1. ハロウィンに続く黒船イベントがやって来る! 日本に本格上陸する“ブラックフライデー”を徹底予習

ハロウィンに続く黒船イベントがやって来る! 日本に本格上陸する“ブラックフライデー”を徹底予習

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 2016年も大盛況に終わったハロウィン。東京ディズニーランドでは1997年からハロウィンイベントが開催されていたが、仮装した大勢の人が集まるようになったのは、ここ数年のことだ。輸入イベントであるハロウィンが定着した今、実は新しいイベント「ブラックフライデー」が2016年に上陸する。新たな黒船であるブラックフライデーとはどんなイベントなのか? イベント開催前に徹底予習したい。

ブラックフライデーとは

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 名前だけ聞くと、株式市場最悪の暴落“ブラックマンデー”を連想してしまい、マイナスなイメージを抱いてしまうかもしれない。しかし、ブラックフライデーは消費者にとっても、企業にとっても“プラス”なイベントである。

 ブラックフライデーとは、感謝祭(11月の第4木曜日)翌日の金曜日に行うクリスマスセールのこと。この日、スーパーやショッピングモールの全ての商品が破格の値段で販売される。1年に1度のセールイベントに消費者が殺到し、小売店の売上が大幅に伸びて黒字になることがイベントの「ブラック」の由来となっている。

 アメリカのブラックフライデーでは、ほとんどの商品が半額~半額以上も割引される。洋服からアウトドア用品、玩具、ジュエリー、大型家電、ブランド品、スマートフォンなど、様々なジャンルから膨大な量の宣伝チラシが出されるので、消費者はそこから自分の目当ての激安商品を見つけるのだ。

 ゲーム専門店で「PlayStation 3」のソフトが半額、家電量販店では冷蔵庫が4割引き、300ドルの29インチ液晶テレビが100ドル以下……商品のジャンルを問わずにセール価格で売り出されるのだ。

 “1年で1番安くなるイベント”といわれるだけあって、イベント時の混雑具合は凄まじい。ほぼ毎年、怪我人が出たというニュースが報じられるほど、商品の取り合いや整列時の客同士のトラブルが生じる。

近年のアメリカのブラックフライデー事情

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 クリスマス商戦のスタートダッシュともいえるブラックフライデー。1年間で最も買い物客が多いイベントとして認知されているものの、最近では買い物客数第1位ではなくなってしまった。要因として考えられるのは、オンラインで買い物をする人が増加したことと、買い物をする日が11月全体に分散してしまったことだ。

 毎年、怪我人が出るほど盛況なイベント。ブラックフライデーが催される国に住んでいても、人混みを億劫がる人もいるだろう。家で気軽にセールを楽しむことができるオンラインに買い物客が流れてしまうのも納得だ。

 オンラインでの大々的なセールは「サイバーマンデー」と呼ばれていた。サイバーマンデーは、ブラックフライデーの翌々日となる11月4週目の翌週、月曜日に行われるネットバーゲン。Amazonやネットオークション会社ebay、BUYMA、大手ショッピングセンターや家電専門店のECサイトでセールが行われる。送料無料になったり、商品が半額になったりと、ブラックフライデーに劣らない程に魅力的なイベントだ。

 小売店売上高は減少し始めているブラックマンデー。ECに依存するか、セール価格を大きく変更するか……小売店は、岐路に立たされているのかもしれない。

世界に広がるブラックフライデーは成功しているのか?

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 アメリカでのブラックフライデー事情について紹介したが、世界にもブラックフライデーのようなイベントは存在する。近隣国である中国、韓国、その他にもヨーロッパにまで波及している。

 代表的なのはAmazonのオンライン上でのブラックフライデーセールだ。カナダやイギリス、ドイツ、中国……など世界主要国に手を拡げている。実は日本でも、2012年からAmazonがセールを実施している。クリスマスイベントが馴染んでいる国ほど、玩具やプレゼントといった類の商品が売れるのではないかと筆者は予想する。

 イギリスでは上記の写真のように、繁華街の通り一面にブラックフライデーの広告が出るほどに浸透している。イギリスでのブラックフライデーの始まりは、2010年前後。イギリスの小売店がアメリカのブラックフライデーに目を付け、何店舗かがイベントを導入。それを知ったAmazonが2010年からサイトでブラックフライデーをスタート。その他の小売店などがブラックフライデーを開始したのは2012年からだったので、イベントが浸透するまでに5年もかからなかったということになる。

