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「ユーザー目線が足りないよね」 ホリエモンが医療業界の根本的な問題点をぶった切る!

野口直希

2016/10/21(最終更新日:2016/10/21)


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 ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「コストダウンはこだわるな!?」〜vol.750〜』では、ホリエモンが医療業界がずっと抱える問題点を話した。

 今回取り上げたのは、「37歳女性医師ですが、自身の産後に孤独と疲労で辛い思いをしたことから、ママの休養とリフレッシュを第一の目的とした施設を作りたいです。昼はベビー託児で産後ヨガ・エステ・仮眠、夜は原則母子同室で辛ければ数時間のベビー預かりもOKにしたいです。

 現状の産後ケア施設は1泊3万円からと安い出費ではありません。また、収益性が低いことから自治体の補助を受けるなど、助産院が分娩の合間に産褥入院としている施設が大半です。高額化の理由は、主に助産師の24時間常駐や医療スタッフの人件費です。コストダウンの方法として助産師常駐にこだわらない、エステなどの付加価値で宿泊+αなどがあると思いますが、医師が開設者であるという付加価値も活かしたコストダウンや集客のアイデアはないでしょうか?」という質問

既存の医療業界では手の届かない部分をサポート

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 ホリエモンは、「コストダウンにこだわると安かろう悪かろうになりがちだね。1つは都心でなく郊外や田舎に立地することで賃貸料を安くしたり、アウトソーシングを活用、空き家の活用、セルフサービスの促進、シェアハウス的な運用であれば安くなるのでは?」と回答。

 今回は自身が辛い思いをした経験から、産後ケア施設をやりたいと考える現役医師からの質問。質問では、人件費などの問題からどうしてもかさんでしまうコストをどうすればいいか尋ねたが、ホリエモンは安易なコストダウンはサービスのクオリティ低下につながるのでやめるべきだとアドバイスした。
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 今回の質問者と同様に、現状の医療に問題を感じて独自のサービスを始めたのが、今回のゲストで小児科医として働きながら「小児科オンライン」を運営する株式会社Kids Public代表の橋本直也氏。ホリエモンは、「こうした人たちには医師会への反発があるの?」と質問した。

 これに対して橋本氏は、基本的に医師会を尊敬した上で、それだけだと手の届かない部分をサポートする感覚でやっているのだと返答。ホリエモンがこうした質問をしたのは、そもそも医療業界全般の仕事人としての姿勢に違和感を持っているからだという。

ホリエモン「医療業界にはサービスを受ける側の目線がないよね」

 「医師ってかなり頑張っているとは思うけど、サービスを受ける側の目線がなく、ユーザーが必要としている部分にリーチできていないんじゃないかな」とホリエモン。やることも多く激務でそれをカバーしているのは分かるが、それがユーザー目線の行動になっているかは疑問だというのだ。
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 例えば、東アジアでは特に悪性の割合が多く、ガンになりやすいといわれるピロリ菌の公的な検診が(内視鏡と比べて精度が低い)バリウムだった。こうした事態を鑑みて、ホリエモンはクラウドファンディングでのピロリ菌検査支援を実施していた。このように、医療業界がしばしば消費者の問題に真摯に向き合えていない部分が多々あるように感じでいるのだという。

 もちろん、医師としてはやりたいとは思っていたかもしれないが、実際にはそれが実現されることはなかったということ。昔から、子供が一番熱を出しやすい夜に(緊急外来は一応あるものの)限って小児科医が開いていないのも、まさにこれと同じ。公的な医療業界が対応しなかったから、結果として橋本氏が運営する小児科オンラインがそこをカバーすることになったということもできる。
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 このように、おかしな現状をなかなか変えることができない医療業界にホリエモンはとにかく不満を抱いている。「今回の質問も同じで、とにかくやればいいんだよ」とユーザーのニーズを第一にとにかくやってみることを推奨。

 とはいえ、回答でも話したように、かさみそうなコスト削るという対応策はクオリティの著しい低下につながるため危険。「例えば、湯治場で素泊まりが安いところで設けてみるとかはどうかな?」と工夫してみるよう勧めた。

 現状の医療制度では、対応しきれない悩みを持った人はたくさんいるが、それはひょっとしたら誰かがちょっと工夫をこらすだけでかなり緩和されるのかもしれない。ホリエモンは医療制度の限界に不満を感じながらも、それを変えようとしている人々にも大きな期待を寄せているのだ。

 ホリエモンが医療業界の問題点を語った『堀江貴文のQ&A「コストダウンはこだわるな!?」〜vol.750〜』。動画が見たい方はコチラからどうぞ!

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