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耐用年数は? エアコンの買い替えどきを知ろう!

粕谷満子

2016/11/30(最終更新日:2016/11/30)


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出典:environment.nationalgeographic.com
 世界の中でも気温の寒暖差が比較的大きいと言われている日本では、エアコンは家庭にひとつは欲しい必須アイテムだろう。しかし、エアコン本体の値段もさることながら、設置費用もかかってしまうし、安い買い物ではないため長く使いたいものだ。今回はエアコンの寿命は何年なのか……いわゆる耐用年数について焦点を当てる。

エアコンの耐用年数は?

 まず結論から言うと、一般的に考えられているエアコンの耐用年数は10年である。しかし、初期不良ですぐ壊れてしまうものや20年以上使っても壊れる様子が全くない製品もある。また、エアコンの使用頻度やエアコンの購入額、掃除状況によって寿命は変化すると考えられるので、一概に断定できないのだが、以下の根拠から10年を目安にすると良いと考えられている。

製品の記載内容

 現在売られている多くのエアコン本体には、「設計上の標準仕様期間10年」と書かれている場合が多い。2009年から、法律に基づいて経年劣化による事故を防ぐための注意喚起を記載する制度が導入された。

国の統計

 内閣府の消費動向調査から、過去10年のエアコンの平均使用年数は10~12年と分析されている。

製造物責任法(PL法)

 1995年以降の製品において、メーカーは製品の引き渡しから10年以内は損害賠償責任を負うと定められている。

補修用性能部品の保有期間

 エアコンの補修用性能部品の最低保有期間は9年とされているため、それ以降にエアコンが壊れてしまった場合は、部品がなくて修理ができない可能性がある。

エアコンの買い替えのサイン

 では、エアコンの買い替えのサインはどのようなものだろうか。エアコンは寿命が近づいてくると様々なトラブルが発生する。その例を紹介する。

異音がする

 エアコンを付けたときに異音がする、急に大きい音が出るなどの場合は、室内機の送風ファンの故障、または室外機のコンプレッサーの故障が考えられる。フィルターが目詰まりを起こしていたり、ルーバーが作動不良を起こしていたりする場合も考えられるため、そのような場合は掃除やメンテナンスで改善できる。

風が臭い

 エアコンのにおいの主な原因はカビである。フィルターの掃除などである程度改善させることはできるが、フィルターより奥にあるファンや熱交換器付近にカビが発生している場合は、業者に依頼して分解洗浄をしてもらう必要がある。その必要がある場合、業者に頼むよりも新しい物を購入したほうが、コストパフォーマンスは良い場合もあるので検討してみよう。

効かない

 比較的新しいエアコンの場合、効かない原因はフィルターが目詰まりであることが多いが、年数が経ってくると冷媒ガスが漏れ出している可能性がある。冷媒ガスの漏れは修理で改善できないため、掃除をしてもエアコンが効かない場合は買い替えを検討すると良いだろう。

水漏れ

ドレンホースが埃やカビなどで詰まってしまうと、室内機から水が漏れて切る場合がある。水漏れが原因で電子機器がショートし故障してしまう可能性があるため、早急に対処しよう。

操作ができない

 電源が入らなかったり、設定を調整できなかったりする場合、室内機内部の電子部品がショートして壊れてしまっている場合が考えられる。こうなってしまったら買い換えるしかない。埃やゴミによってコンプレッサーに過負荷がかかり停止している場合もあるので、一回綺麗に掃除してからもう一度電源を入れてみても良いだろう。

漏電ブレーカーが落ちる

 エアコン内部の電子部品がショートしているか、漏電している可能性が考えられるため、いずれの場合においても業者に頼んで点検してもらう必要があるだろう。部品や修理手数料が高額になる場合もあるので、買い替えを検討するタイミングと考えてもよいかもしれない。

エアコンの寿命を縮めない使用方法は?

 では、なるべくエアコンの寿命を伸ばすためには、日頃からどのような使用方法を心がければいいのだろうか。

 まず、上に挙げた故障の原因について考えてみると、エアコンに溜まった埃やゴミによるものが多いことが分かるだろう。埃やゴミが詰まってエアコンの効き目が悪くなると、エアコンにかかる負担は大きくなり、壊れやすくなってしまう。季節の変わり目など、エアコンをしばらく使わない時期は埃やゴミが溜まりやすいので、定期的に送風を行って内部に溜まったゴミを吐き出すと良いだろう。また、余力があればシーズンに一回程度の頻度でフィルターの掃除をすると寿命を伸ばすことができる。

 次に室外機の手入れについてチェックしていこう。室外機もエアコンの状態に大きな影響を与えるとされ、そのトラブルの主な原因は、大きなファンが回転しなくなってしまうこと。埃はもちろん、枯れ葉や砂、虫の死骸などが詰まってしまい、そのまま使用すると室外機が傷ついてしまう原因となってしまう。

 以上の自分でできるメンテナンスや手入れを中心にやれば十分エアコンを長持ちさせることはできるが、心配な人は1、2年に一度、業者に頼んで点検してもらうと良いだろう。エアコンの人気メーカーであるダイキンではメンテナンスサービスが充実しているので利用してみると良いだろう。


 エアコンの耐用年数と、不具合の原因、メンテナンス方法について紹介した。高いエアコンを長持ちさせるためにも、不具合チェックとメンテナンスを継続しよう。

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