1. LINEが自撮りカメラアプリ「SNOW」に46億円を出資:大手企業が触手を伸ばす話題のアプリとは

LINEが自撮りカメラアプリ「SNOW」に46億円を出資:大手企業が触手を伸ばす話題のアプリとは

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 2016年9月29日、LINEが自撮りカメラアプリ「SNOW(スノー)」を運営する韓国のSnow Corporationに約500億ウォン(日本円で約46億円)出資することを発表した。これ以外にも、インターネットサービスを提供する大手企業が人気アプリに出資したり、買収する例は多数見られる。

 ここ数年の主要なIT企業の出資・買収の動きを知っておくだけで、世界で話題のアプリが見えてくるはず。そこで、本記事ではこの5年以内に起きた状況をもとに、必ず押さえておくべきアプリを紹介しよう。

LINEは韓国・中国のマーケットを意識

 今回のLINEによるSnow Corporationへの出資は、日本をはじめ韓国でも人気の高いアプリに出資することで、将来的に韓国・中国におけるLINE社のビジネス拡大や、新たなLINEユーザーへの訴求が目的だと思われている。

自撮りカメラアプリ「SNOW」とは?

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 「SNOW」は、顔認識スタンプ機能やGIFを使ったチャット機能を搭載したセルフィーアプリだ。700種類以上のスタンプや30種類以上のスタンプを使い、撮影した写真や動画を加工できる。それらの写真や動画はSNOWで友達になっているユーザーと共有可能。韓国でのサービス開始以降ユーザー数を拡大し、2015年11月からは日本、2016年2月からは中国でもサービスを開始している。

 ここ半年ほど日本においても急速にユーザー数が増えており、App Store/Google Play における無料アプリランキングの写真カテゴリーのランキングで長く1位を獲得している。何故ここまで人気を集めるのかというと、最大の理由は“かわいく盛れる”から。女性芸能人はもちろん、10代~20代前半の間で絶大な支持を受けている。

各社が意識するのは自然消滅系アプリ「Snapchat」

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出典:itunes.apple.com
 SNOWが意識するのは、「Snapchat(スナップチャット)」だ。Snapchatは、2011年にアメリカのエヴァン・スピーゲル氏とボビー・マーフィー氏によって共同開発されたチャットアプリ。

 写真や動画をスタンプやフィルターで加工でき、Snapchat上の友人と共有できるのが特徴だ。さらに、1~10秒の間で閲覧時間を設定でき、閲覧時間の終了後は写真や動画が見られなくなるのが、アメリカのティーンの間で大ウケした。現在は保存機能も搭載し、方向性はやや変わりつつある。

2017年3月には株式上場の噂も

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by Robert Scoble
 2013年にはFacebookのCEOであるマーク・ザッカバーグ氏が30億ドルでの買収提案をしたが、スピーゲル氏は断ったという。

 そんなSnapchatの運営会社のSnapは、早くて2017年3月の上場を目指していると、ウォールストリート・ジャーナルが報じている。上場時の時価総額は250億ドル(約2兆5,000億円)と見込まれており、単なるブームでは終わらない様相を見せている。

スタートアップの買収が巧みなFacebook

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 Snapcahtを買収できなかったFacebookは、2016年3月にベラルーシのスタートアップ企業「Masquerade」を買収した(買収額は非公表)。

 同社は、動画フィルターアプリ「MSQRD(マスカレード)」を開発しているベンチャーで、アプリのリリースからわずか4カ月で買収されたことでも話題になった。現状ではFacebookの機能に組み込まれていないものの、Facebookメッセンジャーに統合されるのではないかと見られている。

2012年に人気急上昇中の「Instagram」を買収

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 Facebookは2012年に「Instagram(インスタグラム)」を破格の10億ドル(約810億円)で買収したことが記憶に新しい。当時のInstagramは5,000万人の登録利用者がおり、新興SNSとして頭角を現し始めたタイミングだった。

 2013年10月にアプリの提供を開始したInstagramは、当時写真は13名。売上高もほぼゼロの状態だったが、サービス開始から約1年半で3,000万人超という利用者数の伸びを誇り、これはFacebookを上回っていた。Facebookのサービス拡充はもちろん、上場前にライバル候補を飲み込んでおき、競争が激化するリスクの芽を摘み取ったという見方もある。

最近では「Spotify」買収説も浮上

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 Facebookは、2016年8月、音楽共有サービス「SoundCloud(サウンドクラウド)」の音源を使って19秒の動画が作れる「Eyegroove(アイグルーブ)」を買収した。金額は350万ドル(約3億5,000万円)。2014年にリリースされたアプリで、自分でミュージックビデオを作成して共有するサービスだ。日本では展開されないまま、Facebookの買収に伴いサービスは終了となった。

 音楽機能との連携に力を注ぐFacebookは、音楽ストリーミングサービス「Spotify(スポティファイ)」の買収説が最近浮上している。Spotifyは日本でもサービス開始を発表したばかりで、全世界の有料会員が4,000万人を超え、無料と合わせ1億人の会員を擁するとアナウンスしている。

 ほかにも、2016年5月にワーナーミュージックと提携し、「Slideshows」という新機能のテストを開始。写真や動画をシェアする新しい方法で、テストではサウンドトラック機能としてワーナーミュージックの動画が使われている。

買収の噂があるTwitterも「SoundCloud」に出資

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 2016年9月、Twitterは買収の噂が出ている。ユーザー数の伸び悩みに苦しみ、今第2四半期には売り上げの伸び率が前年度比で最小を記録したと言われている。買収候補として囁かれるのは、GoogleやMicrosoft、Disney、そしてソフトバンクなど。

 そんな同社だが、2016年6月には「SoundCloud」に7,000万ドル(約74億円)の出資をしたと報じられている。今後、SoundCloudとTwitterがどのような取り組みを始めるのかは不明だが、今後のSNSにとって写真や動画の共有サービスや音楽共有サービスとの連携は欠かせないものとなるだろう。

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