1. 成長企業のリアルがわかる! ホリエモンが登壇した第4回「ベンチャーDive!」完全レポート

成長企業のリアルがわかる! ホリエモンが登壇した第4回「ベンチャーDive!」完全レポート

 “より深くベンチャーのリアルに触れる”をコンセプトに、ビジネスパーソンが直接ベンチャー企業に触れ、理解を深めるイベント「ベンチャーDive!」。その第4回が、9月28日(水)に東京デザインセンター・ガレリアホールにて行われた。

 イベントを主催するのは、株式会社リクルートキャリアと株式会社スペースマーケット。今回は、仕事を辞めずにベンチャー企業・成長企業に参画できるリクルートキャリアのサービス「サンカク」が2周年を迎えるとあって、昨年以上にコンテンツが充実! 堀江貴文氏を招いてのトークセッション、ベンチャー企業10社が出展する企業ブース、CEOと1対1で話せるブースなどに、多くの参加者が集まっていた。では、イベントの模様をレポートしよう。(なお、堀江貴文氏が参加したトークセッションは特設ページにて動画配信中)

もう会社はいらない!? 資金調達も人材集めもクラウドベースで

 会場では、2つのトークセッションが行われた。第一部のテーマは、「『自由なはたらき方』の現在そして未来」。SNS media&consulting 株式会社 ファウンダー 堀江貴文氏、Ascent Business Consulting 株式会社 代表取締役社長 北村貴明氏、司会は株式会社スペースマーケット 代表取締役/CEO 重松大輔氏が登壇し、意見を語り合った。

 堀江氏は、既存の株式会社に行き詰まりを感じ、新たなプラットフォームを作り上げている真っ最中。それが、月額1万円のオンラインサロン「堀江貴文イノベーション大学校」だ。一般的に、会社は本業が傾くと、社員に給料を支払うためにやりたくもない仕事に手を出す傾向がある。

 しかし、オンラインサロンではメンバーを養う必要性はないため、好きなことだけできるのがメリット。メンバーも会費を払っている分、「元を取りたい」と社員以上に一生懸命取り組むという。

 「うまく回り出し、プロジェクトが大きくなれば、さらに人が増える。人が増えれば、さらに大きなことができるようになる。資金調達も人材集めもすべてクラウドベースでできる社会を、このサロンが体現しているんです」と、新たな働き方を提案した。

 また、堀江氏は「人生でお金がかかるもの4つ——つまり家、自動車、配偶者、子供を持たなければ月5万円、10万円でも暮らせる」と大胆な意見を提案。「サロンの会員で村を作って、住む場所と食べ物を確保できた。お金のかかるものを排除すれば、このサロンでいろいろなことを体験し、楽しく生きることだってできる」と述べた。
 一方、北村氏はコンサルティング事業に特化したクラウドソーシングを手掛け、自由な働き方を提案している。とはいえ、クラウドソーシングでは、仲間集めが大きな課題となる。そこでコワーキングスペースを作り、交流が生まれるようにしたり、オウンドメディアで情報発信したりしているそうだ。「時代は、オンラインからリアルなコミュニケーションに移行している」という意見に、堀江氏も深く賛同していた。

 ここで堀江氏が挙げたのが、時代を読み解く2つのキーワード。ひとつは、北村氏も挙げた「ネットからリアルへ」。そして、もうひとつは「あらゆる分野でのDJ化」だ。DJの役割は、音楽のキュレーションである。停滞する音楽業界において、DJだけは不況知らずの活躍を見せている。

 堀江氏も、食のキュレーションサービス「TERIYAKI」を運営し、約30人のキュレーターを抱えているそうだ。飲食業界はイノベーションが進んでいないため、競争優位性もあると話す。

 最近では、メルマガポータル『まぐまぐ』創業者の大川弘一氏によるメガ盛り系ベンチャー「立川マシマシ」にも関わっているそう。「このチェーンは、味のオブジェクト志向で面白い。例えば冷やし中華なら、麺と酸っぱいスープと錦糸卵、きゅうり、ハム、紅しょうがでできているじゃないですか。それを分解して再構成するんだよね。ハムはしょうが焼きに替えて、きゅうりと卵と塩と酢をタルタルソースに替えて、紅しょうがをガリに変えて。そうすると、冷やし中華と構成要素は同じなのに、今まで聞いたことがないような面白い料理ができる。しかもオープンイノベーションを推進しているから、レシピも公開してるんだよね。オープンソースの開発に近い感覚だね」と語った。

 すでに「自由なはたらき方」を実践し、提案している2人。最後に堀江氏は、参加者に次のようなメッセージを送った。「新しい社会運営のプロトタイプを作っているけれど、そろそろスケールしそうです。働く場所を限定する必要なんてない。僕だって、月の半分しか東京にいませんから。家もないから家賃も払ってません。そういう生き方を100万人で共有したらすごいことになるんじゃないかな」(なお、こちらのトークセッションは動画でも配信中です。こちらも是非ご覧ください)

急成長するベンチャー企業のCEOと、1対1で話せるブースも!

