HOMEビジネス 大阪で自転車保険が義務化? 家族型自動車保険の選び方

大阪で自転車保険が義務化? 家族型自動車保険の選び方

近野珠央

2016/11/30(最終更新日:2016/11/30)


このエントリーをはてなブックマークに追加

大阪で自転車保険が義務化? 家族型自動車保険の選び方 1番目の画像
出典:www.designboom.com
 平成28年7月1日より、大阪府では条例によって自転車保険の加入が義務化された。さまざまなことにおいて新しいことをはじめる大阪府の姿勢が見受けられる。今回はそのような、一般の人には聞きなれないことであろう、自転車保険についてみていく。

大阪で自転車保険の義務化? その背景は?

 この条例が施行される前、平成28年4月に、大阪府において、大阪府自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例が施行された。この条例における、保険加入の義務化の部分が、7月1日に施行されたのである。

 この条例が施行されるようになってしまったのには、次のような背景がある。それは、大阪府において、平成27年の自転車事故による死者数が50人に達してしまったということだ。この死者数は、平成26年に比べて16人も増えたという結果である。特に、死者の半分が高齢者であり、死因の8割は頭部の損傷によるものであった。また、自転車が加害者となる交通事故によって、死者や重篤な後遺症が生じてしまい、高額な損害賠償が請求されている例も存在する。このようなことが社会問題として生じてきてしまっているので、自転車の安全かつ適正な利用を目的として、大阪府自転車条例が制定されたのである。

 この条例には、4つの柱が存在している。一つは、今回扱う自転車保険への加入義務化である。そのほかの3つは、交通安全教育の充実、自転車の安全利用、交通ルール・マナーの向上である。

 この条例によって、平成27年度のような多く起こってしまった死亡事故を減らすという意図が見受けられる。

家族型自転車保険とは?

 まず、保険金を考えるうえで大切なのは、補償額と保険金額の兼ね合いであろう。双方の見返りがつりあわなければ保険として成り立たないからである。実際起きた事件を見てみると、自転車に乗った小学生が60代女性に衝突して、後遺症を与えてしまい、1億円弱もの損害賠償が起こった、などというケースがある。

 また、自転車同士の事故でも、9,000万円ほどの保障金額が生じていたりもする。このような事件を理解しておかないと、最大保障金額が低くて必要な分の補償を受けることができないということが生じ兼ねないので知っておく必要があろう。

 自転車保険には、家族型自転車保険というものが存在している。家族型自転車保険のメリットとしては、本人のみのプランよりも、トータルの保険料が安くなるというメリットがある。それゆえ、家族全員が保険に入る場合は家族型がおすすめである。

自転車保険の選び方のコツ

 まず保険で一番大切なことは、いくらまで保険がきくかということであろう。先ほども触れたが、賠償額がかなりのものになることがあるので、補償額はしっかりしていたほうがよい。具体的には最高賠償額である1億円の保証があることがよいであろう。またこの際、保障の対象範囲は個人ではなく家族全員が対象になっているほうがよいと思われる。

 また、自転車事故において、怪我なども保障してもらえるものがある。そのため、よく自転車を使い、怪我をしてしまうリスクが他の人よりも多いと思われる人は、通院補償がついている自動車保険がおすすめである。


 以上、自転車保険についてみてきた。自転車を多く使う人は、自転車保険に入っていたほうが安全であろう。また、そもそも自転車に乗っていて事故にあわないように心がけることが大切であろう。最近では、スマホを持ちながら自転車に乗るような人が増えてきており、そのような危ない行為をやめ、マナーを守って、周りをよく見て自転車に乗ることが大切であろう。被害者になる危険よりも、加害者になる危険を回避するように、自転車に乗っていただければと思う。

hatenaはてブ


この記事の関連キーワード