1. 格安スマホ×ドローン?楽天モバイルがDJI製「MAVIC PRO」とスマホをセット販売へ

格安スマホ×ドローン?楽天モバイルがDJI製「MAVIC PRO」とスマホをセット販売へ

 楽天モバイルは12月9日から、DJI JAPANの提供する個人向けドローン「MAVIC PRO」、およびハンディスタビライザー「OSMO MOBILE」をオンラインストア限定で発売。

 MVNOとしては異色となる商品展開に注目が集まった。この記事では主に「MAVIC PRO」の取り扱いに焦点を当てたい。

なぜ楽天モバイルがドローンを販売するのか

 NTTドコモやauなど、大手通信キャリアの回線網を借りて、通信サービスを提供する事業者のことをMVNO(仮想移動体通信事業者)という。こうした企業が提供する通信サービスは割安な月額料金で利用できることから「格安SIM」と称され、注目度は高い。

 「楽天モバイル」は、楽天がMVNOとして運営する格安SIMブランドだ。「楽天カフェ」や「楽天モバイルショップ」などに専用カウンターを設け、実店舗における販売にいち早く注力してきた格安SIMサービスの一つである。
 10月末の発表会において、同社は“メインで使用する格安SIMとしてはシェアNO.1である”とするMMD研究所の調査結果を紹介している。これは、大手キャリアからMNP(携帯電話番号ポータビリティ)で転出する際に、人気が高い乗り換え先であることを意味している。

 そんな「楽天モバイル」ブランドで、DJI製のドローンとハンディスタビライザー(※動画撮影などに使われる一脚)が販売される。

アクセサリー展開を強化する意図

 今回取り扱いが開始されるDJIの「MAVIC PRO」や「OSMO MOBILE」はAppleの公式サイトでも販売されているような王道商品だ。

 もはやドローンは個人で気軽に購入できる時代である。「楽天市場」でも、「ドローン」と検索すれば、大量の商品がヒットする。こうした背景を考えれば、”楽天モバイルブランドでドローンが販売されること自体はそれほど驚くべきことではない”とも言えるだろう。

 12月8日に開かれた発表会では、「ちょっといいモバイル、もっと楽しい毎日」という楽天モバイルの掲げるビジョンが繰り返し紹介されていた。スマホの周辺機器を充実させることで、ブランドの付加価値を高めていくことがアピールされた形だ。
 楽天モバイルでは、元々「R Mobile SELECT」というアクセサリーショップをウェブサイトで展開している。

 同社がセット販売するSIMフリースマホで使える周辺機器が揃うが、品ぞろえがやや地味な印象があった。ここにMAVIC PROやOSMO MOBILEが追加されたことで、品ぞろえの面白みは確かに増している。

消費者にとって「楽天モバイル」で購入するメリットは?

 楽天モバイルでは、ドローンを格安スマホとセットで購入すると割引が適応されるキャンペーンを実施する。SIMフリースマホをセット購入し、格安SIMを契約した場合には最大1万3,000円(税抜相当)が割引になる。

 また、スマホを購入せずとも、格安SIMをセットで契約すれば、3カ月分の通信料金が無料になる。10GBプランまでが対象となり、最大で8,880円相当がお得になるという。

 しかし、先述の通り、MAVIC PROやOSMO MOBILEは楽天モバイルが独占的に販売する商品ではない。購入者としては、格安スマホとセットで購入するメリットがあるのだろうか。

モニタ用のサブ端末を確保するという視点

 MAVIC PROを操縦するためのコントローラー(送信機)には、スマホを装着できる。同機には、カメラが搭載されているため、スマホの画面でリアルタイムに映像をモニタリング可能となる。

 つまり、モニタ用に使えるSIMフリースマホも購入しておけば、休憩の度に送信機からスマホを取り外す手間が省けるというわけだ。

周辺グッズも詰め込んだパッケージは親切

 セット販売の具体的な価格を見てみると、最安は15万5,800円。スマホなしセットと、ZTE製のSIMフリースマホ「Blade E01」付きのセットが同額だ。スマホ付きを選択した方がお得である。
 楽天モバイルのウェブサイトより、スマホとのセット料金。
 楽天モバイルのウェブサイトより、スマホなしのセット料金。

※サイトの表記が「MARVIC」になっているのは、おそらく表記ミスだろう。

 ちなみに、「MAVIC PRO Fly More Combo」というパッケージでは、周辺機器が一式付属した形で提供される。同梱品は下記の通りだ。

「MAVIC PRO Fly More Combo」同梱内容

  • 機体(ジンバルカバー、ジンバルクランプ含む)
  • 送信機(コントローラー)
  • 送信機ケーブル/Lightningコネクタ、USB Type-Cコネクタ
  • プロペラ(ペア)×3
  • 充電器・充電ケーブル
  • micro SDカード
  • マイクロUSBケーブル
  • RCケーブルスライダー大小×2(計4)
  • Mavicカーチャージャー
  • Mavicバッテリーパワーバンクアダプタ
  • Mavicバッテリー充電ハブ
  • Mavicショルダーバッグ
  • Mavicインテリジェントフライトバッテリー×3
 「カーチャージャー」や「ショルダーバッグ」など、単体購入では付属されないアイテムも含まれる。これから本格的にドローンに挑戦したいという人にとって、あったら便利な関連アイテムが一通り付属するのは親切だ。敢えてパッケージで購入する価値はあるだろう。

 ただし、他サイトで単体購入すれば、周辺機器は最小限になるが12~13万円程度で機体を入手できるという見方もある。注目を集めるドローンのセット販売だが、その魅力が消費者に伝わるかどうかは未知数だ。

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