1. 見えない困難を可視化する:知っておきたい“ピクトグラム”の意味

見えない困難を可視化する:知っておきたい“ピクトグラム”の意味

出典:www.fukushihoken.metro.tokyo.jp
 通勤電車や街角で、赤ちゃんのイラストや十字をあしらった、さりげないマークを身に着けている人とすれ違うことがある。それらのマークが一体何なのか、何気なく通りすぎながらも気になっている人は多いのではないだろうか。

 それらのマークはピクトグラムとも呼ばれ、“何らかの情報を伝えるため”に作られた絵文字だ。そんなピクトグラムがどのような意味を持ち、どのような人に使用されているのかを知れば、移動途中のちょっとした思いやりに繋げることができるだろう。そこで今回は、これだけは知っておきたい3つのピクトグラムとその意味を紹介する。

妊産婦の女性がつける“マタニティマーク”

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 お母さんとこどものイラストがあしらわれたこのピクトグラムが、“マタニティマーク”だ。経産婦の女性が、バッグなどに着けている。様々なデザインのマタニティマークが存在するが、電車のプライオリティシートなどでは、厚生労働省が発表している上記のデザインのシールが貼られているため、このマークを見かける機会が多いだろう。

 特に妊娠初期はお腹が目立たないが、つわりなどで体調が悪化することが多い。また外出先で倒れた際の対応も、妊婦とその他の人では異なってくる。そのため、妊娠していることを示し、周囲の人がサポートをしやすくするためにマタニティマークが使用されている。女性がこのマークを着ける気持ちを汲み取ることができればなおよいだろう。

肢体不自由のドライバーがつける“身体障がい者標識”

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 クルマの車体や窓につけられる、青地に四つ葉のピクトグラムは“身体障がい者標識”だ。「クローバーマーク」や「四つ葉マーク」とも呼ばれる。肢体不自由であることを理由に、運転免許に条件を付されている人が運転する車につけられている。

 肢体不自由とは四肢や体幹に損傷があり、日常動作に不自由が生じている状態だ。身体障がい者標識を使用している車の周囲のドライバーには保護義務があり、やむを得ない場合以外の幅寄せと割り込みは道路交通法で禁止されている。過度に気を遣う必要はないかもしれないが、細やかな配慮ができればいいだろう。

外見で分からないが援助を必要とする人がつける“ヘルプマーク”

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 “ヘルプマーク”は、十字とハートマークが縦長に並んだ赤地のピクトグラムだ。東京都が2012年に作成したものなので、「最近見かけるようになった」という人も多いのではないだろうか。ヘルプマークは、“援助や配慮を必要としていることが外見では分からない人”が使用している。

 ヘルプマークの具体的な対象者は、義足や人工関節を使用している人、内部障害や難病の人などで、妊娠初期の人も含まれる。カードの裏面にはどのようなサポートが必要か記入する欄があるため、周囲の人がその人に合わせた対応をすることができる。日常生活だけでなく、災害などの緊急時にもヘルプマーク使用者に対する支援を行うよう、東京都を中心とした自治体が呼びかけている。
 

 
 ピクトグラムの意味を知っておけば、これらを使用している人が困っている時に、適切なサポートを行うことができる。自分がサポートを必要としていることを、ピクトグラムという形にして伝えるには、勇気が必要だろう。その勇気に応えるためにも、通勤や外出といった移動の場面で、臨機応変かつスマートに対応できるビジネスパーソンを目指したい

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