットもある。重心が低いコンパクトな形態になることで、移動時の転倒が防げるのも利点だ。

 とはいえ、ロボットなので愛嬌も大事。

 「変形する前はモノ感を出して、変形が終わると顔が見えてかわいい感じになる。これらを両立するものとして変形を位置づけた。ホームロボットで変形機能を搭載したものはおそらく世界初です」(岩佐社長)

ChromecastやFire TVのコンテンツも投影できる

 Tipronの操作は、専用のスマートフォンアプリから行う(iOS、Androidに対応)。場所、時間、投影するコンテンツを指定することで、毎日指定した場所に自動で移動し、指定した壁や床、天井などに指定したコンテンツを投影する。

 例えば、毎朝7時にリビングルームの壁に自分で移動し、ニュースを投影するといった使い方ができる。予約したスケジュールをこなすと、Tipronは自動で充電ステーションに戻っていく。
 背面にはHDMIとUSBポート(給電対応)を搭載。HDMI出力に対応したパソコンやレコーダー、ゲーム機などの映像や、USBメモリに保存した動画などを再生できる。また、ChromecastやFire TV Stickなどのメディアストリーミング端末のコンテンツも楽しめる。

 本体に内蔵されたWi-Fi機能を利用してYouTubeの動画を再生することも可能。また、独自のRSSリーダー機能を使えば、最新のニュース記事を表示できる。

「ダメでもいいからやってみる」を繰り返す

 Cerevoは「ネットと家電で生活をもっと便利に・豊かにする」ことを目指すスタートアップとして2007年に起業。それから丸9年が経過し、開発した製品は細かいものを合わせて20製品以上にものぼる。
 
 その間、「誰もやったことがないことをやってみよう」の精神で、ひとつひとつ課題をクリアしてきたという。これまでの歩みを振り返り、岩佐社長はこう語る。

「スタートアップだから作れないという固定概念から入ってしまうと良いものは作れない。“ダメでもいいからやってみる”を繰り返すことで、面白いアウトプットができた」(岩佐社長)

「Tipron」の仕様

  • 画面サイズ:最大80インチ(3メートル時)
  • 最大解像度:HD(1280×720ドット)
  • 輝度:最大250lm
  • 映像調整:台形補正、オートフォーカス
  • プロジェクター稼働範囲(上下):-35度/+90度
  • プロジェクター稼働範囲(左右):±90度
  • プロジェクター稼働範囲(回転方向):±90度
  • スピーカー:モノラル(5W)
  • 映像入力:HDMI(HDCP対応)、USB
  • 接続端子:USB(給電対応)
  • 無線LAN:IEEE 802.11b/g/n
  • 対応アプリ:iOS(10.0以降を推奨)、Android(4.4以降に対応)
  • バッテリー容量:5900mAh
  • 充電時間:約2時間
  • バッテリー駆動時間:約2時間
  • 本体サイズ(変形前):幅300×奥行340×高さ420mm
  • 本体サイズ(変形後):幅300×奥行330×高さ810mm
  • 重量:約9.5kg
  • 搭載センサー:深度センサー、IRセンサー、9軸センサー

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