1. 「新年明けましておめでとう」は大間違い? 文例つき年賀状の正しい書き方・マナー5選

「新年明けましておめでとう」は大間違い? 文例つき年賀状の正しい書き方・マナー5選

 12月に入り、年末年始の繁忙期に突入してきた。メールやLINEなどの連絡がビジネス上でも普及しているが、新年の挨拶においては年賀状が大切な役割をまだまだ担っている。

 そして、会社の上司や得意先への年賀状はきちんとしたルールで書いておきたいところ。本記事では、ビジネスマンとして知っておくべき年賀状のルールを紹介していきたい。

年賀状は4つの要素から成り立つ

 年賀状の構成は、4つの大きな要素から成り立っている。その4つを押さえながら書くことで見やすい年賀状になるだろう。

年賀状の4つの要素

  • 賀詞(新年を祝う言葉)や挨拶
  • 前文(旧年中のお礼や今後の指導のお願いなど)
  • 本文(抱負や想いなど)
  • 結びの言葉(相手の健康や活躍など)
 それでは、1つずつの要素ごとに注意点など見ていこう。

「新年あけましておめでとうございます」は間違い?:賀詞や挨拶

 年賀状の入りとも言える賀詞。賀詞1つにしても様々なルールがあるため、学んでいこう。

 まず、目上の人には1文字や2文字の賀詞は避けよう。1文字や2文字の賀詞は、相手への敬意を省略した形として取られてしまうため、目上の人へ使うのはNG。賀詞は「謹賀新年」や「恭賀新年」、「謹んで新年のご挨拶を申し上げます」などを使うべき。
  
  賀詞では重複表現にも気をつけたい。「新年明けましておめでとうございます」、「謹賀新年 あけましておめでとうございます」が重複表現に当たる。「新年」が「明ける」という表現をすると「新年が終わる」という表現に取られてしまうこともある。そのため、「あけましておめでとうございます」などの言い回しを使おう。

年賀状の賀詞や挨拶で注意すべき点

  • 目上の人に対する1文字や2文字の賀詞はNG
    例:賀正、迎春
  • 賀詞での重複表現はNG
    例:「新年明けましておめでとうございます」
 以上の点を踏まえると
・謹賀新年
・恭賀新年
・謹んで新年のご挨拶を申し上げます
 などの表現を用いて賀詞や挨拶は書くべき。

年賀状では忌み言葉に注意:前文

 前文では、上司へお世話になっていることや指導してもらったことへの感謝を述べるとともに、本年の指導のお願いする旨を伝えよう。

  ちなみに、忌み言葉を使うのは避けたいところ。忌み言葉とは、不吉なイメージの言葉で、新年最初の挨拶ではNGだ。

  特に、「去る」という言葉は忌み言葉に当てはまるため、「去年」という言葉は使うのを避けるべき。言い換えとして「昨年」「旧年」などの表現がある。

年賀状の前文で注意すべき点

  • 感謝など日頃の思いを表せるように心がける
  • 「忌み言葉」は避ける ex)「去る」、「死ぬ」、「病む」
 以上の点を踏まえると
・旧年中は大変お世話になりましてありがとうございました
・本年もご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます
 などの表現を用いて前文を書こう。

年賀状は「簡潔」にすることを意識:本文

 本文では、本年の抱負や仕事に対する意気込みを伝えよう。人によって書く内容が一番異なる部分である。そのため、本文に力を入れることで自分らしさを出すことができ、好印象を与えることができる。

 しかし、上司に対して伝えたいことは多いかもしれないが、あくまでも「年賀状」であることを忘れずに簡潔にまとめることを意識しよう。決して「手紙」ではないので、長文になることは避けよう。また、私生活のことはできる限り控え、仕事上で伝えたいことを書こう。

