1. 翌週に疲れをもちこさない:都内の“天然温泉”で一週間をリセット

翌週に疲れをもちこさない:都内の“天然温泉”で一週間をリセット

出典:www.backyardtravel.com
 蒸し暑い日が続くこの時期、「暑い夏に温かいお風呂に浸かるなんて考えられない」とシャワーだけで済ませてしまうという方が多いのではないだろうか?  しかし、一週間で溜まった疲れをリセットし、新たな一週間をスタートさせるために、湯船に浸かるということは重要なのだ。

「気持ちいい」だけではない湯船に浸かる“メリット”

 湯船に浸かることには想像以上に多くのメリットがある。ここでは、医学的にも証明されている3つの健康効果を紹介する。

温熱効果

 血行が良くなり血管が広がることで、新陳代謝が高まり体内の老廃物の排泄を促す。身体全体の体温が上昇することで発汗も促され、汗とともに疲労物質(乳酸)が外に出されるので疲労回復にも効果がある。乳酸が減少すれば体内のアンモニアも減少するので体内から乳酸を排泄することは汗をかいたときの体臭防止にも繋がる。冷え性や肩コリ、筋肉のコリも緩和される。更に、冷房で冷えた身体の血行障害を整え、夏バテ防止にも効果がある。

 また、この温熱効果により温まった体温が徐々に低下していくことでスムーズな眠りに導かれ、暑く寝苦しい夏の夜にも良質な睡眠をとることができるのだ。

浮力効果

 肩まで湯船に浸かると体重は陸上の10分の1程度になる。普段体重を支えている筋肉や関節はその役割から解放され、立ちっぱなしのシャワーでは休ませることのできない筋肉もゆっくり休ませることができる。また、脳への刺激も緩和され精神的な緊張感からも解放されるので、身も心もリラックスすることができる。

静水圧効果

 入浴したときの水圧によって自然と身体がマッサージされている状態になる。普段の生活では下半身に血液が溜まりがちだが、入浴状態では静水圧の効果により血液が心臓に戻りやすくなり血行やリンパの流れがよくなる。さらに、腹部にかかる水圧が横隔膜を押し上げて肺の容量を減少させるため、呼吸の回数が増え心肺機能が高まる

「温泉」ならではの効能

 湯船に浸かれば良いのなら、自宅のお風呂や銭湯でも良いのではないか?と思う方もいるだろう。ではここで、“温泉”ならではの効能を伝えよう。

 自宅のお風呂や銭湯はお湯を沸かして入浴剤などを入れ利用するのに対して、温泉は地中から湧き出した摂氏25度以上の温水だ。地域によって硫黄や鉄分、塩分など泉質が異なる。

薬理効果

 薬理効果とは、温泉の成分を皮膚から吸収することで得られる効果を指す。温泉には療養泉と認定されたものがあり、泉質によって“泉質別適応症”という効能が認められている。単純泉含むすべての温泉には“一般適応症”という効能が認められていて、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、関節のこわばり、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、健康増進に効果があると言われている。

転地効果

 転地効果とは、日常生活と離れ、環境に恵まれた場所に行くと五感が刺激を受け自律神経の中枢に作用し得られるストレス解消病気療養の効果のことだ。

都内にもある! 天然温泉

 東京都内には多くの天然温泉が存在する。意外に思う人が多いかもしれないが、東京は隠れた温泉地なのだ。ここで、都内にいながらも上述したように様々な効能がある4つの風情ある温泉を紹介する。

1. SAKURA(豊島区)

 ソメイヨシノ発祥の地に湧出した、東京では珍しい無色透明の天然温泉。天然のミネラルをたっぷり含んでいるため、保温効果・保湿効果に優れている。

 内風呂では檜の香りを楽しみ、露天風呂では豊島区という都心の中でも大空を見上げながら、光に当たり琥珀色に輝く秘湯を堪能できる。

営業時間:10:00-23:00
入館料:1,296円

2. さやの湯処(板橋区)

 “源泉かけ流し”に力を入れているさやの湯処では、源泉をそのまま引き浴槽に注いでいるため、温泉の成分が酸化しておらず、白濁したうぐいす色の温泉をたのしむことができる。

 枯山水の苔岩を取り入れた昭和の日本家屋を想起させるどこか懐かしさを感じさせる空間はまるで京都に来たかのような感覚を与えてくれる。

 緑に囲まれた種類豊富な露天風呂は、夜になるとライトアップされ表情がガラリと変わり幻想的な空間となる。

営業時間:10:00-25:00
入館料:平日870円 土日祝1,100円

3. いこいの湯 多摩境店(町田市)

出典:www.ikoinoyu.com
 町田市に広がる多摩丘陵の一角を担う小山ヶ丘に位置するいこいの湯では、緑溢れる景観とかけ流しのお湯が堪能できる。

 中でも自慢の広々とした岩風呂では、緑の木々を感じながらゆっくりと浸かることができる。

 塩分濃度が高い温泉であるため保温効果が高く、湯冷めしにくいという利点もある。また、傷口の殺菌効果も期待できる。

営業時間:9:00-25:00
入館料:平日720円 土日祝930円

4. 瀬音の湯(あきる野市)

出典:www.seotonoyu.jp
 アルカリ度が高く、水素イオン濃度の高い粘性があるお湯に浸かれば肌が滑らかになる効果が期待できる。

 渓谷沿いにあるため、内風呂でも大窓から緑の景観をたのしむことができる。露天風呂では目の前に秋川の大自然が広がっているためお湯につかりながら森林浴もできる。

 また、夜には都内とは思えない満天の星空を見ることができることも魅力の一つ。光り輝く湯気に包まれたお湯に浸かりながら森林に目を向けてみると、夜行性の動物たちを見ることも可能かもしれない。

営業時間:10:00-22:00
入館料:3時間 900円


 東京都内には知られていないだけで、喧噪を離れ非日常を味わうことができる天然温泉の施設が多く存在する。暑い中での外回りや冷房の効いたオフィスでの長時間のデスクワークをこなす身体には、自分が思っている以上に負担がかかっている。

 一週間の仕事を終え疲れが溜まった身体を温泉に浸からせ、疲れをリセットした身体とすっきりとした気持ちで新たな一週間を始められたら、仕事もよりはかどるのではないだろうか。

U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう
この記事を報告する