1. 現代社会が抱える深刻な“恐怖症”:誰もが予備軍? SNS病「FOMO」と「MOMO」とは

現代社会が抱える深刻な“恐怖症”:誰もが予備軍? SNS病「FOMO」と「MOMO」とは

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 高所恐怖症や閉所恐怖症という言葉は一度は耳にしたことがあるだろう。高い場所や狭い空間に苦手意識を持つ症状で、日本では、女性で約13%、男性で約4%の割合で発症されると言われている。

 では、読者の皆さんは「FOMO」「MOMO」という言葉を耳にしたことがあるだろうか。今回は現代特有の恐怖症「FOMO」と「MOMO」そして実在する様々な恐怖症について紹介したいと思う。

SNS依存症から恐怖症へ:現代社会が抱える病

 世界中の人が利用するFacebookやInstagram。自分の知人だけでなく著名人のプライベートも覗き見ることができ、ついつい見入って夜更かしをしてしまう人も多いのではないだろうか。スマートフォンを触れば無意識にSNSを開いていたり、SNSを見たくてうずうずしてしまう人は要注意だ。

Fear Of Missing Out:見逃してしまう・取り残されることへの恐怖

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 “Fear OF Missing Out”とは、“見逃してしまうことや取り残されることへの恐怖”を意味する。2011年に「New York Times」がこの現象を取り上げた際に「FOMO」と略したことからその名が一般的になったと言われる。

 具体的には、「自分が知らないだけで、仲間は飲み会をしているのではないだろうか」「自分が知らない間に、重大な出来事が起きて話題についていけなくなってしまうのではないだろうか」などの恐怖感からSNSをチェックしていないと不安な気持ちになる現象が挙げられる。

 そこから、内輪のイベントだけでなく、様々な情報から取り残されることを恐れ、SNSをこまめにチェックし、依存してしまう症状を俗に「FOMO」と呼んでいる。

 これは、FacebookやInstagramなどから他人のプライベートが気軽に覗けてしまう環境が「FOMO」を助長させてしまっていると言えるだろう。

Mystery of Missing Out:取り残される謎

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 “Mystery of Missing Out”とは、“取り残されることへ対する疑問”を意味し、略して「MOMO」と呼ばれる。

 この「MOMO」は上述した「FOMO」の発展形とされており、具体的には「なぜあの人はSNSに写真を挙げないのだろうか」「SNSに情報を発信しないで自分に隠しごとをしているのではないか」など、他人がSNSに情報を載せないことに対して様々な憶測、妄想を広げてしまうことを「MOMO」と呼んでいる。

 また、「MOMO」はSNSで起きた些細な心配事が積み重なり、「自分は嫌われてしまったのではないか」などの被害妄想に発展してしまうケースも指す。

SNS恐怖症になりやすい現代環境

 「FOMO」と「MOMO」の現象は米国ではすでに問題視されている。日本でも、スマートフォン普及や、SNSの浸透などから、手軽に情報を入手できる環境が整っており、世代を問わずこれらの症状に悩まされている人も多いと思われる。

 中高生など流行に敏感だったり、仲間意識が強い年代では特に情報から取り残されることは死活問題にもなりかねない。また、営業や接待などをこなすビジネスマンにとっても、様々な情報から取り残されることに対する恐怖を覚える人も少なくないだろう。

 米国のMylife.comの「ソーシャルメディアにおけるユーザー行動調査」によると、米国のSNSユーザーのうち56%がタイムラインに流れるニュースや近況を見逃すことへの恐れ、つまり「FOMO」を実感しているという。

 これらの症状をすぐに治すのは難しい。ましてSNSが身近になった現代では仕事で使わざるを得ない人も居るだろう。「FOMO」や「MOMO」の症状に悩んでいる人がいれば、SNSの通知をオフにしたり、家族や友人といるときはSNSを閲覧しないようにするなど心がけ、徐々にSNSと距離を置くように心がけてみてはいかがだろうか。

SNS恐怖症だけでない:あまり知られていない恐怖症

ボタン恐怖症

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 ボタン恐怖症は、洋服やバッグなどに使われているボタンを見ると吐き気に見舞われたり、パニックになる症状が起こる。

 幼いころにボタンを飲み込んでしまったり、喧嘩をしてボタンを引きちぎられたなどのトラウマが原因と言われており、現在は投薬や心理療法などの治療が可能とされている。

集合体恐怖症

 集合恐怖症は、たくさんの物体が密集している状態を見ると嫌悪感や息苦しさ、吐き気を催す症状である。

 最近になって知られてきている恐怖症のため、研究している機関も少なく、明確な原因が判明していないのが現状。しかしながら世界的に患っている人が多いのも事実である。

鳩恐怖症

 鳩恐怖症は、鳩が近くにいるだけで道を変えて遠回りしてしまったり、身震いしたり、不安な感情がわいてくる症状が挙げられる。また人によっては、鳩を見るだけで蕁麻疹ができる人もいる。
 
 街中や公園など我々の身近に存在する生物なだけに遭遇率は高めであるが、具体的な治療法は認知療法が取られている。

脇見恐怖症

 脇見恐怖症とは、人や物に対して、過剰に意識して目線を向けずにはいられなくなり、その視線によって他人に不快感を与えてしまうのではないかと不安になる症状が挙げられる。

 現在はカウンセリングなどで症状を緩和することが可能とされている。


 実在する恐怖症をいくつか挙げてきたが、世の中には他にも数多くの恐怖症が存在する。一般的に認知されていないものも含めるとその数は1,000を超えると言われている。そして、恐怖症の原因の多くが他人やモノを過剰に意識してしまうことだと言われている。「もしかしたら自分だけ」と悩むのではなく、勇気を出して改善に向けた取り組みに踏み出すのも大切なのかもしれない。

 また、恐怖症ではない人も、各々苦手意識や恐怖を感じる対象は異なるのが現実であり、自分は何とも思わないモノに対して不安や恐怖の感情を抱く人が存在することも知っておいてもらいたい。そして、理解していただければ幸いだ。

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