 イギリスではイベントが浸透している一方で、批判が相次ぐなどして失敗に終わった国もある。

 韓国では2015年10月に、政府主導の国内消費刺激策として「韓国版ブラックフライデー」を実施。参加店の売上高は前年同期比2割増と、一時的な刺激にはなった。

 しかし、政府が割引に関する広告表示規制を緩和したことが災いし、怪しげな価格設定が横行。商品に見合う価格よりも割高な定価設定をし、割引率を大きく見せる「不当表示広告」ではないか? と疑問視する声が相次いだのだ。ブラックフライデーと相性が良い国と、そうでない国があることがうかがえる。

日本に上陸するブラックフライデー

 読者も気になっていたであろう日本版ブラックフライデーについて、現在公表されている情報から紹介したい。果たして新たなイベントは、ハロウィン同様に定着するのだろうか。

2016年11月末は、イオンに大注目!

by junicorn
 今年10月、流通大手のイオンが「ブラックフライデー」の実施を発表した。11月25日~27日の3日間、イオングループの約2万500店舗でセールを行う。イベントによって、クリスマスギフトに最適な家電製品やゲーム、ファッション関連製品の購入を促すことが狙いだ。セール詳細は11月中旬頃に発表される。タイムセールや様々なイベントで消費者を呼び込むようだ。生活圏にイオンモールがある読者は、ぜひチェックしてみてほしい。

 ちなみに、イオンではEC対策も行っている。「サイバーウィーク」も11月25日~30日まで実施。もはやマンデーでもないが、忙しくて店舗に直接足を運ぶことができない消費者も囲い込むことが狙いだ。店舗に行ってタイムセールを狙うもよし、ネットで優雅に買い物を済ませるもよし、といったイオンの思惑が感じ取れる。

イオンに先行していた! GAP、トイザらスのブラックフライデー

 ニュースで大きく取り上げられてはいなかったものの、実はイオンよりも前からブラックフライデーを実施していた企業がある。2014年からは玩具、ベビー用品の国内最大級の総合専門店であるトイザらスが、2015年にはアメリカ最大の衣料品小売店であるGAPがブラックフライデーをスタートした。それでは、2つの企業のイベント内容を見ていきたい。

 トイザらスでは、子どもへのクリスマスプレゼント需要を狙ったセールを3日間に渡って展開。昨年のセールでは最大86%OFFなど、値引き率も生半可なものではない。値引き率が低くても40%~なので、ゲームソフトやゲーム機器を目当てにやって来る大人もいるそうだ。今年は、11月27日~29日の3日間で実施。子どもへのプレゼントを安く手に入れるための手段として考えてみてはいかがだろうか。

 昨年が初めての実施だったGAP。2015年は、原宿店と名古屋栄店が深夜0時から2時まで営業し、「先着100名様にお好きなデニムを100円で販売」という衝撃的なセールを行った。夜中にショッピングできる新鮮さと破格のデニムが話題を呼び、オープン前に150人の行列ができる盛況ぶり。今年は11月27日~11月30日の4日間で実施。LINE友だち&GAPメンバーシップ会員であれば店内定価アイテムが50%となる。

 その他にも、BUYMAやAmazonもオンライン上でブラックフライデーを開催する。欲しいものがお得に買えるかもしれないチャンスだ。ぜひ、情報には目を光らせてほしい。

日本で始まる「プレミアムフライデー」

by Jean-Pierre ARIBAU
 毎月末の金曜日限定で行うセール「プレミアムフライデー」が、2017年2月からスタート。企業は従業員に定時前の退社を促し、買い物や外食、趣味の時間に充てることを推奨する。政府は消費拡大を見込んで、今回の施策に踏み切ったようだ。

 イベントを立案したのは経団連で、「日本版ブラックフライデー」を行うことが検討されていた。大々的な消費イベントにしなかったのには、セール後に売上が落ち込むのでは……という懸念があったからだ。

 消費者には、月末に“プチ贅沢”を味わってもらうことが狙いのセール。そのため、全国的に給料日の人が多い「25日」の直後にあたる月末の金曜日に「プレミアムフライデー」を設定している。高額商品に手を伸ばしてもらい、なんとかデフレ脱却をしたい……という政府の思惑がイベントの背景にある。


 以上、日本にやって来る「ブラックフライデー」という新たなイベントについて紹介した。ハロウィンと同じように、じわじわと開催をする場所が増えてきている同イベント。クリスマス・年末年始商戦と並んで、消費者の財布の紐を緩めることができるのかが楽しみだ。

 2か月ぶりに景気ウォッチャー調査が上方修正されるなど、景気の先行きが明るくなっている。しかし、アメリカ大統領選挙で共和党のドナルド・トランプ氏が当選するなど、依然として経済の動きは安定しない。新たなセールイベント「ブラックフライデー」「プレミアムフライデー」が日本に吉をもたらすかどうか、今後の動向に目を向けていきたい。

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