1. 料理動画メディアの再生回数は200億回超え! いま知るべき「分散型メディア」のカラクリ

料理動画メディアの再生回数は200億回超え! いま知るべき「分散型メディア」のカラクリ

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 最近、FacebookやTwitterなどのSNS上で料理を作る工程を動画で紹介する投稿を目にすることがあるだろう。いまや多数の国内メディアも立ち上がっており、スマホ時代の新しいメディアとして注目されている。そんな「分散型メディア」の現状はどうなっているのか紹介しよう。

分散型動画メディアとは?

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出典:yuki-xoxo.blogspot.com
 料理動画メディアは「分散型メディア」のひとつだ。これまでのウェブメディアは自社のサイトを持ち、そこにすべてのコンテンツを集約させていた。ユーザーがコンテンツに出会うには、検索したり、SNSで見つけた記事のリンクからウェブサイトに飛ぶ必要があった。

 それに対し、分散型メディアはサイトを持たず、SNS上などに直接コンテンツを配信するのが特徴だ。ユーザーはリンク先のウェブサイトに飛ぶことなく、SNS上だけで記事や動画を見られる。

1日に200億ビューを超える「Tasty」

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 「BuzzFeed」が運営するフードソーシャル・コミュニティ「Tasty(テイスティ)」は世界各国でレシピ動画を配信する分散型メディアのひとつ。各国の動画の累計ビュー数は1日に200億を超え、2016年8月には日本版の「Tasty Japan」が公開された。

スマホで見られることを意識した動画作り

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 Tasty Japanでは、伝統的な日本の調味料や調理法、キッチン用品を採用した料理のレシピ動画を配信している。“海苔とチーズの卵焼き”の動画は、全プラットフォームとTastyの全エディションで3,000万回以上再生されるほどの人気を誇る。

 Facebookの動画の条件である“正方形フォーマット”を意識したコンテンツとして誕生したTastyの料理動画は、カメラのアングルや動画の早回しのスピードなども、スマホで視聴するユーザーを意識した作りとなっている。

 最近ではInstagramからの閲覧数の伸びが大きく、現在のフォロワー数は77.1万人(2016年10月26日現在)。Facebookでの「いいね!」の数も129万件で、Twitter、Pintarest、「Buzzfeed Japan」からのアクセスが可能だ。今秋からはネイティブ広告の展開も本格的に展開する。

ネイティブ動画広告に注力する「C CHANNEL」

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 LINEの元CEO・森川亮氏が立ち上げた動画メディア「C CHANEL(シーチャンネル)」。料理だけでく、ファッションやメイクなど女性向けのハウツー動画を配信している。月間の動画再生2億5,000万回以上、ユーザーの女性比が89%というメディアだ。

ネイティブ動画広告関連の各社と提携

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 C CHANNELの収益の柱は、アプリ内に掲載している企業の動画バナー広告と、作り込んだネイティブ広告だ。特にネイティブ広告は企業から依頼されて制作しているものもあり、重要な収益となっているという。

 2016年10月21日には、モバイルマーケティングプラットフォーム「AppLovin」との連携を発表し、C CHANNELのユーザーに対してAppLovinのネイティブ動画広告の配信を開始することが発表された。

 また、10月11日には、サイバーエージェントのスマートフォン特化型動画アドネットワーク「LODEO」との連携も発表。これにより、C CHANNEL内の動画コンテンツ閲覧後にタテ型動画広告が自動再生されるようになる。

分散型動画メディアのマネタイズにネイティブ広告が必須

 これまでは自社サイトに広告を掲載し、そこに人を集めることがウェブメディアのビジネスの基本だったが、分散型メディアは自社サイトを持たない。そんなときに最も有力な方法が、ネイティブ広告を配信することだ。

「DELISH KITCHEN」ではネイティブ広告も好調

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 料理動画メディアの「DELISH KITCHEN」など複数の分散型動画メディアを運営するエブリーは、アスクル、江崎グリコ、エスビー食品、オイシックス、コーセー、サッポロビール、小学館、ブルボン、ミクシィ、明治、リクルートライフスタイル、ローソンフレッシュなど大手のクライアントがついている。ネイティブ広告も自前のコンテンツも大差なく、広告であってもコンテンツとして面白ければユーザーに受け入れられているそうだ。

 同社は2016年6月に6億6,000万円の資金調達を実施し、動画コンテンツの制作体制を強化する。現在、FacebookやInstagramなどでのファン数は170万人以上、月間動画再生数は4,000万回以上と、今後もユーザー数を伸ばすとみられている、

 SNS上で動画を見て、情報ををシェアする――いまの時代に即した料理動画メディアは、2016年以降もますます競争が激化すること必至。今後は他のメディアとの差別化が生き残りの条件かもしれない。

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