1. “ATMだけ”じゃない? 5期連続で最高益更新を見込むセブン銀行のビジネススタイルを分析

“ATMだけ”じゃない? 5期連続で最高益更新を見込むセブン銀行のビジネススタイルを分析

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 2016年、5期連続で最高益更新を見込むセブン銀行。現在メガバンクを始め、既存の銀行が軒並み収益を減らす中で1人勝ち状態となっている。なぜこうもセブン銀行が好調なのか。今回はそんなセブン銀行のビジネススタイルに焦点を当てる。

セブン銀行が支持される理由

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生活に溶け込む身近さ

 強みはなんと言っても「身近にある」ということだろう。近くのセブンイレブンを始め、空港や駅、商業施設など日常的に利用する場所に数多く設置されている。

 セブン銀行によれば、ATMの設置台数は2016年12月7日の段階で23,164台。日本のATMの約10台に1台はセブン銀行のATMだ。

 セブン銀行のATMはメガバンクから地方銀行、ゆうちょ銀行、信用金庫、農漁協まで、およそ600にも及ぶ金融機関のキャッシュカードやクレジットカードを使うことができる。その他、海外発行のカードでも現金を引き出すことが可能。

 ATMは英語や中国語、フランス語はもちろんのこと、タイ語やインドネシア語など12カ国語に対応。2020年の東京オリンピックに向け、さらなる訪日外国人の利用の増加が見込まれている。

金融業界に革命を起こしたビジネススタイル

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 銀行では一般的に融資業務が中心となり行われる。しかしセブン銀行は収益の93%がATM手数料によって成り立っている。

 利益のおよそ9割がATMの手数料によるわけだが、セブン銀行は手数料の安さもウリとなっている。実際に、入金はいつでも無料、引き出しもAM7時~PM7時まで無料、それ以降は108円、土日祝日もこれといって特別な手数料はかからない。

 ではどこから手数料を取っているのか。セブン銀行では提携金融機関から手数料を貰い受けることで成り立っているという。銀行なのに融資業務でなく、ATM運営を主な業務とすることで人件費の削減にもつながる。このようなユニークな経営戦略を試みる企業は世界でもセブン銀行初だ。

セブンとLINEの最強タッグ:LINEで入金出金可能に

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出典:linecorp.com
  LINE Payとは、2014年12月からサービスが開始されたLINEを通じてユーザー間での送金や、提携サービス・店舗での決済を簡単・便利に行うことができるモバイル送金・決済サービス。
 
 LINE Payは、デビットカード‎や電子マネーのように、あらかじめ入金しておいた分だけしか、買い物や送金に使用できないため使い過ぎ防止の点で優れている。さらにLINEのユーザー間で送金のやり取りできる点も人気の要因だ。

 この度2016年11月4日にセブン銀行とLINE Payが提携することによって、スマホのLINE payアプリを使い入金・出金が可能になると発表した。サービスは2017年春頃を予定されている。利用手数料は詳細が決まり次第発表されるという。

【LINE PayアプリでATM取引が行える機能を利用した取引イメージ:入金の場合】
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出典:linecorp.com
 今後LINE Payによりカードレスで金銭のやり取りが可能となる。金銭の入出がよりスムーズなり経済の活性化が期待される。


 今回は現在、5期連続で最高収益を更新しようとしているセブン銀行について紹介した。銀行に行く手間が省け、尚かつ安心して金銭のやり取りができるようになれば、生活インフラとして今後さらに欠かせないものとなるだろう。コンビニ発の銀行が経済発展の一助となるはずだ。

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