1. 電車・バスを使った経路検索に対応:iOS 10.1で「マップ」はどのように生まれ変わったのか

電車・バスを使った経路検索に対応:iOS 10.1で「マップ」はどのように生まれ変わったのか

 「iOS 10.1」が正式にリリースされ、ようやくiOS標準の「マップ」アプリでも、電車やバスなどの交通機関を利用した経路検索が行えるようになった。

 アップルが開発したマップアプリは、地図がやや不正確で機能性も他の地図アプリに見劣りすることから、何かと評判が悪かったが、細かな改善を重ね、今回の大幅アップデートに至った。使い勝手はどのように改善されたのか、電車・バスの経路検索は実用的か。気になるポイントを検証してみよう。

「交通機関」を利用した経路検索をおさらい

 経路を検索するには、まず目的地を検索し、そのあとに「経路」をタップする。画面下部のタブを「交通機関」に切り替えると、電車やバスを利用したルートが複数表示される。あとは、提示されたルートの候補から任意のものを選択する。

 ルートには、「乗換回数が最小」「一番早い経路」「料金が最も安い」「歩く距離が最短」などが表示されており、選択する際の参考になる。運賃のほか、利用する路線の記号(東急東横線=TY、目黒線=MG、銀座線=Gなどの路線記号)などを確認して比較することもできる。
 任意のルートをタップすると、目的地までの詳細なルートが表示される。現在地から駅までの徒歩区間の右側にある「詳細」をタップすると、駅までのルートの詳細とおおまかな距離が表示される。

 また、電車で移動する区間に表示された「●駅」をタップすると、その区間内の駅名と、各駅までの所要時間を確認できる。
 目的地によっては出口も案内してくれる。上の写真では「新宿御苑」までのルートを調べているが、「新宿三丁目」で下車後、伊勢丹正面改札に向かい、出口「C5」に移動するよう案内された。地下鉄を利用する場合、「どこから地上にあがるか」は重要。この表示があれば、出口を探す手間がかからないがうれしい。

 また、遅延などが発生している場合は、画面上部に通知が表示される。右端の「表示」をタップすると、遅延の詳細を確認できる。

出発・到着時刻を指定する

 デフォルトでは「すぐに出発」する前提でルートが検索されるが、出発・到着時刻を指定することは、もちろん可能。「すぐに出発」をタップすると、「日付と時刻」が表示され、「出発時刻」か「到着時刻」のいずれかを選択できる。

詳細な条件を追加する

 「バスは使いたくない」「指定席で行きたい」といった細かい条件を追加したい場合は、ルート候補の下部にある「交通機関オプション」をタップ。ここでは「交通手段」と「追加料金オプション」を指定できる。経路検索に含めたくない交通手段がある場合などは、この画面で条件を追加しよう。

他のアプリに切り替える

 適切なルートが見つからない場合は、他のアプリに切り替える機能が便利。ルートの詳細画面で、最下部にある「共有」をタップするとメニューが表示されるので、そこで「経路App」をタップしてみよう。
 使用しているiPhoneにインストールされている地図・乗換案内アプリの一覧が表示されるので、任意のアプリの「経路」をタップすると、そのアプリが自動的に起動し、検索条件を引き継げる。

Suicaの残高が少ないと知らせてくれる

 iOS標準のマップは、iPhone 7/7 Plusで利用できる「Suica」と連動する機能も備えている。交通機関を利用したルートを検索した際に、Suicaの残高が少ないと、画面上部に残高不足の通知が表示される。

 「Walletを開く」をタップすると、「Wallet」アプリが起動し、チャージできる仕組みになっている。このあたりの連動性の高さは、iOS標準の地図アプリだからこそ実現できることだろう。

機能は大幅に改善されたが…

 交通機関を使った経路検索に対応したことで、機能的な弱点は大幅に解消されたといえるが、他のアプリでは当然検索できる駅へのルート検索ができなかったり、まれに的外れと思われるルートが表示されたりするなど、実用面での不安はまだ残る。

 とはいえ、都内の移動ではさほど困ることはなかった。どうしても使い慣れた「Googleマップ」や「Yahoo!乗換案内」などの定番アプリに気持ちが傾いてしまうのだが、Suicaとの連動機能など、iOS標準アプリだからこその魅力もある。

 地図アプリとしての基本機能に磨きをかけ、こうした強みをさらに生かせれば、定番アプリからの”乗り換え”も現実味を帯びてくるだろう。

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