年賀状の本文で注意すべきこと

  • 「年賀状」ということを忘れずに簡潔にまとめる
  • 仕事上での意気込みを伝えることで、自分らしい年賀状へ近づく
 以上の点を踏まえると
・本年もご期待に添えるよう精進する所存です
・今年は昨年よりも一層の努力をして成果を上げられるよう励んでまいります
・入社○年目を迎え、さらなる飛躍を目指して努力していく所存です
 などの表現を用いて本文を書いてみよう。

年賀状にある「元旦」の本当の意味とは:締めの言葉

 締めの言葉では、相手の健康や活躍を願う言葉を入れよう。

 ここでは「ご自愛ください」という言葉がよく使われる。「自愛」には「自分の体を大事にする」という意味。そのため、「ご自愛ください」という表現は目上の人に対しても用いることができる。

  また、一緒に日付も記載しておこう。ここで注意すべきは「元旦」の記載である。元旦には、新年最初の朝という意味が込められているため「一月 元旦」「一月一日 元旦」重複表現である。そのため、「平成〜年 元旦」や「20××年 元旦」と表記する。

年賀状の締めの言葉で注意すべきこと

  • 「ご自愛」など相手を思いやる表現を使う
  • 「元旦」の使い方に注意
 以上の点を踏まえると
・寒い日が続きますのでご自愛ください 平成29年 元旦
・皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます 2017年 元旦
 などの表現を用いて締めの言葉を。

最低限知っておきたい年賀状の書き方マナー9

 ここまで4つの構成に基づいて年賀状を見てきたが、その他にも気をつけるべきことはある。細かいところまで気を使うことで、社会人として恥ずかしくない年賀状になっていく。

気をつけるべき年賀状マナー

  • 年賀状は縦書き
  • 年賀状は12月15日〜12月25日の間に出す
  • 年賀状は、1月7日まで。1月8日から立春の日の前日までは「寒中見舞い」
  • 一筆書くときは、筆ペンか万年筆
  • プライベートの写真の貼付は控える
  • 目上の人の住所は都道府県名から記載
  • 番地などの数字は漢数字
  • 必ず一筆加えるようにする
  • 年賀状には「、」や「。」などの句読点は入れない

年賀状での敬称のつけ方

 会社や団体名に「御中」をつけるのは周知の事実だが、組織の中の個人に対してはどのように敬称をつけるのが正しいのか。

敬称で気をつけるべき点

  • 「社長」、「部長」など役職は名前の前に書く
  • 人数が多い場合、「〜御一同様」と書く
 例えば、Cさん家といった家族単位で年賀状を送る際には、C家御一同様のようになる。「御一同様」という表現は、同じ部署や事務所など人数が多く、年賀状に名前が書ききれない場合などにも用いることができる。

正しい年賀状の文例・書き方例

出典:yubin-nenga.jp
 では、最後に総まとめとして例を紹介する。ぜひ、これを参考に心のこもったオリジナルの年賀状を作って欲しい。

年賀状の書き方例 1

 謹賀新年

 旧年中は大変お世話になりましてありがとうございました
 本年もご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます

 本年もご期待に添えるよう精進する所存です

 寒い日が続きますのでご自愛ください 
 平成29年 元旦

年賀状の書き方例 2

 恭賀新年

 昨年はいろいろとお世話になりありがとうございました

 お仕事をご一緒したことで多くを学ぶことができました
 今年は昨年よりも一層の努力をして成果を上げられるよう励んでまいります

 皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます 
 2017年 元旦

年賀状の書き方例 3

 謹賀新年

 昨年は大変お世話になりました
 日頃の親身なご指導に深く感謝申し上げます

 入社3年目を迎え、さらなる飛躍を目指して努力していく所存です

 本年も一層のご指導ご鞭撻をよろしくお願いいたします
 平成29年 元旦


 年賀状は、「新年の挨拶」が目的である。難しく考えることなく、正しいルールを守り、上司へ気持ちいい挨拶をしよう。正しいルールを今のうちに覚え、年末の悩みをなくそう。

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