HOMEライフスタイル 臭いは大丈夫? カナル型イヤホンのメリット・デメリット

臭いは大丈夫? カナル型イヤホンのメリット・デメリット

粕谷満子

2016/12/01(最終更新日:2016/12/01)


このエントリーをはてなブックマークに追加

臭いは大丈夫? カナル型イヤホンのメリット・デメリット 1番目の画像
出典:topbrandsandproducts.com
 通勤中やランニング中など音楽を聴くとき使っているイヤホン。イヤホンの種類を変えたり装着方法を工夫したりするだけで音楽を聴くのがもっと楽しくなるかもしれない。今回は、イヤホンの種類の一つ、カナル型イヤホンについてご紹介する。

カナル型イヤホンは臭くなるの? 

 あまり知られていないことかもしれないが、イヤホンにはいくつかの種類がある。一般的なのは、耳の上にかぶせて装着する「ヘッドバンド型」と耳の穴の手前の耳介に引っ掛けて使う「インナーイヤー型」、そして「カナル型イヤホン」の3種類である。

 今回は、この中の「カナル型イヤホン」について紹介する。カナル型イヤホンとは、外耳道、つまり耳の穴の中にねじ込むようにして装着するイヤホンのことだ。カナル型はその構造上、遮音性が高く、音質が良い物も沢山売られている。メリットもたくさんあり、最近では少し高級なイヤホンとして人気だが、1つ大きな問題点が……。それは、カナル型イヤホンは臭くなりやすいということ。

 先ほども述べたようにカナル型イヤホンは耳の穴の中に入れるタイプのイヤホンであるため、耳垢がイヤホンに付着して黄色くなったりベタベタしたり、嫌な臭いになったりしてしまいやすいのだ。耳垢が湿っていると特にこうしたトラブルが起こりやすくなるが、日本人の15%が遺伝性で湿った耳垢を持つ体質であると言われているから、少なからずこのような問題に頭を抱えている人はいるのではないだろうか。

カナル型イヤホンのメリット・デメリット

 しかし、カナル型イヤホンは最近増えていることからもわかるように便利なものであることも確かだ。ここでは、カナル型イヤホンのメリット・デメリットをご紹介する。

 カナル型イヤホンの大きなメリットは、防音性が強いということ。インナーイヤー型イヤホンと異なり、耳の中にねじ込んで耳を完全に塞ぐので、防音性が非常に高い。騒がしい場所で作業に集中したい、生活騒音から逃れたいといった場合にはオススメだ。また、同じ理由で、音漏れがしづらいというのもメリットの一つである。加えて、カナル型イヤホンではイヤーピースを取り外して交換することができる。遮音性・防音性に特化したイヤーピースを選べば更に性能を高めることができるし、自分の耳のサイズに合ったイヤーピースを選ぶこともできる。

 一方、カナル型イヤホンの大きなデメリットとしてよく挙げられるのが、タッチノイズと呼ばれるノイズだ。タッチノイズとは、ケーブルの服の摩擦を主な原因として発生し、ケーブルを伝わって耳に入ってくるノイズのこと。イヤホンの機種により程度に差があるが、ひどいものでは少し体を動かすだけで不快な音が響くことも……。

 また、耳垢が付着したまま放置しているとその臭いがこびりついてしまう可能性がある。定期的にイヤ-ピースを掃除するか、汚くなってしまったものは新しいものと交換するかしたほうが良さそうだ。イヤーピースは単体で安く売っていることが多いので、汚くなったらさっさと買い換えてしまおう。

カナル型イヤホンの正しい装着法!

 こんな悩ましいノイズを手軽に解決する方法として知られているのが、装着方法を工夫するということ。正しい装着方法をきちんと知って実践することでタッチノイズによるストレスを大きく軽減することができる。その方法は、「シュア掛け」と呼ばれるもので、手順は以下の通り。

 まず、普段通りにカナル型イヤホンを耳に装着する。次に、イヤホンを逆さに回してコードの向きを上に変える。最後に、上にのびているイヤホンのコードを耳にかける。これだけである。シュア掛けを行うことにより、タッチノイズが大幅に減るだけでなく、耳とイヤホンが密着して音質が向上するという効果も期待できる。


 遮音性が高く曲に集中できるカナル型イヤホンは、音楽の再現性の面ではオススメだ。臭いやノイズなど気になる点もあるものの、工夫をすればこれらの問題はクリアすることが十分可能である。カナル型イヤホンを正しく使い、楽しい音楽ライフを送ろう! 

hatenaはてブ


この記事の関連キーワード