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蒸留酒と醸造酒の違い説明できる? 忘年会シーズンに知っておくべき、二日酔いしにくいお酒を紹介!

Rikaco Miyazaki

2016/12/12(最終更新日:2016/12/12)


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 何かと理由をつけて飲みたがる日本人は、年末になると「忘れたがり」になってしまう。どんなに忘年会の予定が入ろうが、忘れてはいけないのが「仕事」。翌日の仕事のためにも、二日酔いは何としてでも避けたい……。

 今回は、「二日酔いになりにくい」といわれている“蒸留酒”について紹介したい。一体、日本酒やワインといった“醸造酒”とは何が違うのか? 二日酔いになりにくいお酒とは、どんなお酒なのか? 忘年会前にしっかりと予習しよう。

蒸留酒と醸造酒の違いは「製造方法」

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 醸造酒と蒸留酒は、名前の通り「お酒の製造方法」が異なる。

 醸造酒は米や麦、ブドウなどの原料を酵母として、アルコール発酵させて造るお酒のこと。蒸留酒は、醸造酒を1度蒸発させたものだ。醸造したお酒を蒸発させる「蒸留」という工程を経ると、アルコールが凝縮される。

 酵母が死滅しないように、アルコールの最大値が16%~20%に留まっている醸造酒と比べ、蒸留酒は何度も蒸留することによってアルコール度数を96%まで引き上げることができる。

蒸留酒と醸造酒の代表例

  • 【醸造酒】日本酒、紹興酒、ビール、ワイン。りんごを酵母としたお酒「シードル」も醸造酒
  • 【蒸留酒】ブランデー、焼酎、ウイスキー、泡盛。「4大スピリッツ」のジン、ウォッカ、ラム、テキーラ

「二日酔いしにくいお酒」のヒントは製造方法にあり?

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 そもそも、二日酔いとは体のなかで何が起こっている状態なのか。

 二日酔いは、アルコールを分解とともに発生する物質「アセトアルデヒド」が原因によって起る。アルコールに含まれる成分が複雑であればあるほど、分解もしづらくなる可能性があるのだ。ここに、蒸留酒が二日酔いしにくいお酒といわれる理由がある。

 蒸留酒は、醸造酒を蒸留器で加熱し、エタノールを蒸発させて凝縮させたお酒。不純物(エタノール以外のアルコールなど)が製造過程のなかで取り除かれ、「シンプルなお酒」になりやすいのだ。

 不純物が多く含まれるという醸造酒や、国から劇物として指定されているメタノールが含有されている可能性のあるウィスキーやブランデーは、体にとって「分解」するのが大変なお酒。つまり、純粋なエタノールのみのお酒は、体にとって「分解しやすいお酒」なので、比較的二日酔いになりにくいといわれているのだ。

二日酔いしてる場合じゃない読者へ贈るお酒

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by june29
 純粋なエタノールのみのお酒が、アルコール分解の面では体を労わることはわかった……が、その純粋なエタノールのみのお酒って何? と思った読者もいるだろう。忘年会で二日酔いになっていられない読者のために、二日酔いしにくいお酒を紹介しよう。

 国から劇物指定されている物質メタノールは、色の濃いお酒に含有されていることが多い。それに対して、純粋なエタノールのみのお酒は透明だ。

メタノールを含有していることが多いお酒

  • 赤ワイン、ブランデー、ウィスキー

二日酔いになりにくいエタノールだけのお酒

  • 焼酎、ウォッカ、ジン、ホワイトラム、泡盛
 しかし、1つ注意したいのは上記の透明な蒸留酒でも、価格の安いものは二日酔いになりやすいということだ。蒸留酒は、価格が高いものであれば製造の仕方が丁寧だ。丁寧に造られたお酒は、不純物がしっかりと取り除かれている。不純物の除去が十分ではない安価なものは、二日酔いになりやすいのだ。

二日酔いしにくい蒸留酒の飲み方

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 二日酔いしにくい蒸留酒「焼酎、ウォッカ、ジン、ホワイトラム、泡盛」。これらの蒸留酒には、それぞれに美味しい飲み方がある。忘年会の居酒屋で、二日酔いしにくいお酒を美味しく飲む方法を紹介したい。

焼酎

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出典: Amazon.co.jp
 12月終盤の忘年会シーズン。冷え切った体を温めたり、お酒を飲みすぎないようにしたりするためにも、オススメしたいのが「お湯割り」だ。口もとに持っていくと、アルコールの香りが鼻腔をくすぐるお湯割り。アルコールの香りが立ち、ぐびぐびと飲むような割り方ではないので、ゆっくりとしたペースでお酒を飲める。

 「朝からやらなきゃいけない仕事があるから、あんまり飲みたくないなあ……」という日には、お手洗いの際に「白湯」を頼む手もある。白湯を焼酎のお湯割り用のグラスで飲めば、お酒を飲んでいる気分を味わえるだけでなく、周りからも飲んでいると思われるという利点がある。連日、忘年会の予定がある読者はぜひ試してみてほしい。

ウォッカ、ジン、ホワイトラム

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 二日酔いしにくいお酒といえども、なかなか忘年会で行くようなお店では飲まない蒸留酒であるウォッカ、ジン、ホワイトラム。今回は、2次会でこじゃれたお店やBARなどに行く場合を想定したおすすめの飲み方を紹介したい。

 アルコール度数が高いというイメージが強いウォッカだが、実はクセが少ないお酒。スクリュードライバーや、モスコミュールといったカクテルはウォッカで割られたものだ。ウォッカを使ったカクテルのなかでも、最もシンプルでオススメなものが「ウォッカトニック」だ。ジントニックよりも、爽やかな味わいになっている。

 ジンのオススメしたい飲み方は「ジン・スリング」。ジンを水(もしくは炭酸水)で割ったものの中に、砂糖を加えただけのカクテルだ。風味の強いジンを、マイルドな口当たりで飲むことができる。筆者が飲んだジン・スリングにはレモンが入っていたので、店ごとの個性を楽しめるカクテルだ。

 ホワイトラムを使ったオススメのカクテルは「XYZ」。ホワイトラムに、ホワイトキュラソーとレモン果汁を加えたショートカクテル。すっきりとした飲みやすいカクテルなので、ぜひ〆の1杯に飲んでみてほしい。

泡盛

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 忘年会に、あえて沖縄料理のお店をチョイスしている読者もいるかもしれない。もし、沖縄料理のお店に行く機会があれば飲んでほしいのが「泡盛の水割り」だ。酒飲みの人であればストレートがオススメだが、肝臓に負担のかかるシーズンには定番の水割りを推したい。

 水割りには、沖縄のお酒ならではの楽しみ方もある。まろやかな味のする泡盛の水割りに、シークヮーサーやレモンの果汁を加える飲み方だ。乾杯はオリオンビールで始まり、2杯目以降は泡盛の水割りに切り替えて、たまにシークヮーサーの果汁などで味を変えていこう。


 以上、蒸留酒と醸造酒の違いと二日酔いしにくいお酒について紹介した。今年の12月は、23日からクリスマスにかけて3連休。何かと飲む機会が多い年末になりそうだ。

 二日酔いしにくいお酒だからといって、ちゃんぽんや飲みすぎは禁物。ぜひ、今回紹介した二日酔いしにくい蒸留酒を飲んで、翌日に支障をきたさない年の忘れ方をしてほしい。

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