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欲しい集中力別で“おやつ”を選ぶ? GI値から導く「成果を出す仕事術」

Kaori Nishii

2016/09/09(最終更新日:2016/09/09)


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by ume-y
 仕事中、集中力が途切れ頭の回転が悪くなると「糖分補給しないと」と言いながら甘いものを食べた経験はないだろうか? ご存知の通り、甘いものに含まれるブドウ糖は、体のエネルギー源となる。また、1日に体内で消費されるブドウ糖のうち、なんと50%は脳で消費されているのだとか。それほど脳は糖分を必要としている。

 しかしこの糖分、摂り方によっては頭の回転を良くもし、逆に悪くしてしまうことがあるのはご存知だろうか。その摂り方の鍵となるのが“GI値”。今回は、テレビでも話題沸騰なGI値についてきちんと理解し、集中力を持続させるおやつの選び方を紹介する。

近年、ダイエットで注目を浴びるGI値とは?

 近年ダイエットなどでも注目の“GI値”。しかし、言葉は聞いたことがある人でも、詳しく知らない人も多いのではないだろうか。まずはこのGI値について説明していく。

 GIとはGlycemic Index(グリセミック・インデックス)の略で、食品を食べた後の血糖値が上がるスピードを数値で表したものである。つまり、GI値が高いほど血糖上昇スピードは速く、GI値が低いほど血糖上昇スピードは遅い、ということになる。
 このGI値だが、実は食品によって値が決まっている。GI値は、もっとも上昇率が高いブドウ糖(グルコース)を100として、その他の食品の血糖値上昇率を相対的にあらわした値なので、1~100までの中でそれぞれの食品が数値化されている。また、70以上の食品を高GI食品 、55〜70の間の食品を中GI食品、55以下の食品を低GI食品と定義付けられている。

高GI値食品

 白米・食パン・うどん・チョコレート・ラムネ・飴玉など

中GI値食品

 そば・全粒粉パン・パイナップル・アイスクリーム・ポテトチップスなど

低GI値食品

 鶏肉・野菜・卵・牛乳・豆腐・くるみ・イチゴなど

場面に合わせて高GI値・低GI値食品の使いわけを

 では、このGI値の違いによって仕事効率の何が変わるのか。それを知るには、血糖値のメカニズムを理解する必要がある。

 まず、血液中の血糖値が上昇すると、体内からインスリンという血糖値を下げるホルモンが分泌される。そのホルモンによって血液中の糖は体内に取り込まれ、血糖値は降下するという仕組みになっている。

 高GI値食品だと血糖値の上昇が激しく、過剰にインスリンが分泌されてしまう過剰にインスリンが分泌されることで血糖値は下がるだけでなく、食事を取る以前の血糖値より下がってしまい、だるさや倦怠感といった疲労や眠気を引き起こすのだ。食後に眠くなってしまうのはこれによるものである。一方、低GI値食品では血糖値の起伏が緩やかになるので、集中力の持続が期待できる

シーン別、おやつの選び方

  • すぐに効果を出したい時は高GI、継続させたい時は低GI値おやつを。

集中力を持続させる低GI値おやつ

 集中力を持続させる低GI値食品で、オフィスでも取り入れられそうなお菓子一覧がこちら。
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 表から導出されるように、ドライフルーツやピーナッツチョコなどがオススメである。ただし、砂糖がたくさん入っていては高GI値食品となってしまうので、購入する前に原材料をきちんと確認すると安心だ。


 食べ物の効果は目に見えない分、自分の知識でしっかりと見極めることができる必要がある。まずはこのGI値を理解し、“おやつで仕事効率アップ”を図ってみてはいかがだろうか。

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