 企業ブースには、株式会社スペースマーケット、株式会社ネットジンザイバンクをはじめとする10社が出展。どのブースにも第一線で活躍する方々が立ち、来場者と積極的に交流を深めていた。
写真はRepro株式会社 平田氏
 また、freee株式会社 代表取締役の佐々木大輔氏、Repro株式会社 代表取締役CEOの平田祐介氏、株式会社wizpra 代表取締役の今西 良光氏といった、気鋭のベンチャー企業のCEOと1対1で話せるCEOブースも大盛況。普段はなかなか会うことのできない人と直接対面し、めったに聞けないリアルな話を聞けるとあって、常に多くの来場者でにぎわっていた。
 株式会社ネットジンザイバンクによるキャリア相談も、予約がすぐに埋まるほどの人気。ベンチャー企業に精通したキャリアアドバイザーと面談し、具体的なアドバイスを聞けると好評だった。

起業の前に、まずはベンチャー企業で“成長痛”を体験

 トークセッション第2部のテーマは、「大企業を辞めてベンチャーをはじめた理由」。株式会社ココナラ 代表取締役社長 南章行氏、ストリートアカデミー株式会社 代表取締役社長 藤本崇氏が、スペースマーケット重松社長の司会により、自らの体験に基づく実感のこもったアドバイスを送っていた。

 南氏は、銀行勤務を経て36歳で起業。現在は、知識・スキル・経験を売り買いできるオンラインマーケット「ココナラ」を運営している。藤本氏は35歳で起業し、個人が主催する講座、レッスンと受講者をマッチングするコミュニティマーケット「ストリートアカデミー」を手掛けている。

 2人とも口をそろえるのは、起業の前にベンチャー企業を体験することの重要性。スタートアップを経験すると一通りの流れが見えるため、大きく成長できると語る。南氏は「社員の人数が増え階層ができ、組織が歪み始める。でも、そういった成長痛を乗り越える経験が、必ずプラスになる」と主張。藤本氏も「企業勤めか起業かの二択で考えないほうがいい。ゼロから作るより業績を伸ばす経験のほうが、実になるかもしれません」と話した。

 また、大企業とベンチャー企業の違いは、「ハンコを押す感覚があるかないか」だと南氏。大企業では、自分に決定権があるようで実は上司がハンコを押しているケースが多い。ベンチャー企業では、すべてが自分の責任として返ってくるため、「ヒリヒリするような感覚を味わえる」とのこと。リスクを考慮しつつ、それでも攻める姿勢が求められると語っていた。
 最後に、起業すべき人はどのような人かを問われると、藤本氏は「これだけ起業にはリスクがあると言っても、言うことを聞かない人」、南氏は「やりたいことを行動に移す人」と回答。日本は起業する人が少ない、日本語で守られているため海外企業が進出しにくい、官民挙げてベンチャー起業を支援してくれる、株式市場に上場しやすいなどの理由から、世界屈指の「ベンチャーに優しい国」とも語り、来場者を力づけていた。

ブース出展者を交えた懇親会も大盛況!  次回は来春開催か?

  今回は新たな試みとして、イベント来場者、ブース出展者が交流できる懇親会も開催。トークショー第2部が終わった21時すぎからのスタートだったが、最後まで多くの方々が残っていた。スペースマーケットの重松社長が乾杯の音頭を取ると、場の空気は一気に和やかに。来場者同士がつながりを深めるだけでなく、ブース出展者も交えて情報交換をしていた。


 「ベンチャーDive!」の次回開催は未定とのことだが、11/30(水)には朝日新聞出版の『AERA』とリクルートキャリアの『サンカク』がタイアップしたイベント「リーダーDive!2」が開催される。「新しいチャレンジ」や「リーダーシップ」をテーマにしたトークセッションや大懇親会が行われる。

 トークセッションのゲストには、キャスター/タレントの寺川綾さん、C Channel株式会社 代表取締役社長の森川亮さんが登壇。新しいチャレンジに興味がある人やベンチャー企業に興味のある人、起業を志す人はぜひ足を運んでほしい。

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